マドリディスタはこれまで最高のアタッカー陣を見てきたことだろう。
クリスティアーノ・ロナウド、怪物ロナウド、ラウール、今でいえばベンゼマも重要なアタッカーだ。
しかし、忘れてはならないアタッカーがマドリーには在籍している。
ガレス・ベイルだ。
近年でのマドリーのベイルは怪我に泣かされているということもあり、なかなか稼働することが出来ていない。
ピッチ外での素行などが問題になりマドリディスタの中にはベイルの事をそんなに好きじゃないってファンもいるかもしれない。
しかし、彼の能力や実力はサッカー選手の中でもずば抜けたものを持っていることはみんな理解している事だろう。
ということで今回は、稼働率が低くても結果は出す男!ガレス・ベイルのプレースタイルや特徴についてとことん解説していこう。
どんな時代であっても常勝軍団であるのが我らがレアル・マドリード。 そんな銀河系軍団と言われたチームでも世代交代は必要である。 そして、近年騒がれているのがレアル・マドリードメンバーの高齢化である。 しかも、ここ最近マドリディスタを[…]
ガレス・ベイルのプロフィール
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本名 | ギャレス・フランク・ベイル(Gareth Frank Bale) |
国籍 | ウェールズ |
生年月日 | 1989年7月16日(32歳) |
身長 | 185cm |
体重 | 82kg |
利き足 | 左 |
ポジション | FW |
背番号 | クラブ:-/代表:11 |
着用スパイク | adidas X 19.1 |
経歴 | サウサンプトン(2006-2007)/トッテナム・ホットスパー(2007-2013)/レアル・マドリード(2013-)/トッテナム・ホットスパー(2020-2021 loan) |
最近行われたEURO2020でもウェールズ代表のキャプテンとしてチームを率いたガレス・ベイル。
大会中はチームを鼓舞し、アシストも記録するなどウェールズの中心選手として大活躍だった。
幼少期から見せた運動神経の片鱗
そんなベイルの生まれはウェールズの首都カーディフ。
両親と2人の兄弟の元ですくすくと成長した。
そんなベイルの叔父はフラムFCやカーディフ・シティFCでもプレーした経験のある元サッカー選手。
小さい頃から気づいたらボールを蹴っていたそうだ。
今では高い身体能力を見せつけてくれているベイルだが、そんなベイルの身体能力の高さは子供の頃からだったんだとか。
そして、進学したウィットチャーチ高校ではサッカー以外にもホッケーや陸上競技など様々なスポーツで才能を開花させていたそうだが、サッカー界が彼の存在を見放すはずがなかった。
ちなみに、驚くべきことに9歳の頃にはサウサンプトンのスカウトから声がかかっていたそうだ(笑)
10歳にはサウサンプトンのユースに加入していたベイルはメキメキと実力をつけ、今では代名詞の一つとなっているスピードに関しては14歳の頃には100メートルを11.4秒で走ることが出来ていた。
圧巻のデビューと移籍
そして、高校を卒業したベイルは2005年7月にサウサンプトンFCのトップチームと契約。
翌年の2006年4月にはクラブ史上2番目となる16歳と275日という若さでプロデビューを果たし、8月にはフリーキックでプロ初ゴールを決めてみせた。
そんなデビュー年で目覚ましい活躍を見せていた16歳のベイルは、ヤングスポーツ・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー、フットボールリーグ・ヤングプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなどサッカー界でも注目される存在に一気に駆け上がった。
そんな才能に目をつけたクラブは数多く存在していたが、ベイルの争奪戦を制したのはプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーだった。
4年契約の移籍金700万ポンドで契約をすると、その最初の年からベイルはしっかりと結果を残す。
スピードを生かしたドリブルや推進力、パンチ力のある左足から繰り出されるシュートやフリーキックを武器にプレミアリーグでもしっかりと順応して見せた。
そんな中激しいタックルを受けて右足の靭帯を損傷する大怪我を負ってしまったベイル。
デビュー年から目覚ましい活躍を見せていた有望な若手に対する危険なタックルは批判もあったが、クラブ側はそれまでに見せていた活躍を受けて確かな才能を思っている選手として認識。
トッテナムはベイルとさらに4年契約を結ぶことになった。
クラブ初の偉業を成し遂げた功労者
怪我から復帰後もコンスタントに活躍を見せてくれていたが、2009年には膝の手術をする事を発表し、またもや長期離脱。
2009-2010シーズンの前半戦を欠場し、怪我から復帰後もポジションを奪われてしまっていたベイルは試合に出ることが出来なくなってしまった。
しかし、試合に出れば結果を残す男がベイルだ。
当時の監督から徐々にチャンスを与えられるようになると、ゴールにアシストにと大活躍。
プレミアリーグの4月月間MVPに選出されると、シーズン終盤にはベイルの活躍もありクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。
その立役者になったベイルにトッテナムはさらに4年の延長オファーを提示。
それらの活躍もあり、他のクラブに引き抜かれるのではないかという噂があったが最終的にはベイルは延長オファーにサインし、モドリッチと共にトッテナムの顔となっていた。
そんな当時背番号3を着用していたベイルは初めてのチャンピオンズリーグで世界に衝撃を与える。
それがインテル戦でのハットトリックだ。
Gareth Bale vs Inter.
