東京オリンピックがとうとう閉幕した。
サッカーファンであれば男子サッカー競技の熱戦を目にしたことだろう。
日本は惜しくもメダル獲得とはならず悔しい結果となったらが、見事金メダルを獲得したのはブラジル代表だった。
そしてそのブラジル代表でも中心選手として活躍したマドリー選手。
それがヘイニエルだ。
ヘイニエルは現在ドルトムントにレンタル移籍しているマドリー戦士。
ということで今回は、東京五輪の金メダリストでもあるヘイニエルは来季マドリーに戻ってくるのか?について書いていきたい。
東京五輪でも活躍したヘイニエル
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現在ドルトムントへレンタル移籍をして2年目のシーズンを迎えているヘイニエル。
2年契約の内容ということでオフシーズンもマドリーに帯同する事はなかったが、東京オリンピックで彼のプレーを見たって人も多いのではないだろうか?
レイニエルの東京オリンピックでの成績は以下の通り。
大会名 | 出場試合数 | ゴール数 | アシスト数 | プレー時間(分) | イエローカード数 | レッドカード数 |
東京オリンピック | 5 | 1 | 1 | 121 | 0 | 0 |
タレント豊富なU-24ブラジル代表での立場はスタメンというよりは切り札的存在だったが、出場すればしっかりとゴールとアシストという結果を残したヘイニエル。
個人的には初戦となったドイツ戦でリシャルリソンに代わってピッチに入る時のダッシュが印象的だった。
「NEXTカカ」と言われているヘイニエルはピッチの中央でドリブル、ボールコントロール、そして味方との連携などその由縁を披露。
控え選手という立場ではあったが、味方がヘイニエルを信頼してボールを集めるシーンなんかを見てもチームメイトも彼の技術を認めているのだろう。
決勝進出を決めたメキシコ戦ではPK戦までも連れ込む熱戦となったが、最後のキッカーをヘイニエルに任せているあたりを見ても彼がブラジル代表の中でも重要な選手である事がわかった。
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そんなヘイニエルは移籍金3500万ユーロでマドリーにやってきたブラジル内でも期待されている選手。
身長は185cmとそれなり大柄で、フィジカルを生かしたボールキープ力や力強いプレーだけでなく、ブラジル人らしいテクニックを駆使したプレーで相手を翻弄することもできる選手だ。
その姿はまさにカカと酷似しているのだが、最も似ているなと感じさせるのが豊富な運動量だ。
カカといえば相手にぶつかられてもものともせずにキープし、前を向いたと思ったら長い距離をドリブルで駆け上がっていくエレガントでダイナミックなプレーが特徴だったがヘイニエルはまさにそのような選手。
マドリーに加入してからはカスティージャの試合に3試合だけ出場したが2ゴールを決める活躍を見せて、その名をスペインに知れ渡らせた。
外国人枠の問題もあり、なかなかトップチームに帯同できないということでマドリーは将来を担う逸材を武者修行させることを選択。
その行き先がドイツの名門ボルシア・ドルトムントってわけだ。
しかしドルトムントでもなかなか定位置を掴む事が出来ていないのが現状。
ドルトムントで2年目となる今シーズンは、定位置を確保してプレー時間を伸ばし、彼のポテンシャルを存分に発揮してもらいたいものだ。
マドリーの中心になれるのか?
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ここまで東京オリンピックでも存在感を放ったヘイニエルと彼のプレースタイルについて簡単に説明してきたが、マドリディスタのみんなならまずこう思うだろう。
ヘイニエルってマドリーで活躍できるの?
我らがレアル・マドリードは控えめに言ってもタレントが豊富だ。
旧銀河系軍団なんて最近は言われているが、マドリーの中盤にはバロンドーラーもいればドイツ代表の心臓もいるし、ブラジル代表の不動のボランチだっている。
ベンチに座っている選手たちも代表経験がある選手たちばかりだ。
そんな中でヘイニエルは居場所があるのか?って話。
これは完全に個人的な意見だが
まだ無い。
来夏になればヘイニエルほどの選手であれば移籍するのかマドリーに戻ってくるのかと話題を生む存在にはなると思う。
しかし、ヘイニエルがマドリーに戻ってくるタイミングは20歳(執筆時点で19歳)ということもあり再レンタルする可能性の方が高い。
むしろ、資金繰りの関係で完全移籍で放出する可能性すらある。
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もちろん、ウーデゴールのようにチームでしっかりと結果を残したらマドリーに残される可能性はあるのだが、外国籍枠である事やレンタル先でのチームでの状況などを考えれば、ヘイニエルの立場は久保建英とほぼ同じと考えていい。
なんなら、今季はまだ始まったばかりではあるがマジョルカに所属し先発で出場し始めている久保建英の方が状況は有利だろう。
しかも、来季はマドリーもムバッペやハーランドなどのアタッカーに大型補強を目論んでいる。
ヘイニエルも同じアタッカーとして人数に数えられるとは思うが、よっぽどの成績を残さないとマドリーに残ることは厳しいだろう。
そして、何よりヘイニエルが得意としているポジションはMF(トップ下)だが、マドリーはいまトップ下を採用していないのも懸念点。
ハメス・ロドリゲスやメスト・エジルがいた時代は良かったが、今はインサイドハーフをプレーできる能力が求められる。
イスコはインサイドハーフでのプレーに慣れてきた感はあるが、ウーデゴールは正直得意なポジションで勝負できなかった感が否めない。
トップ下がない限り、ヘイニエルに求められるのは現所属選手にない魅力をしっかりとアピールすること。
リンクマンとしてディマリアのように機能するのか、守備での貢献度を上げるのか、はたまたウイングでアザールやヴィニシウスらとポジション争いをできるくらいまでレベルアップするのか。
全てはヘイニエル次第だが、彼にはそれだけのことをやってのけるポテンシャルはあると思っている。
ということでヘイニエルがマドリーに戻ってくるには
- ドルトムントで試合に出場すること
- ゴールやアシストの数字を残すこと
- 現所属選手にない魅力をアピールすること
だろう。
先の事はまだ誰にも分からないが、20歳になるヘイニエルはマドリーの将来を担うだけのレベルがある選手であることは間違いない。
マドリーの経営的に若いうちに売却するのか、彼の未来に賭けるのか。
ペレス会長をはじめとしたフロント陣の決定にもマドリディスタは注目するべきだろう。
Hala Madrid!!