我らがレアル・マドリードで4度チャンピオンズリーグを制覇した事のあるガレス・ベイル。
ここ最近のシーズンは度重なる怪我に悩まされ、ジダンの構想外となってしまってたベイルは、古巣でもあるトッテナム・ホットスパーにシーズンレンタルされていた。
そして、トッテナムでのシーズンが終わり、2022年6月30日まで契約を残しているベイルは、残り1年の契約を全うする為にマドリーに帰還する。
多くの人はベイルがマドリーに帰ってくる事に否定的な人が多い。
ベイルはマドリーに戻ってくるのか?
そもそもベイルはマドリーに必要な存在なのか?
僕はベイルにはまだまだ可能性があると思っている。
という事で今回は、ガレス・ベイルは来季レアル・マドリードに戻ってくるのか、そもそも今のマドリーに必要な存在なのか。そして、ベイルってまだマドリーでも活躍できるんじゃない?すごい選手だよ?ってことを書いていきたい。
ガレス・ベイルが引退する?
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2020-2021シーズンが終わりヨーロッパ出身の選手達はコロナウイルスの関係で1年延期されたEURO2020に挑む為の代表活動、その他はW杯予選などの代表活動期間に入った。
もちろん、移籍に関する噂も盛んに飛び交うようになるわけだが、気になるニュースが僕の目に飛び込んできた。
ガレス・ベイル引退
びっくりした。
内容をよく読んでみたら、レアル・マドリードでの契約満了をもって現役を引退するとの事。
速攻引退するのかと思ってびっくりした。
こういうタイトルつけてくる記事ほんとムカつくよね。
まんまと術中にハマってる訳なんだけど。笑
にしても、ベイルはまだ31歳。
引退するにはまだ早い。
そしてこんな噂もある。
EURO2020後に現役引退
あくまで噂ベースではあるが、ベイルってゴルフでプロとしてプレーしたいみたいな事言ってたからありそうなのよ。
と思ってたら引退後はゴルファー転身とかいうニュースもある。笑
いや分かんないけど、
ベイル、あなたって凄いサッカー上手いのよ!?
結果を出す男ガレス・ベイルのシーズンスタッツ
まず最初にガレス・ベイルのレアル・マドリードでの成績を見てみよう。
シーズン | 出場試合数 | ゴール数 | アシスト数 | プレー時間(分) | 先発出場数 | 途中出場数 | シュート数 | 被ファール数 | ファール数 | イエローカード数 | レッドカード数 |
2013-2014 | 44 | 22 | 12 | 3469 | 36 | 8 | 136 | 35 | 26 | 3 | 0 |
2014-2015 | 48 | 17 | 10 | 4200 | 46 | 2 | 161 | 53 | 37 | 2 | 0 |
2015-2016 | 31 | 19 | 11 | 2381 | 29 | 2 | 91 | 35 | 17 | 4 | 0 |
2016-2017 | 27 | 9 | 3 | 1934 | 24 | 3 | 69 | 24 | 12 | 4 | 1 |
2017-2018 | 39 | 21 | 6 | 2361 | 26 | 13 | 86 | 20 | 31 | 7 | 0 |
2018-2019 | 42 | 14 | 6 | 2622 | 29 | 13 | 103 | 28 | 26 | 4 | 0 |
2019-2020 | 20 | 3 | 2 | 1260 | 14 | 6 | 35 | 12 | 17 | 4 | 1 |
2020-2021 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
レアル・マドリードでの活躍は知ってる人も多いとは思うが、注目すべきはベイルの結果の残し方だ。
ゴールも取れてアシストもできる選手であることがスタッツからも見れ取れる。
圧巻は2017-2018シーズン。
出場試合数はそれまでに比べればそんなに多くないが、21ゴールも記録している。
ただこれだけではパッと分からない人もいるかもしれない。
同じく右ウイングでプレーしているアセンシオと比較してみよう。
アセンシオのシーズンスタッツはこの通り。
シーズン | 出場試合数 | ゴール数 | アシスト数 | プレー時間(分) | 先発出場数 | 途中出場数 | シュート数 | 被ファール数 | ファール数 | イエローカード数 | レッドカード数 |
2016-2017 | 38 | 10 | 3 | 1918 | 19 | 19 | 34 | 23 | 20 | 2 | 0 |