Iconic.
⚽️⚽️⚽️pic.twitter.com/aWmv2xAwlO
— Goal (@goal) September 29, 2020
左サイドで先発したベイルは対峙する元ブラジル代表のマイコンを相手にスピードで圧倒。
ボックス左からゴール右隅に3本とも綺麗に決めて見せた。
そしてベイルはインテルとの2ndレグでも2アシストを記録。
⏪ Throwback to Gareth Bale vs Inter in 2010 🔝#UCL | @GarethBale11 | @SpursOfficial pic.twitter.com/TLLeJXytZg
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) June 26, 2020
このゲームで一気にベイルのスピードと左足の正確さが世界に知れ渡ったことだろう。
2011年にはこれらの活躍が認められ、イングランドの国内リーグで最も活躍した選手に与えられるPFA年間最優秀選手賞を受賞。
当時のプレミアリーグにはカルロス・テベスやサミル・ナスリなど名選手がたくさんいた時代ではあるが、それらの選手を抑えての受賞はかなり話題になった。
翌年の2011-2012シーズンはリーグ戦で4位となってしまい、チャンピオンズリーグの出場権は逃してしまったが、トッテナムは2016年までの契約延長オファーを提示し、背番号を3から11に変更した。
大活躍の中マドリーへの移籍希望を表明
2012-2013シーズンのベイルは今までよりも圧巻のシーズンを過ごした。
これまでは左サイドで張ってスピードを生かしたドリブルで相手を切り裂いていくイメージだったが、このシーズンはより中央でプレー。
スピードだけでなく左足のパンチ力なども生かして、シーズン21ゴール(得点ランク3位)を記録。
自己最多となる得点記録をしたこの年はPFA年間最優秀選手賞・PFA年間最優秀若手選手賞・FWA年間最優秀選手賞と個人タイトルを総なめにした。
しかし、結果はリーグ戦4位で終了。
またもやチャンピオンズリーグの出場権を逃すこととなってしまった。
そして「次世代のバロンドール候補」とまで言われるようになった訳だが、ベイルは
世界最高の選手と一緒にプレーするだけでなく、欧州の主要大会で戦うことができる機会を逃したくない
とレアル・マドリードへの移籍願望を表明。
もちろん我らがレアル・マドリードがそんな才能あふれる有望な選手を放っておくわけがなく、2013年9月1日、6年契約と当時最高額の移籍金8600万ポンド(約108億円)でマドリー加入を発表した。
当時マドリーの左ウイングにはクリスティアーノ・ロナウドがプレーしていたこともあり、ベイルはこれをきっかけに右ウイングでプレー。
ベイル・ベンゼマ・ロナウドで形成された強力な3トップはBBCトリオとも呼ばれていたことは記憶に新しいだろう。
マドリーでのデビュー戦となったビジャレアル戦では早速ゴールを記録し、その2ヶ月後にはハットトリックを記録、そしてコパ・デル・レイ決勝のバルセロナ戦ではマドリディスタの記憶にも残っているだろう決勝点を決め、マドリーにタイトルをもたらした。
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デビュー年から華々しい活躍を見せてくれていたベイルだったが、太ももの肉離れで長期離脱した影響や守備の貢献度の低さ、そしてゴール前での傲慢なプレーなどが散見した事で批判するファンも増えてきた。
しかし、それでも試合に出れば結果を出す男、それがガレス・ベイル。
2015-16シーズンは23試合の出場となってしまったがそれでも19得点を記録し、UEFA欧州最優秀選手賞の最終候補にロナウドやグリーズマンらと残るほどの活躍だった。
そして2016-17シーズンに入ると、マドリーはベイルと2022年6月30日まで契約を延長。
しかし、この辺りから徐々に怪我で離脱する期間が長くなり、稼働率が悪くなってしまった。
公式戦は19試合しか試合に出場できなかったが、故郷カーディフで開催された2016-17シーズン最終戦となったUEFAチャンピオンズリーグ決勝ユヴェントス戦に後半77分から出場。
