欧州スーパーリーグって何?マドリーのペレス会長が提案する新リーグが物議!

今サッカー界が揺れている。

というか、二極化してしまっている。

その権化となっているのが欧州スーパーリーグとかいうもの。

このスーパーリーグ構想の提案を巡ってサッカー界のあらゆる関係者が揉めに揉めているのだ。

そして、我らがレアル・マドリードの会長でもあるフロレンティーノ・ペレスが欧州ヨーロッパリーグの初代会長に就任している。

そんな我らが名誉会長ペレス氏が率先して新設した新しいフォーマットだが、見ている限り国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)から非難されている。

今回は新しく提案されている欧州スーパーリーグって何?って人も多いと思うので簡単に解説していきたい。

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レアル・マドリードも参戦予定のスーパーリーグとは?

世界で最も人気のあるスポーツの1つ、サッカー。

そんな人気スポーツである変革が起きようとしている。

それが、フロレンティーノ・ペレス会長が提案している欧州スーパーリーグだ。

欧州スーパーリーグというのは、UEFA主催のUEFAチャンピオンズリーグに対抗するために構想された新アイデアで、欧州の主要15クラブ+5クラブの合計20チームが平日にリーグ戦を行い毎年5チームが入れ替わる資格を争うというもの。

またこの新組織を統率する創設クラブとして12チームが名を連ねた。

  • レアル・マドリードCF(スペイン)
  • FCバルセロナ(スペイン)
  • アトレティコ・マドリード(スペイン)
  • ACミラン(イタリア)
  • インテル・ミランFC(イタリア)
  • ユヴェントスFC(イタリア)
  • マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
  • リヴァプールFC(イングランド)
  • チェルシーFC(イングランド)
  • アーセナルFC(イングランド)
  • トッテナム・ホットスパー(イングランド)
  • マンチェスター・シティ(イングランド)

このリーグを始めるにあたりもう3クラブがこの創設12クラブに招待されると言われている。

新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を奮っている中で、財政面でのやりくりが難しいのはビッグクラブも一緒。

そんな中で現状の経営モデルが不安定になったことで生まれたのがこのリーグなんだという。

このリーグ創設が発表された直後、UEFAはチャンピオンズリーグの新フォーマットとして参加クラブを32チームから36チームに増やし新たなフォーマットを発表した。

しかし、これらのフォーマットはサッカー界全体の価値を高めるには物足りず、「もうちょっと戦略的なビジョンと商業的アプローチが必要でしょ!」って意見を出しているのが今回のスーパーリーグ構想を出した12クラブな訳だ。

もっと言えば、ビッグクラブ同士の対決は世界中が注目しているが、ビッグクラブ対格下のチームはそれらに劣る。

サッカーファンはレベルの高い試合を期待しているのに、格下相手との対戦ではレベルが低く、質が低い試合を見せることになる。

って言ってるくらいかなり強気の姿勢なのだ。

ペレスはこう言う。

我々はあらゆるレベルのフットボールの助けとなる

そうなの?

頭いい人教えて。

大会フォーマットは?

そんな大注目となっている欧州スーパーリーグの大会フォーマットが気になるのではないだろうか。

注目のフォーマットは以下の通り。

  • 創設の15クラブと追加の5チームが参加
  • 前シーズンの成績により年間順位を競う
  • 全ての試合は週中に開催。(全てのクラブは各国リーグでの競技を続け、各クラブのこれまでの中心であった従来のカレンダーを維持する)
  • シーズンは8月から開始
  • 10クラブの2グループ構成でホーム・アンド・アウェー方式で戦う。
  • 各グループの上位3チームが自動的に準々決勝へ進む
  • 各組の4位と5位が2試合の追加プレーオフを戦う
  • その後準々決勝から準決勝までそれぞれ2試合のプレーオフ
  • 決勝は5月末に中立地で1試合が開催

正直に思ったこと。

これ選手キツくなぁい!?

確かに好カード連発の試合が観れるのはいいけど、これじゃ選手たちがあまりにも忙しすぎないだろうか。

だって要は、リーグ戦やって、カップ戦やって、チャンピオンズリーグもやって、プラスでスーパーリーグもやるってことでしょう?

怪我人が増えてみたい選手が見れないんじゃレベルの高い試合なんて見れなくなっちゃうよね、って思っちゃった。

ここ最近のレアル・マドリードみたいに怪我人が増えてカスティージャの選手に頼ってしまう試合では、物足りなくなるのでは?

そして今でさえ過密日程なのに、これでスーパーリーグは下部組織の選手を使う、とか、温存させる、とかなってしまうのが目に見えてしまう。

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UEFAの反撃

こういう大改革が起きる時は反対者はつきもの。

UEFAの会長は欧州スーパーリーグに参加するクラブでプレーする選手に対して、W杯やEUROなど代表活動での出場を禁止にすると警告している。

そして、UEFA主催大会から永久追放も警告した。

つまり、チャンピオンズリーグにスーパーリーグ参加チームは出場することができない。

今季のCLもベスト4に残っているのは、レアル・マドリード、チェルシー、マンチェスター・シティ、PSGの4チーム。

もし追放になったら残るはPSGのみ。

このままPSG優勝、もしくは敗退したポルトやドルトムントを敗者復活させるなんて噂も飛び交っている。

もはやなにがなんだか(汗)

崩壊である。

もしそれらの処遇が待っているとしたら選手としてはたまったもんじゃない。

ビッグクラブでプレーして国を背負う存在になるんだ!って夢を見てきた選手がそう言うわけにもいかなくなる。

日本代表で言えば、久保や南野、そしてビッグクラブへの移籍が噂されている冨安などが日本代表に出場することができなくなってしまう。

カンテラからレアル・マドリードに所属している中井なんかも影響を受けてしまう。

というか、ビッグクラブに所属している選手がいないW杯って面白いのだろうか?

