ルーカス・バスケスのプレースタイル、特徴とは?献身的なプレーが魅力の「12番」を解説!

リーグ戦だけでなくカップ戦やUEFAチャンピオンズリーグなどの過密日程をこなさなければならない我らがレアル・マドリードにとって選手層の厚さというのは非常に大事だ。

その為、様々なポジションでプレーできるユーティリティさを兼ね備えた選手はかなり重宝される。

そしてレアル・マドリードにも監督が喜ぶ複数ポジションでプレー出来る万能な選手がいる。

それが背番号17番でスペイン代表の経験もあるルーカス・バスケスだ。

正直、ルーカス・バスケスはチーム内で絶対的なスーパースターという訳ではないが今のエル・ブランコにとって絶対に欠かせない選手。

今回はジダン監督から絶対的な信頼があるルーカス・バスケスのプレースタイルや特徴についてとことん解説していく。

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ルーカス・バスケスのプロフィール

 

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本名 ルーカス・バスケス・イグレシアス(Lucas Vázquez Iglesias)
国籍 スペイン
生年月日 1991年7月1日(29歳)
身長 173cm
体重 70kg
利き足
ポジション FW(RWG)/ MF(SMF)/ DF(RSB)
背番号 クラブ:17/代表:-
着用スパイク adidas Nemeziz 19.1 Precision To Blur
経歴 レアル・マドリードC(2010-2011)/レアル・マドリードB(2011-2014)/エスパニョール(2014-2015)/レアル・マドリード(2015-)
年俸 €7,696,000(9億6969万6000円)/週給€148,000(1864万8000円)

セルヒオ・ラモスやモドリッチなどスター選手が脚光を浴びることが多いビッグクラブにおいて長年チームを裏で支えてきている選手、それがルーカス・バスケスだ。

上の表にあるポジションを見て貰っても分かる通り、アタッカーのウイング、両サイドハーフ、そして右サイドバックとしてもプレーできるユーティリティさを持った選手。

中央のポジション以外ならどこでもプレー出来るので監督としてはスタメンでなくてもベンチに置いておきたい、そんな選手だ。

レストランが1部の舞台だった幼少期

そんなバスケスはスペインのクルティスという小さな町で生まれた。

彼曰く「最初の記憶はサッカーをしていたこと」というくらい物心がついた頃にはすでに弟のマテオ・バスケスと一緒にサッカーボールを蹴っていたそうだ。

厳しい母親のもとで育ったバスケスは宿題をしてからでないと外に出てはいけないという家族のルールがありそれをうれしくは思っていなかったんだとか。

叔父のレストランのダイニングが彼にとってのプリメーラディヴィジョン(ラ・リーガ1部)のピッチ同様で、常に一対一を弟として遊んでいた。

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順風満帆なキャリアのスタート

彼の正式なサッカーキャリアは2004年の9歳の頃にC.C.Dカーティスという地元のユースチームから始まった。

当時はストライカーとしてキャリアをスタートさせ、その才能は瞬く間に地元や隣の州まで広がった。

となると、他のクラブチームがバスケスに唾をつけないわけがない。

2年後の2006年には隣州(アコルーニャ州)のウラルというチームに加入した。

そこでバスケスは加入1年目でシーズン50ゴールを獲得するなどユースで最も優れた選手の一人としてチームでの地位を築く。

その後ウラルのユースチームが18歳以下の選手のみからなるチームが所属できるディビシオン・デ・オノール・フベニール(División de Honor Juvenil de Fútbol)に昇格するとチームは当時15歳だったバスケスを残留させ、年上の選手たちとプレーさせた。

