我らがレアル・マドリードの10番といえばルカ・モドリッチ。
現在盛り上がりを見せているEURO2020(2021)でもクロアチア代表のキャプテンとしてチームを牽引している。
クラブでは中盤で素晴らしい活躍を見せてくれている35歳。
だが、おそらく大きな国際大会はEUROが最後になるかもしれない。
マドリディスタとしてはクロアチアがワールドカップに出場してまだまだ代表でもモドリッチの姿を見たい気もするが、実際年齢的に厳しいのではないか?プレーレベルも下降している、との声も聞こえる。
しかし、EUROでのプレーぶりを見ればモドリッチはまだまだ代表で見たいと思わせてくれる選手だ。
ってことで今回は、我らがレアル・マドリードの10番ルカ・モドリッチがEUROでもやっぱりモドリッチだった!について書いていく。
無冠に終わった我らがレアル・マドリードの2020-2021シーズン。 選手としては勿論、マドリディスタにとっても失意のシーズンとなったのは間違いない。 とはいえシーズン終盤に見せてくれたタイトルレースだったりチャンピオンズリーグ[…]
今大会のモドリッチの印象
ヨーロッパ中が熱狂する欧州ナンバーワンを決める国際大会、EURO2020(2021)。
モドリッチ率いるクロアチア代表はグループDでイングランド、チェコ、そしてスコットランドと戦った。
我々マドリディスタからしたら初戦のイングランド戦は録画必須な好カード。
そんな中で僕がモドリッチに抱いた印象は
あれ、なんか控えめだな
だった。
要所要所でモドリッチのいなしだったりパスや守備などを見せてくれてはいるものの、マドリーの時みたいに積極的にボールに絡んでいくような雰囲気は正直なかった。
あぁもう体力的にきついのかな…なんて思ったりもした。
結果はイングランドが1-0で勝利。
続くチェコ戦は1-1で引き分けになったものの、それでも僕が思うモドリッチではなかった気がした。
というのも、モドリッチはもっと前でプレーして欲しいと思っていた。
マドリーではどちらかと言ったらクロースがボールを捌きながら、そこにモドリッチが絡んでいくというような形だけど、クロアチア代表ではクロースの役割をモドリッチがやってる感じ。
クロアチア代表はラキティッチやマンジュキッチなどロシアW杯で準優勝したチームのボールを持てる動かせる選手が代表を引退してモドリッチの周りにいなくなった事も影響しているのだろう。
ラキティッチがボールを動かしてモドリッチが絡んでいくってスタイルがモドリッチが伸び伸びプレーしていた要因だったんだとも思う。
とは言っても、モドリッチのコンディションはどう考えてもイングランド戦よりは良くなっていた。
モドリッチってマドリーでもずっと試合に出て、働きすぎ!とか年齢的にベテランの域なのに誰よりも出場してたことを心配する声が何回か上がっていたけど、僕の予想だと試合に出てないといけないタイプの選手なんだと思う。
リーグ戦が終わってEUROが始まるまで試合間隔が空いたのがコンディションに影響してたのかなって。
そして迎えたグループステージ最終戦となったスコットランド戦でモドリッチがついに覚醒した。
モドリッチはやっぱりモドリッチだった
順位 | チーム | 試合数 | 勝利 | 引き分け | 敗戦 | 得点 | 失点 | 得失点差 | 勝ち点 |
1 | チェコ | 2 | 1 | 1 | 0 | 3 | 1 | 2 | 4 |
2 | イングランド | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 |
3 | クロアチア | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | -1 | 1 |
4 | スコットランド | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | -2 | 1 |
グループDはイングランドが一つ抜けると思われていたが意外と混戦グループとなった。
イングランドは失点はしないものの得点力不足を露呈し、逆にチェコが調子の良さを見せつけた。
2戦目を終えた時点でクロアチアは勝ち点1ということで、決勝トーナメントに進出するにはとにかく勝利が必要だった。
そんな中迎えたスコットランド戦。
スコットランドはこの時点で得点を決めてはいないものの、クロアチアが負けたイングランドと引き分けるなど決して侮れない相手。
有名な選手で言えばリバプール所属のロバートソンやマンUのマクトミネイなんかがいるチームだ。
スコットランドもこの時点で勝ち点1ということで、決勝トーナメント進出のために勝利が必要。
この一戦が両チームの運命を変える、そんな試合だった。
しかし、その大一番でマドリーの10番、いや、クロアチアの10番が素晴らしい輝きを見せる。
この試合のモドリッチは全てが100点だったと思う。
これまでの試合通り後ろでパスを出してゲームを作る役割というのは変わってはいないものの、多くの時間でクロアチアがボールを保持していたことで押し込む時間帯も多かった。
それが故にモドリッチが一番脅威になれるエリア近くでのプレーも増えた。
完璧すぎるスルーパス、サイドへの展開、相手を嘲笑うかのようないなし、そして何より終了間際に見せたこのシュートだろう。
まだ酔いしれてる👏✨
モドさん流石っす。最初にサイドに展開してるのもアウト。仕上げもアウト。
足首柔らかすぎて豚トロって言われてるらしいよ。←僕は朝から何を言ってるんだろう。はっ https://t.co/JiGE3oZaW2
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) June 22, 2021
伝家の宝刀アウトサイドシュート!!
