以前は銀河系軍団とも称された我らがレアル・マドリードで、観客を魅了し続けた元ブラジル代表のロナウドと現レアルの監督で元フランス代表のジネディーヌ・ジダン。
スピード、テクニック、フィジカル、センスを持ち合わせた2人が合体した万能なアタッカーがいたら…
実はすでにいる。
エル・ブランコの絶対的センターフォワード9番カリム・ベンゼマだ。
ベンゼマがリヨン時代に見せていた代名詞「ラッシュ」(ハーフウェイラインくらいから一人でドリブル突破していく単独プレー)はまさに怪物ロナウドを彷彿とさせるプレーだ。
そして、レアルに移籍してからは徐々にプレースタイル が「ジダンより(10番より)」になった。
得点力不足と言われバッシングをくらうことも多かった彼だが、クリロナが移籍した2018-2019シーズン以降フォワードとして得点を量産し「9番」として多大な存在感を発揮している。
「背番号9.5番」とも言われているベンゼマのプレースタイルや特徴は何なのか?
我らがレアル・マドリードの攻撃を牽引するカリム・ベンゼマのプレースタイルや特徴について解説していく。
カリム・ベンゼマのプロフィール
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本名 | カリム・モスタファ・ベンゼマ(Karim Mostafa Benzema) |
国籍 | フランス(アルジェリア) |
生年月日 | 1987年12月19日(33歳) |
身長 | 187cm |
体重 | 79kg |
利き足 | 右 |
ポジション | FW(CFセンターフォワード) |
背番号 | クラブ:9 |
着用スパイク | adidas X Speed Flow |
経歴 | リヨン (2004-2009)/レアル・マドリード(2009-) |
年俸 | €14,248,000(17億9524万8000円)/週給€274,000(3452万4000円) |
レアル・マドリードで約10年ほどセンターフォワードとしてスタメンに定着しているカリム・ベンゼマ。
名選手が名を連ねるレアルのようなビッグクラブで10年もスタメンを張っていることからも能力の高さは想像できるだろう。
正直、今のレアルの攻撃は彼なしでは完結しない。
リヨンで成長したエリート
そんなベンゼマはリヨン郊外のブロンという街で生まれ育つ。
両親はアルジェリア人でアルジェリアの血も流れている。
9歳のベンゼマ少年はブロンの地元チームに所属していて、リヨンのジュニアチームと試合をした際に2得点を取る活躍を見せた。
それがきっかけとなりフランスの名門オリンピック・リヨンに引き抜かれた。
得点力は昔から健在でリヨンのU16では1シーズンで38ゴール、U18では14試合で12得点を決めるなど国内でも注目される存在だった。
2005年1月のメス戦でトップチームデビューし、その試合でいきなりアシストを記録して勝利に貢献。
その数日後、3年間のプロ選手契約を行った。
2005-2006シーズンではプロ初得点、UEFAチャンピオンズリーグ初得点を記録し、2006-2007シーズンからはリヨンの主力選手としてリヨンの6連覇に貢献。
その勢いのままフランス代表にも選出されるなど、トップデビューから華々しいキャリアを送る。
2007-2008シーズンは背番号を10に変更し、自己最多36試合に出場し20得点を挙げ得点王となった。
憧れの選手と同じ道を辿ったレアル・マドリード移籍
2009年夏の移籍市場では、各リーグの名門が熾烈な獲得争いを演じるも移籍金3500万ユーロでレアル・マドリードへの移籍が決まった。
実はベンゼマの小さい頃からの憧れは、彼が14歳の頃にレアル・マドリードに入団し世界を熱狂させた怪物ロナウド。
レアルからオファーがあった時には心に決めていたんだとか。
加入当初は、全シーズンでチーム得点王だったアルゼンチン代表のゴンサロ・イグアインとのポジション争いなどもあり33試合出場の9ゴールとインパクトはあまり残せなかった。
しかし、2010-2011シーズンはレアルのシンボルでもあったラウール・ゴンザレスの移籍が決まると、当時背番号9をつけていたクリロナが7番になり、9番をベンゼマが着用することになった。
そう、あの憧れのロナウドと同じ背番号だ。
ベンゼマはクリロナの黒子に徹した?
