欧州ナンバーワンを決める国際大会、EURO2020(2021)。
2021年6月12日〜7月12日までの1ヶ月間は寝不足の毎日が続いている訳だが、こんな試合が毎試合続いたらそりゃ寝れないよ!って感じだ←
というのも、クロアチア対スペインの激闘を見た後のフランス対スイスがサッカーの面白さがこれでもかってくらい詰まっている試合だったからだ。
フランス代表といえば我らがレアル・マドリードのカリム・ベンゼマとラファエル・ヴァランが中心選手として活躍している。
相手はスイスということで侮れない相手ではあるが、マドリディスタとしては是非勝ち上がっていってもらいたいもの。
ということで今回はフランス対スイスがサッカーの面白さがもっともっと盛り沢山な試合だったについて書いていく。
無冠に終わった我らがレアル・マドリードの2020-2021シーズン。 選手としては勿論、マドリディスタにとっても失意のシーズンとなったのは間違いない。 とはいえシーズン終盤に見せてくれたタイトルレースだったりチャンピオンズリーグ[…]
フランス vs スイス
一発勝負の決勝トーナメントということで負けたらEUROが終了するというプレッシャーもかかってくる試合。
下馬評では優勝候補筆頭のフランス代表が勝利すると言われているが、スイスも強力なアタッカー陣を武器に厳しいグループリーグを勝ち上がってきたチーム。
EUROってなんでこんなに面白いんだろう?←
フランス対スイスの直前にはクロアチア対スペインが行われていて大熱戦を繰り広げたばかり。
延長戦までもつれ込んだ試合のせいで、1時間あるはずの試合間が15分ほどしかなかった(笑)
欧州ナンバーワンを決める国際大会、EURO2020(2021)が行われている。 2021年6月12日〜7月12日までの1ヶ月間は寝不足の毎日を覚悟していたが、実際かなりの睡眠不足に悩まされている。 と言うのも、我らがレアル・マド[…]
しかし、マドリディスタとしてベンゼマとヴァランの勇姿を逃すわけにはいかない!
そんなマドリー戦士2名は決勝トーナメント1回戦スイス戦のスタメンにももちろん名を連ねた。
各チームのスターティングメンバーは以下の通り。
# | フランス | スイス | # |
1 | H・ロリス | Y・ゾマー | 1 |
4 | R・ヴァラン | N・エルヴェディ | 4 |
5 | C・ラングレ | M・アカンジ | 5 |
3 | P・キンペンベ | R・ロドリゲス | 13 |
2 | B・パヴァール | S・ヴィドマー | 3 |
6 | P・ポグバ | R・フロイラー | 8 |
13 | N・カンテ | G・ジャカ | 10 |
7 | A・グリーズマン | S・ツバー | 14 |
14 | A・ラビオ | X・シャキリ | 23 |
19 | カリム・ベンゼマ | B・エンボロ | 7 |
10 | キリアン・ムバッペ | H・セフェロヴィッチ | 9 |
監督 | D・デシャン | V・ぺトコヴィッチ | 監督 |
試合データ
項目/チーム名 | フランス | スイス |
得点 | 3 (PK4) | 3 (PK5) |
ボール支配率 | 55% | 45% |
シュート数(枠内) | 26(8) | 12(5) |
パス本数 | 623 | 534 |
パス成功率 | 89% | 84% |
ファール数 | 14 | 13 |
イエローカード数 | 3 | 4 |
レッドカード数 | 0 | 0 |
コーナーキック数 | 8 | 5 |
オフサイド数 | 1 | 1 |
得点者 | ベンゼマ(57′, 59′)/ポグバ(75′) | セフェロヴィッチ(15′, 81′)/ガヴラノヴィッチ(90′) |
フランス代表は実はピンチだった。
左サイドバックのディニュとリュカが怪我でプレーできない状況、そしてアタッカーとしてはデンベレが腱を断裂したとかで離脱。
デンベレに関してはまたか!って感じ。
バルセロナファンからしたらアザールかよ!って言ってるに違いない←
そんな主力選手の相次ぐ怪我でデシャン監督は頭を悩ませることになった。
そしてデシャンが選択したのはヴァラン、キンペンベ、ラングレの3バック。
これまで4-4-2や4-3-3などの4バックを起用してきたフランスが急造のフォーメーションで挑まざるを得なくなった。
結果、スイスはその「弱点」を突きまくる展開に。
ウイングバックとして出場したパヴァールやラビオを2vs1の状況を作り突破することでサイドを幾度となく突破したスイスはセンタリングからセフェロヴィッチがヘディングで叩き込み先制。
セフェロヴィッチと競り合ったEURO初出場初先発のラングレは飛ぶ事もできない完璧なゴールだった。
スイスも見事な崩しではあったけど、どう見てもフランスのフォーメーションがハマっていない。
それもそのはずでラビオはインサイドハーフを本職とする選手。
2020-2021シーズンのマドリーでいうバルベルデがサイドバックをしてるみたいなものだ。
そんな中でシステムを変更する必要があるのはデシャン監督も分かっていた事だろう。
前半の途中でパヴァールを右サイドバックに下げてそのまま左にスライド。
ラビオを中盤に押し出す形でひとまず対応して前半は終了。
後半開始からデシャンは失点に絡んだラングレを下げてアタッカーのコマンを投入。
これにより完全に4バックで対応する戦術に変更した。
しかし、フランスの悪い流れはそう簡単には止まらない。
スイスのツバーにするするっとドリブルでかわされるとパヴァールがエリア内で倒してしまいVARでPKの判定に。
PKが決まってしまえば、この流れからもフランスはかなり厳しい状況になる。
正直見ていた僕自身も、これは結構やばいかも…って頭を抱えていた。
しかし…
📸 The moment Hugo Lloris saved Ricardo Rodríguez’s penalty! 🧤#EURO2020 https://t.co/sZZxHRjC3y pic.twitter.com/mtgVeqTQlb
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 28, 2021
主将ロリスの神セーブ!