それこそ収益の面でも悪い方向に影響が出てしまいそうな気がするのだが。

そして反対しているのはUEFAだけではなく、国際サッカー連盟(FIFA)、ボリス・ジョンソン首相、そして王室のウィリアム王子、サッカー界で活躍したOBの選手たち、そしてほとんどのファンから非難の声が噴出している。

ボリス・ジョンソン首相に関しては、計画通りに進まないようにできる限りの対策をするとまで言っているほど。

「みんなが愛しているサッカーを守るために何がなんでも阻止しよう」という動きが各界で見られている。

人によって意見は違うけど…

現在サッカー界を揺るがしている欧州スーパーリーグ構想

賛成意見を出している者の中には、経済的メリットを生む上で非常に論理的だ!と言う意見もある。

逆に反対意見を出しているものの中には、ファンの気持ちをなんだと思っているんだ!とかサッカーをなんだと思っているんだ!といった意見もある。

チェルシーファンなんかは構想に反対するサポーターでほぼ暴動みたいになっている。

この構想が経済的メリットを生むのかどうなのかという難しいことは正直言って僕の頭ではハッキリとわからない。

ただ、僕が賛成か反対かどっちなんだ!と聞かれたら僕は…

スーパーリーグに反対

だ。

僕はいちサッカーファンとして、レアル・マドリードファンとして、サッカーのための経営であるべきで経営するためのサッカーであってはいけないと思ってしまうから。

サッカーってのは我々の楽しみでもあり生活の一部になっている。

たくさん試合を観れるのはいいが、過密日程をこなしている選手たちを観ているのは少し心が痛い。

それが仕事だから、って割り切れないのは、それで怪我人が続出してしまうから。

まぁ、レアル・マドリードが今季怪我人が多いからそう言っている訳ではなく、プレミアリーグは年末年始に当たり前のように試合を行っていることとかも前から疑問に感じていた。

ここ最近では複数の監督が過密日程に関して不満を漏らすニュースも増えていたじゃないか。

選手も人間だし、大好きなサッカーとはいえ体が持たないのではそのサッカーもできない。

今でさえ過密なのに、スーパーリーグが始まることでもっと過密になるなんてちょっと意味が分からない。

そしてもう1つはUEFAが警告している、代表での出場を禁止するというもの。

もしこれ本当に可決したとしたら、W杯が面白くなくなる。

今の欧州のW杯に出るような主要チームの代表選手はかなりの割合でビッグクラブ。

それこそ今回のスーパーリーグに参加を表明しているチームに所属している選手たちだったりする。

ビッグクラブでプレーする選手達が代表で集結するからこそW杯ってのは熱くファンにとってもたまらないイベントになる。

選手達もW杯の舞台に立つのを夢見てトレーニングして「いつかはビッグクラブでプレーして国を背負う」ってモチベーションを維持している選手もいるだろう。

先ほども言ったが、久保、南野、冨安、バルセロナBに所属している安部、マドリー下部組織に所属している中井などなどこれから日本を背負っていく選手達も所属している時代。

日本代表もヨーロッパで起きていることをただ眺めているわけにはいかない。

というか、降格も昇格もないリーグは魅力がない

勝ち負けなんか関係ないのであればスポーツじゃないし、ペップもそう言ってたよね。

2015年のレスターが見せてくれたような感動がサッカーの面白さ、美しさ、なのではないかと。。

中小クラブのファン達は自分たちのローカルチームがビッグクラブを倒すとか、CLのアンセム聴きながら自チームのチャントを歌うとかそういうので週末を生きがいにしている人もいると思う。

それがなくなったら活気がなくなるのは目に見える。

それはイングランドもスペインもイタリアも同じだとは思うのだが。

なのでサッカーファンとして今回のスーパーリーグ構想には反対という立場を取らせてもらう。

しかし!

ただ僕が思うのはこれまで数々の成功を収めてきたペレス会長がこれほど反対されることを想像できなかったわけがないという事。

ペレス会長はこれまでUEFAが得た収益の使われ方を疑問視する発言もしていた。

これが発端でUEFAに支配されているサッカー界を世間に知らしめる根端があるのだろうか。

んでうまくいけばいったで、専門家やアナリストが言うようにしっかりと利益を出せるってこと?

ペレスからしたらどっちに転んでもOKってこと!?

ふえぇえ!?

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プレミア6チームが脱退を表明(更新)

4月18日に欧州スーパーリーグ構想が発表されてから約2日。

各方面からの避難を受けてきた12の創設クラブだが、ここで大きな変化が出てきた。

それが創設クラブとして表明していたクラブの脱退発表だ。

20日にマンチェスター・シティが新リーグからの脱退を発表。

その後、チェルシー、アーセナル、トッテナム、リバプール、そしてマンチェスター・ユナイテッドが脱退を発表した。

これでプレミアリーグから参加する予定だった6チームは全て脱退

イタリア勢のインテルとACミランも脱退の手続きを進めているようだ。

マドリーと同じラ・リーガでプレーするバルセロナもソシオでの投票にとって脱退するかどうかが決まるんだとか。

スーパーリーグ…どうなるんだ!?

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