マドリーは激闘を制して見事優勝し、地元開催大会で優勝した史上6人目の選手という称号を得た。
2017年には英国出身選手としてベッカムを抜いてクラブ最多出場記録となる160試合出場を達成。
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シーズン後半戦では得点とアシストの両方で高いパフォーマンスを発揮し、2017-18シーズンの最終戦となったUEFAチャンピオンズリーグ決勝のリバプール戦では2得点を挙げる大活躍。
マドリディスタであれば一度は見たことがあるあの強烈なバイシクルシュートとミドルシュートだ。
決勝戦のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなどマドリーの中心選手としてしっかりと貢献した。
ロナウドがユベントスに移籍してマドリーを去った後はベイルのパフォーマンスが際立つ形になり、FIFAクラブW杯では鹿島アントラーズを相手にハットトリック、そしてそのまま大会最優秀選手に選出された。
その勢いは止まらず、マドリーでの通算100得点を記録するなど攻撃を牽引する存在だったが、ジダンが監督に再度復帰すると何故か出場機会は激減。
ジダンもベイルを事実上の構想外とする発言をするなど、メディアだけでなくファンの間でもベイルが移籍するのではないかというニュースが連日報道された。
しかし2019-2020シーズンもベイルはマドリーに最終的に残留し、試合に出れば得点やアシストを記録して結果を出した。
なんだかんだでマドリーを救ってくれる存在なんだとみんなが認識し始めたら、またベイルは代表活動中に負傷し長期離脱。
その後はピッチ外でも問題が多く、怪我をしているのにもかかわらずゴルフに没頭する姿が報道されたり、ウェールズ>ゴルフ>マドリーと書かれた国旗を掲げてしまうなどファンの怒りは頂点に。
それ以降はジダンもベイルをベンチにすら入れることは無くなった。
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そして2020-21シーズンも負傷を抱えていたベイルをマドリーは古巣トッテナム・ホットスパーにレンタル移籍させることを発表。
シーズン序盤こそ怪我の影響で出遅れてしまったが、最終的にはベイルの実力を見せつける格好となるほどゴールを記録。
公式戦全34試合に出場し16ゴール3アシストという成績を残した。
そしてベイルはコンディションを維持したままウェールズ代表を率いてEURO2020にも出場。
大会終了後はマドリーのプレーシーズンに合流し、今季はマドリーでのプレーに集中しているようだ。
EU圏外枠扱いになるということでレンタル移籍の可能性もあったベイルだが、アンチェロッティは今のところベイルを他のチームに出すつもりはなさそうだ。
稼働率は低いが結果は出す男、ガレス・ベイル。
彼が怪我なくシーズンを戦うことができればチームにとってプラスであることは間違いない。
ガレス・ベイルが現在使用しているスパイク【アディダス エックス 19.1】
そんなガレス・ベイルが愛用しているスパイクはアディダスのエックス19.1だ。
このスパイクはもう販売されていないので簡単に入手することはできない。
今はXシリーズの続編としてスピードフローが販売されているが、それらと同様軽量で全方向にも対応できるスピードを追求したスパイクだ。
言わずもがなベイルはスピードが売りの選手で、しかも切り込んでシュートを打ったり相手をドリブルで交わすなど相手がどう来ても対応できるように、その手助けとなるスパイクを選択しているのだろう。
ガレス・ベイルのプレースタイル
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サッカーだけでなくゴルフの実力はアマチュア界でも目を見張るものがあるというガレス・ベイル。
幼少期から様々なスポーツのセンスがあることは書いてきた通りだが、やはり彼が一番活躍できるのはサッカー場だろう。
ベイルがすごい選手なのは分かったけど何がすごいの?って人もいるのではないだろうか?