完全にコースを読み切り絶体絶命のピンチを防いだのだ。
この主将の魂のこもったプレーでフランスに一気に流れが傾く。
フランスが徐々に攻勢を仕掛けるとチャンスが増えるようになり、57分そして59分に我らがマドリーのエースベンゼマが2ゴールの大活躍。
GAME. CHANGER.
⚽️ Karim Benzema ⚽️#EURO2020 pic.twitter.com/KsG9IWevW3
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 28, 2021
ロリスのPK阻止から3分後から4分後のことだった。
フランスはベンゼマの活躍で一瞬にして逆転に成功。
サッカーにおいて「流れ」というものがいかに重要かということを思わせてくれる。
そしてフランスの勢いはまだ止まらない。
この試合で要所要所で好プレーを見せてくれていたポール・ポグバだ。
ヴァランとのトレード移籍の噂もあるポグバの強烈なミドルシュートがネットに吸い込まれた。
You just don’t save those! Inch perfect from @paulpogba 🤏⚽️
Goal of the Round 𝗖𝗢𝗡𝗧𝗘𝗡𝗗𝗘𝗥?@GazpromFootball | #EUROGOTR | #EURO2020 pic.twitter.com/yEXlX8ZyxZ
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 28, 2021
神コースである。
ポグバのカッコ良すぎるパフォーマンスが決まったところでサッカーファンはこう思ったことだろう。
フランスはやっぱ強い。
誰もがフランスのベスト8進出を想像したはずだ。
しかし、EUROという大会はそう簡単にはいかない。
スイスの猛攻だ。
途中出場の右サイドバック、エムバブが鋭いクロスをキーパーとディフェンスの間に放り込むとセフェロヴィッチがまたも豪快なヘッドを叩き込む。
エムバブがエムバペに聞こえて厄介な選手ではあったが、正直言って完璧なクロスに完璧なゴールだ。
しかしまだ3-2でフランスがリード。
この時点で80分。
前試合のクロアチア対スペインを観戦した流れで見ていたサッカーファンは確実にこう思ったはず。
もしかして…
僕は本当にそう思った。
そしてその思いは的中する。
ここまで選手を1人だけ交代していたデシャンは守備を固めるべくグリーズマンに変えてシソコを投入。
個人的にはこの采配が裏目に出たと思っているが、スペインもそうだったが守備固めに入ろうとするとやられてしまう。
ピッチ中央でポグバがボールを奪われると、ガブラノヴィッチがキンペンベをかわしてゴール左隅に蹴り込んだ。
🇨🇭 Gavranović ⚽️🎉#EURO2020 pic.twitter.com/nFrBHfakyZ
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 28, 2021
そりゃ声が出るって←
90分にスイスがフランスに土壇場で追いつき試合は延長戦へ。
延長戦に入ればグリーズマン不在の影響が明らかに露呈。
パスを回す潤滑油になっていたグリーズマンがいなくなったことで攻撃が単調になったフランス。
シソコは右サイドに張り付いたままでグリーズマンがいたような連動性がなくなった。
コマンが後半から入りかなり効いてはいたもののあと一歩が届かない。
一方、スイスは勢いそのままに攻め込みフランスゴールを脅かす。
しかし試合の行方は今大会初のPK戦へと託された。
PKって見てる方も緊張する(笑)
両チーム神コースに蹴りまくる展開に、さすがプロだな、なんて思いつつ迎えたフランス5人目のキッカー、キリアン・ムバッペ。
外せば負けが決まるという展開にサッカーファンの半分はこう思ったのではないだろうか。
ムバッペが外す気がする。
😮 Mbappé shoots wide…#EURO2020 pic.twitter.com/rRQHXlJqeV
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 28, 2021
ポグバ怒っていいよ!?ってレベルでパスを無碍にされてた(笑)
なんと言っても今大会ムバッペはノーゴール。
この試合も何度もシュートチャンスがあったが枠に飛ばすことができていなかった。
そんな中ムバッペがPKを外してしまうという悲劇というかドラマというか、なんかそんなシーンを浮かべてしまった。
そして結果は…
🇨🇭 RESULT: Switzerland through to quarter-finals after thrilling shoot-out!