こう思うと今第一線で活躍している選手は15歳の時にどうしているかで決まる気がする。

生粋のレアル・マドリードファン

そんなバスケスは小さい頃からどのクラブが自分の好きなチームか、心の拠り所かというのははっきりしていた。

両親や叔父も絶対的なマドリードファンで気づいたらバスケスもエル・ブランコの虜になっていた。

彼が生まれ育った地域はデポルティボ・ラ・コルーニャのファンが多数いる地域。

その為、普通ならいつの間にかラ・コルーニャのファンになっているのが普通だろう。

むしろ、その地域で生まれた子供たちは、当時マッカーイやバレロンを擁してラ・リーガを席巻していたラ・コルーニャでプレーする事を夢見ていたはずだ。

彼が初めて我らがレアルのホームスタジアムでもあるサンティアゴ・ベルナベウで試合を見た2001年のビジャレアル戦。

グティのハットトリックにロベカルが弾丸フリーキックを決めるなどスタジアム全体が熱狂した試合の事を忘れられなかった。

もちろん、バスケスの才能はラ・コルーニャから認められていて、チーム加入の打診を何回も受けた。

だが、バスケスは絶対にそのオファーには応じなかった。

そのオファーに応じることが彼にとって最善の選択とは感じず、あの驚愕した試合を見たマドリードへできるだけ早く行きたいと思ったいたんだとか。

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念願のマドリー加入プレースタイルの原点

そして2007年、彼が16歳の時レアル・マドリード・フベニールCのトライアウトを受けてほしいとの電話が入り、故郷、両親、友人を捨ててマドリードへ到着した。

ちなみに、バスケスの世代は歴代最高の世代とも言われており、現在ユベントスで活躍中のアルバロ・モラタやPSG所属のパブロ・サラビア、現在レアルで右サイドバックでプレーするナチョやカルバハルなどもメンバーにいた。

そして当時レアル・マドリードCの監督を務めていたマノロ・ディアスにより、ストライカーのポジションから右ウイングへコンバートされた。

マノロ・ディアス監督はバスケスに「常に最終ラインのディフェンダーを助けなければならない」という強い労働意欲の意識を植え付けた。

現在のバスケスの攻撃にも守備にも手を抜かない献身的なプレースタイルはここで生まれている。

カルバハルは「バスケスが僕の前でプレーする時は一対一の状況にはならなず、常に守備で助けてくれる。それはすごく素晴らしいこと」とまで言っているほど。

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成長のきっかけはエスパニョールへのレンタル移籍

しかし、2011-2012シーズンのカスティージャ(レアルB)では思い通りのプレーができず出場した時間はたったの600分だった。

この現状に自分のレベルが十分でないのではないかと疑問を抱いたバスケスはパーソナルトレーナーをつけて精神的にも肉体的にも高みのレベルを目指すことにした。

そんな時、アメリカでのプレシーズンに参加しているトップチームに帯同していたバスケスの元にラ・リーガ1部に所属していたエスパニョールの当時の監督セルヒオ・ゴンザレスからオファーの電話が個人的にかかってきたという。

1部リーグを経験し成長するには理想的な場所だということでルーカスにとって良い足がかりになった。

結果、レアル・マドリードから買取オプション付きでレンタル移籍が決まったが、レアルは念の為買い戻しオプションを契約書に盛り込んだ。

そして、エスパニョールの一員として始まった2014-2015シーズンではチームの攻撃の中心選手として33試合に出場し4ゴール7アシストを記録。

エスパニョール側は買取のオプションを行使したが、それから15日後、恋人と休暇を過ごしていたバスケスのもとに届いたのはレアル・マドリードからの電話だった。

マドリートップチームの大きな壁

レアル・マドリード側は買い戻しオプションを行使し、バスケスは子供の頃から夢見ていたレアル・マドリードのトップチームに加入が決まったのだ。

バスケスは前所属のエスパニョール戦でトップチームデビューを飾ったが、レアル・マドリードのアタッカー陣の間に割って入るにはなかなか至らない。

というのも当時はロナウド、ベイル、ベンゼマなどの世界トップクラスのアタッカーがいた為、なかなか出場機会を掴む事が出来なかった。

デビューした9月から3月までたった519分しかプレーできずフル出場したのは3試合のみだった。

ベニテス監督からジダン監督に変わった当初、ジダンに言われた「チャンスは来るから辛抱強く待て」という会話を胸に、トップレベルの選手らとともに100%練習に力を注いだ。

スタメンに名を連ねている選手たちのレベルの高さは知っていたが、自分の能力を疑うことはなかったという。

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12番としてのバスケスの大きな役割

そして、主要メンバーが怪我で離脱するとチャンスはやってくる。

出場機会がなかなか無かった3月からシーズン終了までで事実上の12番となり、たったの2、3ヶ月で1100分まで出場時間を伸ばした。

結果、加入1年目の2015-2016シーズンはリーグ戦25試合に出場し4得点、2016-2017は33試合出場2得点、2017-2018は33試合出場、2018-2019は31試合1得点とバックアッパーとして12番の役割をしっかりとこなしている。

2016年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝のアトレティコマドリード戦では後半32分から投入され、試合はPK戦にまでもつれ込んだが、バスケスは第一キッカーに選ばれた。