2017-2018 | 53 | 11 | 7 | 2866 | 28 | 25 | 61 | 41 | 13 | 2 | 0 |
2018-2019 | 44 | 6 | 5 | 2370 | 24 | 20 | 61 | 31 | 25 | 4 | 0 |
2019-2020 | 10 | 3 | 1 | 363 | 3 | 7 | 7 | 4 | 2 | 0 | 0 |
2020-2021 | 48 | 7 | 2 | 2616 | 29 | 19 | 46 | 38 | 10 | 2 | 0 |
その差は歴然である。
2020-2021シーズンもよく言われていたことではあるが、アセンシオにはもっとゴールが欲しい。
2017-2018シーズンは出場試合数は53試合と一番多く出場しているが11ゴール7アシスト。
それなりの記録を残しているがこれがシーズンハイ。
同シーズンのベイルの39試合出場21ゴール6アシストと比べてもベイルの結果を出す力が半端じゃない事がわかる。
確かにアセンシオとプレースタイルは違うかもしれないが、同じポジションでプレーしてこの結果の差であればベイルを使わない理由はない。
ここ最近ジダンはアセンシオを優遇する傾向にあるが、僕が監督ならベイルが怪我してなければ不遇にする必要は全くないと思う。
そして、2020-2021シーズンの今季もそうだ。
トッテナムにレンタル移籍した当初こそ怪我の治療に悩まされていたが、怪我が治り復帰すると公式戦全34試合出場16ゴール5アシストという記録を残した。
ある記事によると1ゴールに要する時間は83.9分とリーグダントツの記録を残しているんだとか(ちなみに2位は121.5分)。
確かに序盤出遅れたこともあり稼働率は低かったが、しっかりと結果は残しているのだ。
リーグは違うし使われ方も違うのでこれを比較にするのはよくないが、アセンシオと比べても得点力の差は明らか。
2020-2021シーズンでベンゼマこそシーズン30ゴールを記録したが、それ以下はカゼミロの7ゴールが最多。
深刻な得点力不足に悩まされているのが今のレアル・マドリードだ。
ともなると、圧倒的な得点力で結果を残すベイルという男はマドリーに必要な存在なのではないだろうか?
僕のベイルの印象は出れば結果を残す。
そんな選手なのだ。
ガレス・ベイルの印象的なゴールTOP3
さて、ここからはベイルの驚愕のゴールを紹介しようと思う。
レアル・マドリード時代に残した記憶にも記録にも残るゴールを独断と偏見で3つだけ厳選した。
あぁこんなゴールあったねぇ!とか、ベイルってやっぱイカれてるな!とか感じて欲しい。
そして、そのあとYouTubeに行ってベイルのプレー集がみたくなる事だろう。
大丈夫最後にゴール集載せておくから←
第3位(2018年5月13日 ラ・リーガ第37節 vs セルタ戦)
見よこのイスコの「後はお願いします!」みたいなロングパス。
相手よりも先に追いついたと思ったら相手の股を抜いて切り込み、強烈なカーブシュートで突き刺したこのゴール。
本当にプロ同士!?ってくらい強烈。
スペインの現地紙は「キエフの扉を叩いた」「ベイルが決勝の扉をノックした」などと、その後に控えていたCL決勝リバプール戦を絡めながら一面で称賛した。
まさに、ベイルのスピード、テクニック、パワーが全て揃ったゴールだった。
第2位(2018年5月26日 UEFA チャンピオンズリーグ決勝 vs リバプール)
第2位は2017-2018シーズンのCL決勝リバプール戦で決めたシュート。
体しなやか過ぎぃぃぃ!!!
決勝の舞台でこんなとんでもゴールを決めちゃうあたりが流石すぎる。
スピードだけでなく、テクニカルなシュートを打てること、身体能力の高さをうかがわせるシュートで世界中のレアル・マドリードファンを熱狂させた。
この日2得点を決めてUEFAチャンピオンズリーグ3連覇に大きく貢献した。
第1位(2014年4月16日 コパ・デル・レイ決勝 vs バルセロナ)
僕の中ではベイルといえばこのシュートがまず浮かぶ。
1回ピッチ外に弾き飛ばされているにも関わらず一気に加速して対峙していたバルトラを振り切りそのままゴール。
スピードが異次元である。
ベイルという男の存在をスペイン中に知らしめた驚愕のゴールなのではないだろうか。
しかも相手はバルセロナで舞台は決勝だ。
結局、後半40分に決めたこのゴールが決勝点となりマドリーは優勝。
BBCトリオってマジでみんな凄かったなぁ。
ってことで時間がある人、ベイルのゴールをもっと見たくなったって人はラ・リーガがまとめてくれてるゴール集をご覧あれ。
来季はマドリーにレンタルバックするのか?