WHAT A GAME! 😮
🤔 Did you see that coming!? #EURO2020
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 28, 2021
ムバッペ完璧に止められる。
ムバッペの表情やフランス代表の選手達のリアクションは見てられるものではなかったが、それよりもスイスの粘りに拍手。
サッカーってやっぱり面白いって思わせてくれる最高の神試合だった。
勝利したスイスはクロアチアに勝利したスペインと対戦することが決まった。
劇的な勝利を挙げたチーム同士、どんな戦いになるのか。
もう楽しみでしょうがない。
ムバッペの大会では無かったな。
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) June 28, 2021
そして何よりムバッペ。
この悔しい思いをマドリーで消化しないか。
サッカー選手であれば大観衆のサンティアゴ・ベルナベウでプレーしたいという夢を思い描くのは至って普通のことだろう。 それくらい我らがレアル・マドリードは選手にとって憧れのチームであり最強のチームだ。 そして、夏が近づくにつれてレア[…]
マドリー選手総評
評価(10点中) | フランス | コメント |
10.0 | カリム・ベンゼマ | これぞ世界のおにぎりだ!来季はマドリーでもにぎにぎしようぜ!!! |
8.5 | ラファエル・ヴァラン | 存在感素晴らしい。でも君マンU行くんでしょ?どうでもい…行かないでぇぇぇぇぇ!! |
カリム・ベンゼマ総評
ベンゼマの兄貴について一言言わせていただくなら…
これぞマドリーのエースだ!
と言いたい。
Karim Benzema. Pure magic. On repeat. 🪄@HisenseSports | #EUROSkills | #EURO2020 pic.twitter.com/Hc7GdMujiN
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 28, 2021
なぁんだよこのトラップはぁ!?
すんげぇなおにぎり君よ。
んで一気に逆転ゴールまで決めちゃうってマドリーだけでなくて代表戦でも俺らマドリディスタを歓喜させてくれるんだな。
久しぶりの代表戦だったのに、チームの中心選手としてプレーして信頼されてる感もすごく伝わってきた。
正直得点王も狙える位置にいただけにフランス代表には勝ち進んで欲しかったけど、これがサッカーだな。
この思いは来季リーグ制覇とチャンピオンズリーグ制覇で憂さ晴らししちゃおうぜ。
その為にはアタッカーに相棒が必要だよな。
どう?
ムバッペの勧誘ミッションは成功してる?←
とにかく今シーズンはお疲れ様でした。
来季も頼むよ!
以前は銀河系軍団とも称された我らがレアル・マドリードで、観客を魅了し続けた元ブラジル代表のロナウドと現レアルの監督で元フランス代表のジネディーヌ・ジダン。 スピード、テクニック、フィジカル、センスを持ち合わせた2人が合体した万能なアタ[…]
ラファエル・ヴァラン総評
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フランス代表のセンターバックとして欠かせない存在になったヴァラン。
そんなヴァランに一言言いたい。
代表でのキャプテンシーすごくない!?(笑)
なんなの、マドリーでは遠慮してたの?
ラモス兄さんがいたから?
クロースが口うるさいから?笑
代表でのヴァランは見てて別人を見てる感じだった。
安定感だったりここぞ!って時に足を伸ばす感じはさすが。
大会を通じて評価は9.0かな。
けどスイス戦に関しては軽い守備も散見したし、カードをもらう必要ないのにもらってたので8.5にしとくよ。
まだ決まってないとは思うんだけど、本当にマドリーから出ていくの?
マンUに行っちゃうの?
じゃあ評価は5.0だな!
長いシーズン、最後は怪我なく終われてよかった。
お疲れ様でした。
レアル・マドリードのような強いチームには実績と能力を兼ね備えた選手が次々と移籍してくるが、若くしてエル・ブランコの守備の要になっている選手がいる。 それがフランス代表の若きディフェンスリーダー、ラファエル・ヴァランだ。 レアル加[…]