トニ・クロースのプレースタイル、特徴とは?レアルの攻撃を中盤から支えるパサーを解説!

音楽や演奏をする際にテンポを合わせるために用いられるメトロノーム。

我らがレアル・マドリードには「ドイツ製メトロノーム」と言われレアルの中盤を支えているトップクラスの選手がいる。

それがドイツ代表トニ・クロースだ。

若くから様々なタイトルを獲得し「トロフィーコレクター」とも言われている彼がなぜトップクラブに必要とされる存在なのか。

そんなトニ・クロースのプレースタイルや特徴についてとことん解説していく。

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トニ・クロースのプロフィール

 

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本名 トニ・クロース(Toni Kroos)
国籍 ドイツ
生年月日 1990年1月4日(31歳)
身長 183cm
体重 76kg
利き足
ポジション MF(CMF)
背番号 クラブ:8/代表:8
着用スパイク adidas 11pro
経歴 FCバイエルン・ミュンヘンII(2007-2008)/バイエルン・ミュンヘン(2008-2014)/レアル・マドリード(2014-)
年俸 €17,212,000(21億6871万2000円)/週給€331,000(4170万6000円)

ドイツ代表ではワールドカップを優勝した経験があり、レアル・マドリードではUEFAチャンピオンズリーグで3連覇した実績もあるトニ・クロース

端正なルックスもさることながら、口を開けば意地悪な発言をすることで話題になったりする選手。

生粋のバイエルンっ子

そんなトニ・クロースはドイツ北部にあるグライフスヴァルトという都市で生まれた。

その地元クラブのユースチームで指導していた父のもとでサッカーのキャリアをスタートさせた。

父の仕事の都合で引っ越したハンザ・ロストックに引っ越すと、ビッグクラブのユースチームが参加した16歳以下の大会で活躍し、その大会が一流スカウトマンが大勢集まる大会だったのもあり注目を浴びる。

チェルシーFCなど多くのクラブからの誘いを受けたトニ・クロースだが、毎年Aチームがロストックで遠征試合を行うことを条件に、母国の名門バイエルン・ミュンヘンのユースに加入を決めた。

加入当初はアマチュアリーグでプレーし、FCバイエルン・ミュンヘンIIでプレーしていたが、彼の才能に惚れ込んだ指揮官がトップチームの練習に引き上げられ、2007年にはブンデスリーガデビューを飾る。

その試合では18分間の出場で2アシストを記録するという大活躍。

衝撃のデビュー戦となった試合から数日後、UEFAカップのデビュー戦となったアウェイでの試合では、81分に1点ビハインドの状態で投入され1ゴール1アシストを記録し勝利の立役者になった。

この時まだ17歳である。

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バイエルンの黄金期でも通用した才能

しかし当時のバイエルンミュンヘンはミヒャエルバラックやダイスラーなどなど当時を圧倒していたスーパースター軍団。

そんな実績も知名度もある選手達の間に割って入ることはできず、出場機会を得るために2009年からバイエル・レヴァークーゼンにレンタル移籍を決意した。

2009-2010シーズンでは開幕から中心選手として活躍し、そのシーズンはブンデスリーガのシーズンベストイレブンに選出されるなどレンタル先で類稀な攻撃センスを発揮。

レンタル期間が終わりバイエルンミュンヘンに復帰すると、当初は思ったような活躍はできなかったが、レヴァークーゼン時代の監督がバイエルンミュンヘンに就任すると一気に中心選手となる。

どんなに才能がある選手でも監督の戦術や好き嫌いで試合に出れず衰退していく選手もいるが、ここで前所属の監督が来るあたりは運も持ってるなと思った。

「格安」で移籍したレアル・マドリード

2012-2013シーズンは中盤をハビ・マルティネスと形成し史上最速の28試合でリーグ優勝を達成し、怪我の影響で試合には出れなかったがDFBポカールやUEFAチャンピオンズリーグのタイトルも獲得した。