当時はモウリーニョ監督の信頼を得られずにいたが、イグアインの怪我なども影響もあり出場機会は増え、48試合で26ゴールと徐々にパフォーマンスを上げていく。
圧巻は2011-2012シーズン。
8キロの減量に成功したベンゼマは自己最多となる34試合21得点の活躍を見せ、前大会合計で34得点15アシストを記録した。
このシーズンからは不動のセンターフォワードとして地位を確立。
しかし、ベンゼマ自身も「クリロナの為にプレースタイルを変える必要があった」と言っているように、クリロナのお膳立てをするようなプレーやクリロナが得点する為の黒子的役割が増えていた。
その為、センターフォワードなのに得点が少ない!と批判の的になることもしばしば。
しかし、クリロナが退団した2018-2019シーズン以降はキャリアで通算3度目となるシーズン30得点を達成。
これは、2011-2012シーズン以来の快挙だった。
それ以降は得点を取れるプレイヤーだということを再度我々マドリディスタやメディアに堂々と証明し、2020-2021シーズンではレアルで517試合出場で通算250得点を記録した。
カリム・ベンゼマが使用中のスパイク【アディダス エックス スピードフロー】
そんなカリム・ベンゼマのプレーを支えているスパイクがエックス スピードフロー。
このスパイクはスピードフルネス(身体的スピード×判断スピード)をコンセプトに作られたスパイクで、縦への推進力と全方位に対応できるアジリティをミックスして360度の全方向へスピードを発揮できる。
またadidasプライムニットのおかげで履き心地とフィット感に優れている為、シューズを履いているような感覚にならず、一瞬の判断が必要とされるプレーに集中することが出来る。
ベンゼマはフォワードの選手として縦への突破も大事だが、ゴールに背を向けてパスを受ける役割をこなすことも多いことから、どの方向にでも素早くリアクションを取れるこのスパイクを選んでいるのだろう。
カリム・ベンゼマのプレースタイルとは?
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カリム・ベンゼマがどんな経歴を歩んできたかが分かったところで、僕が思う彼のプレースタイルと彼の凄さについて書いていきたい。
彼はよく「万能型フォワード」「近代的フォワード」「9.5番の選手」と言われているが、何がそう言わせているのか。
僕が思う彼を語る上で大事なポイントは以下の通りだ。
- キックの精度
- ボールコントロール力
- 味方を生かすスペースの使い方
- 前線からの献身的なプレス
1つずつ解説していくとしよう。
キックの精度が高い
まず最初にベンゼマを語る上で欠かせないのがキック精度の高さだ。
サッカーの神様とまで言われ日本代表でも指揮をとったジーコ氏はかつてこんなことを言っていた。
「シュートはゴールへのパスだ」
この言葉を体現しているのがベンゼマと言っても過言ではない。
彼が放つゴールの角を狙ったシュートは一級品。
彼が一度前を向いてシュートを放てばGKの手が届かない場所にスルスルとボールが転がってネットを揺らす。
これはなかなかプロといえど実戦で簡単に出来る技術ではない。
先ほども書いたが、彼は得点力がない訳ではない。
クリロナの能力を最大限に活かす為に黒子に徹しただけで、むしろ高い得点能力を兼ね備えているアタッカーだ。
事実、クリロナが退団して以降は持っていたシュートセンスを遺憾なく発揮している。
レアルで通算250得点という数字だけを見てもその凄さは分かるだろう。
そして、彼はそのキック精度をシュートだけに活かしている訳ではない。
彼はセンターフォワードながらアシストの能力にも長けている。
そのアシストの数を築き上げるもとになるのが、キック精度なのである。
実はあるデータを見てみると、ベンゼマが加入してから平均で毎シーズン10.6アシストを記録している。
これはセンターフォワードとしてはかなり異常なアシスト数である。
サイドからのセンタリングや狭い場所を通すパスなど、丁寧で味方がコントロールしやすいパスを柔らかいタッチで供給することができるのがベンゼマ。
のちに彼の黒子に徹した動きは詳しく書くが、特にクリロナとのコンビネーションは相性抜群でクリロナが得点を量産できたのはベンゼマがいたおかげと言っても過言ではない。
フィジカルをも活かすボールコントロール力
次にベンゼマのプレースタイルの特徴を表すのであれば、フィジカルをも活かすボールコントロール力とでも言っておこう。
とにかく彼はボールキープ力が素晴らしい。
ベンゼマは身長187cmでがっちりとした体型をしていることもあってか、、相手にちょっとぶつかられたくらいじゃ簡単には崩れない。
彼の特徴として「タメを作れる選手」というのがある。
それは最前線でボールを受ける時に、相手とボールの間にうまく体を入れて、得意のコントロール力でボールをキープすることで味方が攻撃に上がってくる時間を作るというもの。
これができる選手がチームに一人いるだけで本当にデカい。
こういうタメが作れる選手やポストプレーがうまい選手というのは、守っている側からしたらボールがほぼ見えない。
恐らく、いや確実にベンゼマもそういうタイプの選手だろう。
彼はセンターフォワードなので、今言ったみたいに最前線で相手をがっちりブロックしてキープもしてくれるが、必要となれば相手ディフェンダーと相手ミッドフィルダーの間まで下がってきてタメを作る。
ロングボールをスペースにドーン!と蹴っても、ベンゼマはすんなりとボールをコントロールし、味方が上がってくるまでボールを収めてくれる。