ってことでここからはガレス・ベイルのプレースタイルや特徴について書いていこう。
僕が思うベイルを語る上で欠かせないポイントは以下の通りだ。
- 圧倒的なスピード
- 類稀な身体能力
- 唯一無二の左足
それでは1つずつ解説していこう。
圧倒的なスピード
まずベイルを語る上で欠かせないポイントが圧倒的なスピードだ。
ベイルは速い。
めちゃくちゃ足が速い。
目の前に膨大なスペースがあれば、ボールをポーンと蹴って相手を置き去りにする。
そんなシーンを何回見てきたことだろうか。
トッテナム時代のチャンピオンズリーグのインテル戦、そしてコパ・デル・レイのバルセロナ戦なんかのゴールがそれを象徴しているだろう。
Seven years ago today, Gareth Bale went off the pitch to win the Copa del Rey for Real Madrid 💨
(via @realmadriden)pic.twitter.com/toEH3NQOxD
— ESPN FC (@ESPNFC) April 16, 2021
これらのゴールに共通していることは相手のDFも別に足が遅いわけではないということ。
ベイルが速すぎるのだ。
2015年にはFIFA認定のスピード調査で時速36.9kmというとんでもない記録を叩き出したことも有名な話。
数字で見てもピンとはこないと思うが、それでも試合中の彼のスプリントを見れば一目瞭然だろう。
そしてベイルは、その超人的なスピードを持っていてテクニックも兼ね備えている選手。
これが相手からしたらかなり厄介だろう。
トップスピードでありながらしっかりとボールをコントロールして相手の間をスルスルと抜けていく。
スピードを特徴とする選手は、密集地帯でのボールの扱いに難がある選手は多いがベイルは相手がどれだけいても関係ない。
それこそ、元々サイドバックをやっていたということもあり、ライン側でのスピードに乗ったドリブル、特にカウンターの際にはベイルの良さがかなり出てくる。
ショートカウンターを得意とするマドリーのスタイルにもばっちりハマる、それがベイルなのだ。
類稀な身体能力
そしてベイルを語る上で欠かせないポイントの1つが類稀な身体能力だ。
先ほどベイルはとにかく足が速いという話をしたが、今回はベイルは強い。
とにかくフィジカルが強い。
ベイルは相手に少々ぶつかられたくらいでは、バランスを崩さない。
ドリブル中は普通トップスピードになればなるほど相手からの接触があればよろけてしまうものだが、ベイルはDFをものともせずに相手を弾き飛ばしていく。
それこそバルセロナ戦で決めた独走ゴールなんかは一度相手に体をぶつけられているが、そのあとは体勢をすぐに立て直してバルトラをぶち抜いている。
そして、ベイルの強みは足だけではない。
コーナーキックなどのセットプレーやクロスボールに対してもフィジカルの強さを発揮する。
つまりヘディングも得意なのだ。
ベイルは全身がバネのようにしなやかなイメージを持ってもらうといい。
その場でジャンプしても高い打点を維持できるほどジャンプ力にも優れ、ヘディングでの得点も多い。
そしてここでもフィジカルの強さを発揮するので、相手が体をぶつけに行ってもあまり意味がない。
筋肉質な体や足を見てもらえれば分かる通り、サッカー選手の中でも抜けているほどの身体能力の持ち主。
それがガレス・ベイルなのだ。
唯一無二の左足
そして、ベイルの魅力を語る上で左足について語らないわけにはいかないだろう。
ベイルの左足は唯一無二だ。
Prime Gareth Bale in the Champions League 🤤
Easy to forget how many Worldies he has scored!pic.twitter.com/ZkmIQZb4rc
— 90min (@90min_Football) July 24, 2021
ドルブルもよし、パスもよし、シュートもよし。
ベイルの魅力の1つはパンチ力のある強烈なシュート。
ボールを捉えるのが非常に上手で、エリア外であっても強烈なシュートをお見舞いすることができる。
マドリーに来てからは右サイドのウイングを担当することが増えたベイルだが、カットインしてからのシュートはお手の物。