正直僕は思った。

いや1人目こんな大舞台の経験がない選手でいいのかと。

でも見てるとボールを人差し指で回したりしながら余裕な感じはあった。

結果は見事にPKを沈めて優勝に貢献した。

後から知ったが、バスケスは延長の笛が鳴った瞬間に自らキッカーになると申し出たんだとか。

ファンとしては、ドキドキハラハラするようなシーンだったが個人的にも本人的にもかなり印象深い試合なのではないだろうか。

契約期間は2021年6月まで

その年のバスケスはビセンテ・デル・ボスケ監督率いるスペイン代表にも初めて選ばれるなど飛躍の年となり、本人にとっても初めての代表ということでサプライズ選出だった。

ルーカス・バスケスは怪我の影響で出場機会が減っていて、2021年まで契約を残しているが移籍するのではないかという噂も飛び交っている。

が、レアルが彼を出さない限り僕はバスケスはレアルを出ないのではないかと考えている。

どうなるかはまだ分からないが、彼が今のレアルに必要なのは間違いない。

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ルーカス・バスケスのプレースタイル

 

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ストライカーからウインガーにコンバートされレアルの大事なピースの1つになっているルーカス・バスケス

バスケスを見ていて思うのは、とにかく監督からの信頼が厚い

彼はレアル・マドリードでもスペイン代表でも絶対的なスタメンではない。

だが、途中交代で起用されるのは必ずと言ってもいいほどバスケスだ。

理由は彼のプレースタイルにあるだろう。

ここからはルーカス・バスケスのプレースタイルや特徴について書いていく。

僕が思うバスケスを語る上で欠かせないポイントは以下の通りだ。

  • 豊富な運動量を生かした献身的なプレー
  • キレのあるドリブル
  • 精度の高いクロス

それでは1つずつ解説していく。

豊富な運動量を生かした献身的なプレー

ルーカス・バスケスを語る上で絶対に欠かしてはいけないのが献身的なプレー

そしてそれを可能にしているのが豊富な運動量だ。

バスケスは試合中ずっと走り回っている。

スタメンで起用された試合は1試合で11km以上は必ずと言っていいほど走っているというデータがある。

時には13km走っていた試合もあるそうだ。

中盤の選手ならまだしも、アタッカーの選手としては異例の数字だ。

そんなバスケスは基本的に攻撃的なポジションを得意とする為、3トップの一角や中盤のサイドハーフで起用される事が多い。

その為、攻撃時は味方の為にフリーランニングは当たり前にするし、自らも高いポジションを取って相手の驚異になり続ける。

しかし、バスケスの真骨頂は豊富な運動量を生かした守備だ。

攻めのポジションで起用されたからといって決して守備をサボらない。

チームの為に一生懸命走って守備をしてくれる選手なのだ。

なので、先ほどカルバハルのコメントを書いたが、サイドバックからしたら一緒に守備をしてくれるので本当に助かっていると思う。

特にバスケスが主に起用される右サイドは相手の左サイドハーフや左ウイングと対峙することになる。

主な左ウインガーといえば、ネイマールやエムバペのようなスピードのあるドリブルで中に切り込んでいくテクニシャン系が多い。

そんな選手を一対一で対応するよりは一対二で対応したほうがいいに決まっている。

というか、そもそもこんな選手を監督が嫌いになるはずがない。

レアル・マドリードのようなタレント揃いのチームでは自分のプレーでゴリゴリ行くタイプが多いが、バスケスのようにチームの為に黒子役に徹して走ってくれる選手は中々珍しい。

ユース時代のマノロ・ディアス監督に叩き込まれた献身性を今でも忠実に守っているバスケスだが、その献身的なプレーを可能にしているのが豊富な運動量なのである。

キレのあるドリブル

そしてルーカス・バスケスを語る上で欠かしてはいけない次の特徴がドリブル能力が高いということだ。

バスケスはただ走れるだけの選手ではなく、攻撃で相手に脅威を与える事ができる選手だ。

バスケスのドリブルはタッチが非常に細かく、緩急をうまく使いながら相手の重心を見ながら相手の出てくる足をどんどん交わしていくタイプのドリブラーだ。

そして、持ち前のスプリント力で縦に突破して味方へのクロスやシュートに持ち込んでいく。

イメージ的に言うと、トントントントーーーン!!って感じのドリブル。

バスケスは相手に勝負を仕掛けるときに、高い割合でシザースフェイントをしているので、相手にも読まれそうなものだがかなりキレがいいのだろう。

高速シザースドリブルで気持ち良いくらいに相手をどんどん切り裂いていく。

ドリブラーと聞くと、止まってボールを受けて相手に挑んでいくというイメージを持つだろうが、バスケスはそれだけでなく相手の背後のスペースに抜けることができるドリブラーだ。

つまり、味方とのパス交換で裏へ抜け出し、そこからドリブルを仕掛けている。

基本的に相手ディフェンダーからしたら、「よし一対一勝負だ!」って感じよりも、常に動き回ってDFが不利な体勢のままドリブルを仕掛けてくるすばしっこい選手はかなり厄介なはずだ。