2013-2014シーズンもブンデスリーガを連覇に貢献した一方で、契約延長など給与面でグアルディオラ監督との関係が悪化したとも言われている。

2014年ブラジルW杯ではドイツ代表として見事優勝を飾り、W杯終了直後に我らがレアル・マドリードへの移籍が発表された。

当時、クラブと代表で世界一を獲得しているトニ・クロースの契約内容は6年契約の移籍金は2500万ユーロ

バルセロナからPSGに移籍したネイマールの移籍金が2億2000万ユーロなどという、移籍金が高騰している現代のサッカー界では考えられない移籍金だ。

そんなレアル・マドリードが「お得」に獲得したトニ・クロースだが、加入後初試合となったUEFAスーパーカップのセビージャ戦では両チームで1位となるパス成功率96%を記録。

クロースが移籍した年に入れ替わりでバイエルンに移籍したシャビ・アロンソと同じ中盤の底のポジションでスタメンに定着した。

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パスで安定をもたらすマドリーの心臓

レアル加入1年目は、ラ・リーガ所属の選手で唯一となるシーズン総パス成功数が3000本を越し、シーズンを通してパス成功率は92%とレアルの中盤に安定性をもたらした。

翌シーズンの2015-2016ではチャンピオンズリーグ優勝を経験し、2つのクラブでCL優勝を経験した唯一のドイツ人選手となった。

また2016年1月に行われたバレンシア戦ではパス成功率100%という離れ業も成し遂げた。

2018-2019シーズンの12月にはFIFAクラブW杯を獲得し、クロースは5回もこのトロフィーを掲げ歴代最多となっている。

これらの功績もあり、レアルは2019年に契約を2023年6月まで延長した。

我々レアルファンにとってもレアルが強い時には必ずクロースがいたのでこの契約延長には大満足だ。

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パス製造機でもありトロフィーコレクター

クロースはレアルでも大活躍をしているが、代表でも中心選手であり続けている選手。

2007年FIFAU-17W杯では5得点4アシストでドイツを3位に導く大活躍を見せ、大会MVPにあたるゴールデンボール賞を獲得

各世代の代表チームでプレーしたのち、2010年にA代表デビューを果たした。

2010年南アフリカW杯の第3戦で途中出場したのが彼のW杯初出場。

2011年には代表初得点を挙げると、2012年のEURO、2014年ブラジルW杯のメンバーにも選出され、ブラジルW杯ではすべての試合に出場するなど中心選手としてチームを牽引した。

準決勝のブラジル戦では2分間で2ゴールを挙げるなどMOMの活躍を見せ、2016年EUROでもベストイレブンに選出されるなど、ドイツ代表でも素晴らしい功績を残している。

こんな選手がレアルの中盤に君臨しているのだ。

ブンデスリーガ、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、クラブW杯、W杯のタイトルを手にしている「トロフィーコレクター」でもあるクロース。

これからもレアルでたくさんのトロフィーを掲げてもらいたい。

トニ・クロースのプレースタイル

 

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今やドイツ代表でもレアル・マドリードでもいなくてはならない存在にまでになったトニ・クロース

そんなクロースが若くから活躍できている理由はなんなのか?

クラブにとってクロースがいることでどんなメリットがあるのか?

トニ・クロースのプレースタイルや特徴について書いていきたいと思う。

僕がトニ・クロースを語る上で欠かせないポイントは以下の通りだ。

  • 正確な長短のパス
  • 落ち着いたシュート技術
  • プレースキッカー

それでは1つずつ解説していくとする。

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正確な長短のパス

トニ・クロースを語る上で欠かせないのがパスの技術だ。

クロースはとにかく長いパスと短いパスを使い分ける、そしてそれがなんとも正確だ。

彼のポジションは中盤の底、つまりセンターハーフやインサイドハーフ。

後ろから長短のパスを使い分けて攻撃のリズムを作るのが彼のプレースタイルだ。

先ほども書いた記録だが、バレンシア戦ではパス成功率100%を記録したこともある。

というか、1試合のパス成功率は90%を超えるのは彼にとっては普通。

パスミスをするシーンがなかなか無い事やパスでリズムを作ることから「ミスター100%」「メトロノーム」、そして淡々と正確なパスを通すことから「精密機械」なんて言われたりもする。