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とはいえ現実的にベイルはマドリーに戻ってこれるのだろうか?ということ。
トッテナムとマドリーの契約には買い取りオプションがついていない為、とりあえずベイルがレアル・マドリードにカムバックしてくることはまず間違いない。
しかし、ベイルには高額の年俸という問題があり、コロナで財政的に苦しいレアル・マドリードにとっても悩みの種であるということ。
そしてベイルのポジションにはロドリゴやヴィニシウス、そして先ほども比較したアセンシオなど起用できる若手が多数待っているということ。
そして何より、来季からベイルがEU圏外枠の選手扱いになるということだ。
EU圏外枠選手として登録できるのは3人。
現在はヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンのブラジル人選手3人がこのEU圏外枠を使用している。
つまり、ベイルが戻る為には
- ヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンの誰かを放出またはレンタル移籍させる
- ヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンの誰かがスペイン国籍を取得する
という2つのうちどちらかが必要ということ。
噂によるとヴィニシウスがスペイン国籍を取得するかもしれないとのことで1枠余ることになる。
となればベイルが戻る席は空く訳だが、そうもいかない。
その1枠を狙っているのはベイルだけではなく、久保建英やヘイニエルなどをはじめとしたレンタル組の存在があるからだ。
レアル・マドリードがどのような決断をするのかは今の所全く分からないが、もしかしたら新戦力でEU圏外枠の選手を獲得してくるかもしれない。
となると、ウェールズ代表の快速アタッカーは
- EU圏外枠扱いにならないプレミアリーグへ移籍する
- EU圏外枠選手としてマドリーに残る(プレミア以外でもEU圏外枠扱い)
というこの2つになるだろう。
そんな中、トッテナムはベイルとのレンタル契約延長を求めているとの報道があった。
実はマドリーとトッテナムの契約ではレンタル移籍延長のオプションが付帯しているとされている。
現在トッテナムはマドリーとベイルが契約している給料の一部を支払っている訳だが、これはベイルを構想外にしているマドリーにとってはメリットでしかない。
そりゃ、高いお金を半分払ってくれるんであればありがたい話だ。
その分をマドリーは新戦力補強に費やすこともできる。
そしてトッテナムとしてもベイルがチームに貢献できるとして評価している為、もちろんメリット。
ベイル並みの選手を他のチームから獲得しようとしたら、彼に支払っている額じゃ済まないだろう。
しかも、プレミアリーグの他のチームへ移籍して大活躍しちゃうもんなら、たまったもんじゃないのではないだろうか。
ってことで、これは完全に僕の予想ではあるが、
ベイルはトッテナムにレンタル移籍する
と思う。
理由としてはシンプルに1シーズン戦ったチームでもう1年やるのは他チームに移籍するより難しくないということ、そして古巣で愛着もあるということ。
ベイルが常に拒み続けてきた減給など給料面でも本人は何も問題ないのだから、トッテナムへのレンタル移籍は十分にあり得る。
ただ個人的には、ベイルはレアル・マドリードで見たい。
ジダンが退任した(5月27日付)ということで新監督が誰になるかまだわかっていない。
どんなスタイルのサッカーをする監督が就任するかにもよるとは思うが、ベイルが割って入る可能性もないことはないだろう。
というかそもそも、勝ちたかったら結果を残せる選手であるベイルを手放すのは僕はもったいないかと。
「ベイルはもう歳だ!まだ若いアセンシオやロドリゴを使うべきだ!」っていう人がいたら
モドリッチ35歳でMVP級の活躍したよね?
って反論させてもらおう(笑)
プロスポーツの世界において年齢はただの数字。
大事なのは結果だ。
この記事を通して僕が言いたいことは、ベイルってサッカーめちゃくちゃ上手い選手だよなってことなのである。
Hala Madrid!!!