チームが押し込まれている状況で、一人ベンゼマを残しておくだけで一気に劣勢を優勢に変えることができるのだ。
タメを作れる選手がいるということは、味方の選手の選択肢が広がる。
つまり攻撃の幅がかなり広がるということを意味する。
ベンゼマがいるだけで攻撃の幅が広がるのであれば、攻撃的な名手が揃うレアル・マドリードで10年スタメンを張ってられるのも頷ける。
名将アレックス・ファーガソンからは「ジネディーヌ・ジダンを思わせる選手」とも言われている。
彼の身のこなしやボールキープ力、ゲームメイク力、周りと連動して違いを作れる選手であることなどを見ていると確かにそうだな、と感じるのではないだろうか。
ジダン監督も自分と重ねながらスタメンで使っているのだろうか。
味方を生かすスペースの使い方
ベンゼマの特徴を言い表す上で「スペース」という言葉は避けて通れない。
ベンゼマはスペースの使い方が非常にうまい。
フォワードには2種類のタイプがいる。
1つは前線でドッシリと構えてボールを受けてシュートに持ち込むタイプ。
もう1つは中盤の選手らとのコンビネーションで相手を崩すところから関わりボールに常に絡んで最後シュートを決めるタイプ。
どちらかといえば、ベンゼマは後者だ。
先ほどポストプレーが得意だと言ってたじゃないか!って思うかもしれないが、相手からしたらベンゼマはそれが厄介なのだ。
こんな言い方をしたら良くないかもしれないが、ベンゼマはデカくて強いくせに足元のテクニックは並外れたものを持っている。
そしてスペースをうまく活用して味方を活かす走りとスマートさを持っている。
こんなフォワードがいたら厄介以外の何者でもない。
例えば、先ほどもいった相手のDFとMFのライン間のスペースを使ってボールを受けるプレー。
相手のマークを混乱させ、相手の陣形を崩すのにもってこいのプレーだ。
相手のセンターバックがベンゼマについて行き前に釣り出されれば、ウイングの選手や中盤の周りの選手が裏にぽっかり空いたスペースを利用することができる。
他にも、ベンゼマはサイドにも流れて味方のチャンスを演出することができる選手でもある。
とりわけ左ウイングのポジションに流れる傾向があるので、左サイドのマルセロや中盤のイスコなどとのコンビネーションで崩すシーンをよくみるが、クリロナが左ウイングでプレーしていた時代は、クリロナが左から真ん中に入っていけるように、真ん中から左サイドに流れて真ん中にスペースを空けておくシーンをかなり良く見た。
彼はあくまでセンターフォワードだ。
フォワードというのは得点を取ってチームを勝たせるポジションである。
それでも、クリロナという絶対的なエースが少しでも有利なポジションや体勢でシュートを打てるように黒子に徹していたのだ。
つまり、ベンゼマが今までアシストしてきたのは正確なパスだけではないということで、味方がドリブルやシュートをするスペースを空けたり、相手ディフェンダーを釣り出したりなどスペースを上手く使ってチームの攻撃の幅を広げているのである。
それは何もクリロナが退団したからと言ってプレースタイルが変わった訳ではない。
今でも彼はスペースを上手く使いながら、新しい左ウイングでもあるエデン・アザールとのコンビネーションを見せている。
まだクリロナほどのアシストはできていないかもしれないが、ベンゼマとアザールのコンビでも間違いなく我々を喜ばせてくれるだろう。
個性的でエゴの強いスター選手と共存できるというのも彼の魅力の1つかもしれない。
前線からの献身的なプレス
カリム・ベンゼマについて話す時に彼の献身性について話すことを忘れてはならない。
よく現代サッカーでは「守備はフォワードから始まる」とも言われている。
それをベンゼマはしっかりと体現している。
ベンゼマは前線から積極的にプレッシャーをかけて守備をしてくれる選手だ。
特に相手の死角を使った守備なんかはベンゼマらしいなとも思う。
死角を使った守備というのは、例えば相手のボランチ2枚が横パスをしているとしよう。
ボランチの1枚がボールを持っている時にベンゼマはもう1枚のボランチにパスを出させるようにあえて距離を置く、そしてそのもう1枚にパスが渡りトラップした瞬間に背後からボールを奪取するのだ。
つまり、ベンゼマは彼よりも前にボールがある時に守備をする訳ではなく、彼よりも後ろの位置にボールがある時に味方の中盤を助ける守備もするということだ。
クリロナがいる時代もクリロナが守備に戻らない代わりに一生懸命守備をこなしていた。
何回も言うようだが、クリロナはベンゼマに感謝するべきだ。
彼が守備を肩代わりしてくれたおかげで、クリロナは点を取ることに集中できたようなものだからだ。
そんなベンゼマが大舞台で前線の守備から点を取ったシーンがある。
2017-2018シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝バイエルン・ミュンヘン戦と決勝リヴァプール戦では値千金のゴールを決めている。
いずれも前線からの激しいプレッシングによる得点だ。
一言で相手のミスだ。と言うのは簡単だが、ゴール前で相手選手が猛進してプレスをかけてくる時のプレッシャーの感じ方はサッカーをやっている人なら分かるだろう。
フォワードということもあり、攻撃面が注目されがちではあるがレアル・マドリードで見せている一連のプレーは得点やアシストだけでなく守備でも貢献している選手であることを忘れてはならない。
カリム・ベンゼマはなぜ代表に呼ばれない?