チームの真ん中、いわゆる心臓部分でプレーし多くのパスを供給するクロースは、キックの種類がかなり豊富だ。

状況に応じて、インサイドキック、アウトサイドキック、チップキックなどいろんなボールを蹴り分けることができる。

だがプレーのほとんどは両足のインサイドキックを多用してショートパスを繋いでボールをとにかく動かしてリズムを作っている。

一見意味のないショートパスでもとにかくボールを動かす。

これがクロースはできる。

意味のないパスとは言うが、かなり意味はある。

相手はボールの動きに合わせて守備陣形を整えるし、ボールが動くことで目線が少しでも動く。

そして味方はボールが動いている間にポジショニングをどんどん変えることができるので動く時間ができる。

クロースはショートパスを使いながら徐々に相手を動かし、味方が作ったスペースへ一気に鋭い縦パスを入れることで得点チャンスを作り出すのだ。

もちろん、停滞してきたなと思ったタイミングで一気に逆サイドへサイドチェンジのボールを送ることができるのもクロースの十八番だ。

しかも彼のボールはなんとなく味方の方に蹴ったって感じのボールではない。

味方がトラップしやすい場所、相手から遠い方の足など、味方のこともしっかり考えてパスを出すことができる選手だ。

左サイドが詰まってきたなと感じたら右サイドへ大きく正確なボールを展開する。

そしてまたボールに近いところにクロースが顔を出してショートパスでリズムを作りながらシュートチャンスを虎視眈々と狙っている。

攻撃時には必ず顔を出してボール回しに参加するのもクロースのプレースタイルの1つだ。

クロースがパス回しに加わって、ボールを保持する時間が増えれば増えるほどゴールのチャンスは増えるというのは分かるだろう。

つまり、チームとしてはクロースがいるだけでポゼッションする事が出来て尚且つリズムが生まれる。

チームの心臓としてリズム良く血液(ボール)を送り出すことができるクロースはどこのチームに行っても重宝される理由の1つであるのは間違いない。

落ち着いたシュート技術

そしてクロースを語るポイントはパスだけではない、シュート技術も一級品だ。

サッカーをしている人なら知っている名言に「シュートはゴールへのパス」というジーコが言ったフレーズがある。

それをクロースはしっかりと体現する。

先ほども言ったように、クロースといえばパスというくらいパスが得意な選手だ。

ボールをキックする技術は世界トップクラスと言っても過言ではないだろう。

クロースはシュートを多く打つタイプの選手ではない。

だが、相手が気を緩めてマークを外したりしていると、一気にゴール前まで上がって冷静にゴールにパスをするのだ。

クロースの十八番は右隅へのグラウンダーのシュート

計算され尽くしたかのような綺麗な弾道で右隅に吸い込まれていく。

見てると簡単にやってのけるが、簡単な技術では全くない。

相手GKの手の届かない位置に正確に蹴り込む技術があってこそのシュート技術。

正直、インサイドキックに関しては天才だと思う。

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プレースキッカー

そして、クロースはセットプレーに強みをもたらすことができる選手だ。

ここまでパスやシュートなどの技術について書いてきたが、ボールが止まっているセットプレーではその技術を遺憾無く発揮出来る。

我らがレアル・マドリードにはキッカーを務めることができる選手は何人もいるが、コーナーキックやサイドからのフリーキックなど味方に合わせる系のセットプレーはクロースが蹴ることが多い。

