2021-22シーズンの開幕戦となるアラベス戦まで残り10日となった。
すでに新チームは始動しているが、EUROやコパ・アメリカ出場組も無事チームに合流し、本格的に全員が始動した形のレアル・マドリード。
そんな中で1つレアル・マドリードが抱えている問題があった。
それがEU圏外枠扱いの選手が4人いたということだ。
しかし、今回その問題が思わぬ形で解決された。
ということで、今回はマドリーに朗報?ベイルがEU圏外枠扱いではなくなったことで受ける恩恵について書いていこうと思う。
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ネックだったEU圏外枠
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EU圏外枠選手問題はレアル・マドリードにとって毎年話題になる問題だ。
特にここ最近では日本でもよく聞くようになったかもしれない。
というのも、久保建英もEU圏外枠選手扱いだから。
日本人の誰もが久保をマドリーのトップチームで見たいと思っているとは思うが、久保はまず3つのEU圏外枠争いを制する必要があるのだ。
そしてそれは久保だけに限ったことではなく、マドリーが誇るブラジル勢でもあるミリトン、ヴィニシウス、ロドリゴも決して例外ではない。
2年間という契約でドルトムントにレンタル移籍をしているヘイニエルもEU圏外枠のこともあり武者修行という形になった。
そして、今シーズンから問題となっていたのが、これまでEU圏内選手枠扱いだったベイルがEU圏外選手枠扱いになるということだ。
これは、ベイルがEUから離脱したイギリスの選手であることが理由。
しかし、スペイン政府のスポーツ上級委員会は、ラ・リーガ、スペインフットボール選手協会、スペインフットボール連盟が2020年の終わりに合意した、2020年12月31日までに契約を交わしたイギリスの選手は契約期間終了までEU圏外選手に扱われないという取り決めの延長を認めた。
つまり、ベイルがこれまで通りEU圏外枠を気にする必要がなくなったということだ。
これはマドリーにとってかなりの朗報。
もしかしたらEU圏外枠選手の誰かを放出しなければいけないという心配が減ったからだ。
ネックだったEU圏外枠問題がひとまず解決し、マドリーはアンチェロッティの元で純粋にチーム作りができるだろう。
ベイルがEU圏外枠じゃなくなることで受ける恩恵
ネックだった問題がなくなり、ベイルがEU圏外枠選手扱いじゃなくなることで受ける恩恵がもちろんマドリーにはある。
僕が思う恩恵とは
- 得点力アップに期待できる
- 期待のロドリゴが残留できる
ということだ。
それぞれ簡単に説明していこう。
得点力アップが期待できる
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まず最初に言えることは、得点力不足で悩んでいるマドリーの解決策になり得るということ。
ベイルがいれば得点力アップが期待できるのだ。
もし、EU圏外枠扱いでベイルがレンタルで他チームに出されるようなことがあれば、得点力不足という課題は残ったままだ。
今の所、マドリーの補強は進んでいない。
むしろ、ベイルの帰還が1番の補強と言っても過言ではない。
ベイルはこれまで「稼働率が悪い」と言われてきた。
確かに怪我も多く給料に見合った試合出場数をしているわけではない。
しかし、出場すれば得点やアシストでチームに貢献することができる選手であることは間違いないのだ。
しかも、マドリーで一番ベイルが輝いていた時を新監督のカルロ・アンチェロッティは知っている。
アンチェロッティはベイルのことを信頼しているだろうし、ベイルもアンチェロッティの元でもう一花咲かせようとしているはずだ。
ベイルがEU圏内選手扱いになったことで、マドリーは少なからず一気に2つの問題をクリアしたのだ。
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期待のロドリゴの残留できる
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そして一番大きな恩恵としては、ロドリゴをチームに残留させることができるということだ。
移籍金4000万ユーロという10代にしては破格の移籍金でやってきたロドリゴにかかる期待はかなり大きいが、もしベイルがEU圏外枠選手扱いとしてそのまま進んでいたら、ロドリゴが放出の第一候補となっていた。
同胞のヴィニシウスがスペイン国籍を取得することで空く1つの枠をベイルにあてがわれると言われていたが、ヴィニシウスの国籍取得問題はなかなか進んでいるように見えなかった。
となると、シーズン開幕まで残り少ない期間でことを進めるには、これからの成長が見込まれ未だ市場価値の高いロドリゴを売却するしかないと思われていたのだ。
20-21シーズンでは19-20シーズンほどの成績を残すことができなかっただけに新シーズンに懸ける思いはかなりあるはずだ。
それは本人もそうだが、クラブとしてもマドリーファンとしてもそう。
ヴィニシウスやアザールがいなかったプレシーズンマッチのレンジャーズ戦ではチーム唯一のゴールを決めたブラジル人。
左ウイングでも右ウイングでもプレー可能なブラジル人アタッカーがマドリーに残るというのは大きな恩恵となることだろう。
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久保にもチャンスはある
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ここまでベイルがEU圏外枠選手扱いに該当しないことでマドリーが受ける恩恵について書いてきた。
これにより、マドリーのEU圏外枠選手はヴィニシウス、ミリトン、ロドリゴの3人で決まりだろう。
しかし、マドリーにはまだドルトムントにいるヘイニエルとまだ動向が決まっていない日本代表の久保建英がいる。
ヘイニエルはもう1シーズンドルトムントでプレーするという契約が残っているが、久保に関しては未だ所属先は決まっていない。
東京オリンピック後にクラブとも話し合いながら所属先を決めるとのことだが、もし、ヴィニシウスがスペイン国籍を取得することができたら、EU圏外枠が1つ空くことになる。
つまり、これは久保建英にとっても朗報だ。
彼のことなので、マドリーでの出場機会を求めるより、まずはコンスタントに出場できるチームで武者修行することを望むかもしれない。
しかし、マドリー復帰の可能性はあるということ。
そして、21-22シーズンを他のチームでも結果を残すようなことがあれば、1つの枠が空いているマドリーにダイレクトに帰還することも十分に考えられるのだ。
これまでは枠問題も久保のマドリー復帰を悩ませる1つの問題になっていたが、もうここまできたら単純に結果を残せばいいだけなのだ。
東京オリンピックの活躍で日本だけでなくスペイン国内でも久保のマドリー復帰を求める声が大きくなっているが、アンチェロッティは今の所構想に入れていないようだ。
クラブとしてはレンタル移籍をメインで考えながら、良いオファーがあれば完全移籍させることも視野に入れているんだとか。
ここまできたら完全移籍だけはやめて欲しいと思ってしまうが、21-22シーズンをどこでプレーしようが久保はまず周りを納得させるような活躍をしてほしい。
そしたらマドリーの中心選手に久保建英の名前がある未来が待っているだろう。
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