モドリッチといえばこれでしょ!って言っても過言ではないこのしなやかなキック。
🤤 WHAT. A. GOAL.
🔥 Sensational technique from Modrić! #EURO2020 pic.twitter.com/HmUrGLJTVW
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 22, 2021
決めた後のドヤ顔もたまらない。
マドリディスタにとってもルカ様ファンにとっても記憶に残るシュートとなったことだろう。
モドリッチのプレー動画を作るとしたらこのドヤ顔は絶対にオープニングで使いたい(笑)
そんなスターの活躍もあって、クロアチアは3-1でスコットランドを撃破。
順位 | チーム | 試合数 | 勝利 | 引き分け | 敗戦 | 得点 | 失点 | 得失点差 | 勝ち点 |
1 | イングランド | 3 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 7 |
2 | クロアチア | 3 | 1 | 1 | 1 | 4 | 3 | 1 | 4 |
3 | チェコ | 3 | 1 | 1 | 1 | 3 | 2 | 1 | 4 |
4 | スコットランド | 3 | 0 | 1 | 2 | 1 | 5 | -4 | 1 |
クロアチアは2位でグループステージを通過し見事ベスト16入りを果たした。
この試合にかけるモドリッチの想いや気持ちがはっきりと分かるシーンが終了のホイッスルがなった後の彼のリアクション。
✅ Captained Croatia to round of 16
🇭🇷 First Croatian to score at 3 EURO final tournaments
⚽️ Oldest and youngest Croatian EURO goalscorerLuka Modrić 👏#EURO2020 pic.twitter.com/FaPFWKdk5I
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 22, 2021
なんか泣けるんですけど。
こんなサッカー激うまのベテラン選手がここまで気持ちを露わにするってなかなかないね。
モドリッチのこの姿勢がチームを一つにまとめてるんだろうなって思う。
🇭🇷 Luka Modrić = Croatia’s youngest AND oldest EURO goalscorer 👏
⚽️ EURO 2008 vs Austria (22y, 273d)
⚽️ EURO 2020 vs Scotland (35y, 286d)#EURO2020 pic.twitter.com/XufVodNCVi— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 22, 2021
モドリッチってEUROの得点者としてクロアチアの最年少記録と最年長記録を保持することになるらしい。
誇りだよ君は。
こんな選手がマドリーにはいるんだよ。
マドリディスタとしては本当にこれを当たり前だと思ってはいけないね。
ベテランになっても負けず嫌いでハードワークできて小柄であるけどテクニックとサッカーIQで相手を凌駕することができる素晴らしい選手だよ。
この第3戦のモドリッチのパフォーマンスはEURO公式が選ぶトップパフォーマーに選出されたそうだ。
🇭🇷 With a goal, assist & 91% passing accuracy, Luka Modrić is your Top Performer for Matchday 3 👏👏👏@FedExEurope | #EUROPZ | #EURO2020 pic.twitter.com/I46ri6TNJD
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 25, 2021
普段感情をあまり表に出すイメージのない選手がここまで感情を露わにして勝利を目指しているEURO。
国を背負って戦ってるって感じがするのがEUROの面白いところでもある。
とにかくEUROの迫力は本当にすごい。
決勝トーナメントは日本時間6月27日の深夜1時から始まるよ。
まだWOWOWに加入してないよ!って人は今からでもまだ遅くない!
マドリーの選手が活躍しているEUROを見逃すな!
Hala Madrid!!
2018年ワールドカップでクロアチアを史上初の決勝進出まで引っ張り上げた中心選手。 それが、我々エル・ブランコの10番ルカ・モドリッチである。 一見華奢に見えるモドリッチだが、ピッチ上では魔法使いのように味方を操り、豊富な運動量[…]