無尽蔵のスタミナでボールを追い回し、走り回って、ボールを持ったらどんどん切り裂いてくる選手、それがルーカスバスケスだ。

精度の高いクロス

そしてバスケスはスタミナがあってドリブルが上手いだけではない。

味方に送るパスの精度が高いのが特徴だ。

バスケスは両サイドでプレーする事はできるが、基本的に右サイドで起用される事が多い

右利きで右サイドでプレーする選手は現代サッカーでは珍しい。

というのも、左利きのメッシが右サイド、右利きのネイマールが左サイド、というように現代サッカーはサイドに逆足の選手を置くシステムが主流になっている。

そんな中でバスケスは右利きで右サイドを主戦場としているわけだが、そのメリットとしては右足で叩いて縦に突破しやすくなるのでクロスボールを増やす事ができるということ。

つまりクロスボールの質が良くないとあまり使い物にならないのだが、そこはさすがレアルで揉まれているからかクロスボールの精度はそれなりに高い

そしてそこからチャンスが数多く生まれている。

実際、バスケスはアシスト数も多く、10アシスト以上しているシーズンも何回かあるくらいだ。

スピードに乗ったドリブルで相手の深い位置まで切り込んで、中の味方のポジショニングを瞬時に把握して、精度の高いボールを送り込む。

そのボールの種類も様々で、ふわっと浮かせたボールもあれば、鋭いグラウンダーのボール、キーパーと守備の間に射抜くようなボールなど味方にピンポイントに合わせる事ができる。

しかし、実はこれだけでなく、逆足の精度もそれなりに良いというのがバスケスの強みだ。

バスケスは右足に自信を持っていると思うが、右足だけなら相手DFもコースを限定できるのでドリブルもクロスも簡単に守る事ができるだろう。

ただ、バスケスは右足でクロスを上げるフリをして左足に持ち替えても味方にピンポイントで合わせられるだけの精度をもっている。

これが相手からしたらかなり厄介なはずだ。

守備をする時に頭の中に「持ち替えるかも」というマインドが入るだけで守備がしづらい。

バスケスにとっては得意のドリブルが活かせる理由でもある。

縦を何回か見せておいて、中に切り込んで左足でクロスやシュートを放つというスタイルがバスケスの得意なプレースタイルだ。

これはつまり左サイドでも起用することができるという事を表している。

監督からしたらなんとも使い勝手の良い選手なのだ。

いわば、サイドのスペシャリストとでも言っておこう。

バスケスは最高のベンチ要員?

 

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レアル・マドリードの右サイドバックであるダニ・カルバハルやナチョが怪我をしている間に右サイドバックの役割をしっかりこなしたルーカス・バスケス

その攻撃も守備もこなせるユーティリティさはチームから絶大な信頼を誇っている。

  • 豊富な運動量
  • 献身的な守備
  • 相手を切り裂く高速ドリブル
  • 高精度のクロス

正直、ルーカス・バスケスは今までレアル不動のスタメンとまで地位を確立した事はない。

だが、怪我人が出た時やチームの流れを変える選手という面では素晴らしい貢献をしている。

こんな言葉は本人は嬉しくないかもしれないが、最高のベンチ要員だと思う。

現レアル不動のサイドバック、カルバハルの怪我で右サイドバックに穴が空いた時も、右サイドバックのタスクをしっかりとこなし、サイドであればFWでもDFでもどのポジションでもこなせることを証明した。

持ち前のドリブルやパスなどの攻撃のセンスや運動量を生かしてプレスバックする献身的な守備はジダン監督も絶賛している。

まぁ、ファンとしてはもう少し得点をとって欲しいなという願いもある。

キーパー正面へのシュートも多い気がする。

だが、シュートを外した後も不貞腐れることなくしっかりと守備に戻り、カウンターの時にはまた前線まで駆け上がっていく姿は見ていて気持ちいいほど。

バスケスはたびたび移籍の噂が出てくるが、個人的にはレアル・マドリードに残って欲しい。

バスケスの子供の頃からの夢でもあるチームだし、何より今のエル・ブランコにバスケスなしはちょっと考えられない。

イスコやモドリッチに比べれば技術では劣るのかもしれないが、チームの為に一生懸命走り黒子役に徹してくれる選手はチームにバランスと安定感をもたらしているのは見ればわかる。

だからこそ、もう少し得点力を上げてスタメンで起用されるようになればレアルにとってもバスケスにとってもWinWinになれると思う。

がんばれバスケス!!

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