特にセルヒオ・ラモスやベンゼマなどヘディングが強い選手にピンポイントで合わせることができるのでセットプレーはチームの強力な武器になる。

ドイツ代表では直接フリーキックも何本も決めている。

2018年ロシアW杯ではロスタイムに劇的なフリーキックを決めたのも記憶に新しい。

いざというところで決め切れるクロースは流石の一言。

レアル・マドリードだけの話をさせてもらうなら、フリーキッカーが沢山いるのは贅沢な悩みだ。

というか一言言わせてくれ。

ラモスよりお前が蹴れ。

守備の弱さは課題

攻撃面で長短のパスを使いながら攻撃のリズムを作り、隙があれば超高精度のシュートをも積極的に狙い、セットプレーでは常に相手の脅威になっているトニ・クロース。

だが、クロースにも弱点はある。

それが守備力だ。

守備の緩さは中盤の選手としては致命的。

もちろんレアル・マドリードの一員としてプレーしているのである程度の事はやるが、やっぱり同じ中盤のモドリッチなどと比べれば守備の貢献度はイマイチだ。

何よりも寄せが甘い。

相手が危険な選手なのにも関わらず、その選手との距離があるシーンをよく見る。

自分が攻撃している時はそんだけの距離があったら好き放題できちゃうのに、守備になると何故かそれができない。

理解に苦しむ。

また、クロースは正直スピードがない。

なので一回抜かれてしまったら追いつけない、もしくは無理に止めてしまってカードをもらうシーンをよく見る。

我らが日本のホープ久保建英にぶち抜かれているのは記憶に新しい。

久保が上手いのは分かるがあまりにも軽すぎる。

その後のラモスとメンディを抜いていく辺りは久保はさすがだなと感じるが、簡単に反転させてしまうクロースの守備は正直ダメだろう。

直近の試合でも久保に縦の突破を許してしまい、スピードで勝てないクロースは反則で久保を倒してカードをもらっていた。

つまり、クロースはモドリッチやカゼミロのような守備力の高い選手がいないとチームとして真ん中に配置することはできない選手というのはある。

もちろん、元々攻撃の選手だし、全てをやれっていうのは難しいのかもしれないが、モドリッチが攻撃も守備も貢献していることを考えると、監督としてもそうだし、我々ファンとしても「もうちょっとやってくれよ」ってなるのはしょうがないだろう。

クロースは遠藤保仁?

 

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レアルの心臓とも言われ、正確なパスでチームの攻撃に大きく貢献するトニ・クロース

  • 長短のパスを使い分けてリズムを作る。
  • 隙あらば正確なミドルシュート
  • セットプレーでは超高精度で合わせる

もちろんクロースは1試合を走り切る運動量も豊富で走行距離もチーム上位に来る選手だ。

常にボールの近くにいて顔を出すというのは簡単にできることではないが、涼しい顔をしてやってのけるのは流石の一言。

ただ正直、クロースは観客を魅了するタイプの選手ではない。

ネイマールのような派手さもないし、メッシのようなクリエイティブさも正直に言って無い。

だが、彼はとにかく正確に味方の求めるプレーをこなすことができる。

常に味方と敵の位置を把握し、動き出しと同時にここ!という場所にボールを供給できる選手だ。

サッカーをしている人なら言われたことがあるかもしれないが、人が走るよりボールの方が速い。

確かにドリブルの方が個性が出るし目立つし注目されがちだ。

ネイマールやメッシのようにドリブルで相手を剥がすことで数的有利が作れるため、非常に有効な1つの技術である事は間違いない。

ただ、パスでボールを動かすだけでも相手DFを動かすことができるし、状況を一変させることができる。

クロースはパスだけで攻撃を組み立てることができるということを分からせてくれる非常にシンプルで分かりやすい選手だ。

身近でいうと元日本代表の遠藤保仁のような選手だと思う。

彼もたくさん中盤で走り回りボールがあるところに常に顔を出し、長短のパスでリズムを作る。

両者とも決して派手さはないが、マシーンのように正確なパス捌きでチームの心臓として攻撃を牛耳っている

こういう縁の下の力持ち的な選手のことが好きって人はかなり渋い。

かなり渋いが、かなりサッカー通のチョイスだ。

トニ・クロースもあっという間に30代に突入してしまっているがまだまだ彼の後継者は出てきていない。

現役生活に固執しないと本人も言っているが、まだまだ頑張ってもらいたい。

ただ、攻撃センスはもうOKなので引退までに守備を少しでも磨いてほしい。

まだまだこれからの活躍に注目していきたい選手だ。

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