このように、インステップキックだけでなく、インフロントにかけたシュートも得意でGK泣かせの選手とも言える。
そして、ベイルはシュートだけでなくパスも出せる選手ということを忘れてはいけない。
左サイドを主戦場としていた時代は、正確無比なクロスボールを何度も送り込みアシストすることも多かった。
右サイドを主戦場にしてもそれは変わらず、アウトサイドを駆使してDFやGKが思っても見ないタイミングでパスを出す。
このように、アウトとインサイドを使いこなしながら、相手の嫌な位置・タイミングで正確なボールを蹴ることができるのだ。
そしてその正確なキック技術はプレースキッカーとしても活躍できるほど。
ベイルはプロデビュー戦で決めたゴールもそうだが、フリーキックを得意としている選手でこれまでも何度もフリーキックからゴールを決めている。
狙いを定めた横回転のボールもそうだが、どちらかというと無回転や縦回転のかかったボールが多く、ストンッと落ちるタイプのボールを得意としている。
ベイルはキック力がそもそも鬼レベルなのもあり、例えキーパー正面に行ってもしっかりキャッチできずにファンブルすることも多くGKにとっては対処しづらいボールを蹴る選手と言えるだろう。
ベイルは右足もそれなりのレベルで蹴ることができる選手ではあるが、自慢の左足を駆使して全てのプレーをハイレベルでこなしてしまう。
それが彼の魅力であり特徴だ。
怪我さえ気をつければまだまだやれる選手
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ということでここまでガレス・ベイルのプロフィールやプレースタイル・特徴について書いてきたがどうだろうか?
ガレス・ベイルはマドリーでの契約が切れたら引退するかもしれないとの噂があるが、引退するにはまだまだ早すぎる選手だ。
- 圧倒的なスピード×テクニックを持ち合わせた選手
- フィジカルの強さと驚異的なジャンプ力を持つ類稀な身体能力
- 高いパス精度
- パンチ力のあるシュート
- フリーキックも得意
20-21シーズンはトッテナムでマドリー時代のような長期離脱をすることなくシーズンを終えることができたベイル。
トッテナムでの結果はもちろんのこと、EUROでも代表をしっかり牽引して2アシストを記録しマン・オブ・ザ・マッチに選出されるなどトップレベルでまだまだやれることを証明している。
ベイルは試合に出れば結果を出す。
守備に弱点があると言われているが、ベイルは守備に対する献身性はそれなり高いものを持っていると思っている。
実際、アンチェロッティがディマリアをインサイドハーフで起用した際にポイントとなるのはベイルが中盤まで下がって守備をするということだった。
もともとサイドバックだった事やフィジカルの優位性を生かし爆速で守備まで戻れるベイルにその役割を与えたアンチェロッティの流石というべき点。
僕はベイルが守備しない選手と言われているのは違うと思う。
ただ、唯一の弱点が怪我の多さ。
これまでもこんな時にベイルがいない!ってことも何回かあった。
しかし、今季のマドリーはベイルに期待してもいいだろう。
というのも、マドリーにはベイルのコンディションをしっかり把握し怪我防止に努められる陣容が揃った。
ピントゥスなんかはベイルのことをよく知っているはずだ。
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得点力不足と言われてきたマドリーの攻撃陣にしっかり喝を入れてくれる存在の一人がベイルだと僕は思っている。
同じく負傷しがちなアザール、唯一の得点源だったベンゼマの2選手と共に攻撃陣を形成すればかなり半端ない3トップになると信じている。
32歳になったベイルのマドリーでの契約期間は2022年6月30日まで。
怪我の多さや素行の悪さ、そして給与の高さやピッチ上での傲慢さを嫌ったファンがベイル放出を望んでいるとのことだが、ベイルは出場すれば確かに結果はしっかり残してくれる。
ベイルが嫌いだ!って言いたい人の気持ちも分からなくはないが、僕は彼の本来のサッカーに真摯に取り組む姿を信じたい。
大きな怪我さえしなければベイルはまだまだやれる。
ウェールズ代表の時のようにチームを引っ張ることができれば、マドリーはアタッカーの補強は優先事項ではなくなるだろう。
ベイル、期待してるぞ!
Hala Madrid!!!