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カリム・ベンゼマはここまで書いてきたように素晴らしいアタッカーであることは間違いない。
だが、2015年以降彼がフランス代表に招集されることはなくなった。
それまでは各世代別の代表にも選出され、2007年にはA代表デビューし、その試合で代表初得点も決めるなど順風満帆だった。
しかし、ある事を機会に代表を追放されてしまっている。
ベンゼマは今でこそあまり目立った話を聞かないが、以前はいろいろと問題の多い選手であったのは事実だ。
有名なもので言えば、
- 練習に頻繁に遅刻(2010年)
- スピード違反(2010年)
- カーチェイス(2010年)
- 売春問題(2010年)
- ヴァルブエナ恐喝事件(2015年)
などがあるだろう。
ちょこっとだけ書いたが、レアル加入当初にモウリーニョの信頼を得られなかったのは遅刻や度重なるこれらの問題のせいでもあった。
2008年にはEURO選手権のメンバー入りを果たすも2010年のブラジルW杯のメンバーからは売春問題の関係からか落選。
2012年のEURO選手権ではまたしてもメンバー入りをするもノーゴールで敗退。
正直代表活動において、フランス人の記憶に残るような活躍は見せれていない。
そして、日本でも話題になったヴァルブエナ恐喝事件が公になってしまった。
当時は色々と書かれベンゼマが悪いもの扱いされていたが、結果的にはベンゼマはヴァルブエナを助けてあげようとしただけで、その時に紹介した幼馴染みに犯罪歴があった事で疑惑の目が向けられたのだ。
結果的に「スポーツ選手は模範的であるべき。代表に居場所はない」と当時のフランス首相からバッシングを受け、フランスサッカー連盟からも無期限活動停止処分が言い渡されてしまった。
2016年には代表復帰が可能にはなったが、EURO2016のメンバー選考には「チームの和を乱さないようにする為」とフランスサッカー会長が発表し、ベンゼマは招集されなかった。
当時フランス代表監督を務めていたディディエ・デシャン監督もこの決定を受け入れた為、ベンゼマは「人種差別主義者グループの圧力に負けた」と発言し確執が生まれることになった。
それ以降、ベンゼマが代表に招集されることはなくなっている。
レアル・マドリードでどんなに調子が良く、良いパフォーマンスで結果を残しても代表でプレーするには2015年以降未だ至っていない。
レアルファンとしてはフランス代表でベンゼマが活躍しているところを見たいところだが、フランスサッカー連盟は完全にベンゼマを追放している状態になっている。
他国代表でプレーさせてほしいとお願いしているようだが未だその願いも通じておらず、ベンゼマは1年、また1年と時間を過ごしている。
疑惑が向けられた事件が親切心による行動、そして無実だっただけになんとも心が痛い境遇である。
これからのレアルに必要なのはベンゼマの後継者
現プレミアリーグのエヴァートンを指揮していて、2013-2015までレアル・マドリードを指揮していたカルロ・アンチェロッティはこうベンゼマを表現している。
「彼は素晴らしいFWではない。素晴らしい選手なのだ」
この言葉にカリム・ベンゼマの全てが詰まっていると僕は思う。
得点能力に優れていて、テクニック力はハイレベル、パワフルなプレーも可能で、献身的な守備もする。
187cmと大柄ながらもしなやかな身のこなしと抜群のスピードを持ち、味方を生かすランニングもこなせる。
結果、味方が助けられチームの攻撃のバリエーションを増やす事ができる選手。
こんな選手が我らがレアル・マドリードの前線にいる事を喜ぶべきだろう。
だが、喜んでばかりはいられない。
ベンゼマがレアルと交わしている契約は2021年6月まで。
契約更新するのかどうなのかはまだ分からないが、エル・ブランコの将来を考えるとカリム・ベンゼマが在籍しているうちに彼の後継者を探す必要があるのだ。
カリム・ベンゼマが9.5番の選手と言われるように近代的なFWだ。
9番のような決定的な仕事もして、10番のようなチャンスメイクもこなす。
そんな選手をレアルは早急に探す必要がある。