ルカ・モドリッチのプレースタイル、特徴とは?万能型ミッドフィルダーと言われる理由を解説!

2018年ワールドカップでクロアチアを史上初の決勝進出まで引っ張り上げた中心選手。

それが、我々エル・ブランコの10番ルカ・モドリッチである。

一見華奢に見えるモドリッチだが、ピッチ上では魔法使いのように味方を操り、豊富な運動量で相手を手玉に取っている。

2018年には年間最優秀選手に贈られるFIFAバロンドールを受賞し、クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシが独占し続けていた11年に終止符をうった。

そんな彼のプレーに我々レアル・マドリードファンは常に魅了されている。

ルカ・モドリッチのプレーは何が凄いのか。

今回は、万能型ミッドフィルダーと言われるルカ・モドリッチのプレースタイルについてとことん解説していく。

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ルカ・モドリッチのプロフィール

 

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本名 ルカ・モドリッチ(Luca Modric)
国籍 クロアチア
生年月日 1985年9月9日(35歳)
身長 172cm
体重 66kg
利き足
ポジション MF(セントラルミッドフィルダー)
背番号 クラブ:10/代表:10
着用スパイク Nike Mercurial Vapor XIII Elite
経歴 ディナモ・ザグレブ (2003-2008)/トッテナムホットスパー(2008-2012)/レアル・マドリード(2012-)
年俸 €20,176,000(25億4217万6000円)/週給€388,000(4888万8000円)

今や世界的に有名なミッドフィルダーになったルカ・モドリッチ

クロアチア代表でも所属しているレアル・マドリードでも10番を背負う正真正銘の司令塔だ。

モドリッチは難民生活を送っていた

これだけ聞いていると、順風満帆なサッカー人生を歩んできたように見えるが彼のサッカー人生は決してエリート街道という訳ではなかった。

1985年、モドリッチが生まれたのは旧ユーゴスラビアのザダル郊外にある「モドリッチ」という村だった。

1991年、クロアチアが独立宣言をして紛争が始まってしまうと、村は戦場になってしまう。

この時に祖父を殺害されたモドリッチは難民が暮らすホテルに逃げたのだが、当時6歳だったモドリッチはそのホテルの駐車場でサッカーにハマった。

そんなモドリッチは10歳の頃にハイデュク・スプリトのトライアルを受けた。

だが、結果は不合格。

理由は華奢でパワーがなさすぎる、という理由だった。

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ディナモ・ザグレブで開花した才能

その後地元クラブの下部組織に入団し、16歳の時にはディナモ・ザグレブの下部組織に移籍、そしてその2年後の18歳にはトップチームに昇格した。

10年間のプロ契約を結んだ事で、この時点でようやく難民生活に終止符を打った。

しかし、ディナモ・ザグレブでは同じポジションにクロアチアの英雄ニコ・クラニチャルがいた事で他チームへローンされる。

ローン先のチームでキャプテンを務めたり、優勝争いに貢献するなどして年間最優秀若手選手賞も受賞した。

2005-2006シーズンにディナモ・ザグレブにレンタルバックすると移籍する2008年まで128試合に出場し33ゴールを挙げる大活躍。

2007年にはリーグ年間最優秀選手に選ばれた。

名を馳せたトッテナム時代

その活躍が認められて、プレミアリーグの名門トッテナム・ホットスパーFCにトッテナム史上当時最高額の2300万ユーロで完全移籍。

「当時」とは言っているが、当時でも最高額で移籍するというのはクラブからの期待の表れであることは間違いない。

クロアチアでそれなりの地位を築いたモドリッチだが、移籍後1年目から合計44試合に出場して5得点を挙げるなど、海外リーグでも通用することを証明。

瞬く間にトッテナムの中心選手となり、パス数とインターセプト数でリーグベスト3に入るほどの活躍。

僕が彼を知り、注目し始めたのはまさにトッテナム時代。

ゲームでもモドリッチを獲得するために奔走したのを覚えている。

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マドリードにやってきたセンスの塊

そんなプレミアの地で「最もクリエイティブなプレーヤーの一人」と称された選手をレアル・マドリードが放っておくわけがない。

2012年に5年契約で我らがレアル・マドリードへの入団を決めて、移籍金は4200万ユーロ。

移籍後は怪我や定位置確保に苦しめられたものの1年目から33試合出場し、2014年にはリーグ最優秀ミッドフィルダーに輝くなどチームで確固たる地位を築き上げる。

2017年にはハメス・ロドリゲスが着用していたレアルの10番を引き継ぎ、2017-2018シーズンにおけるUEFAチャンピオンズリーグ3連覇の大きな立役者になる。

勢いそのままに2018年W杯ではクロアチアのキャプテンとしてチームを牽引し、クロアチア史上初の決勝進出に貢献。

ピッチを縦横無尽に走り回り相手のパスをカットすると、持ち前の攻撃センスで味方のチャンスを作り出したと思ったら、自らシュートを打ちゴールも決める。

そんな観客を常に魅了しているモドリッチだが、日常ではかなり寡黙な選手。

自分のことを表現するのは苦手で、インタビュアーを困らせるタイプだ。

しかし一度ピッチの上に立てば、時に感情をあらわにする程負けず嫌いな選手。

そんな選手がチームの心臓部分にいるとなれば、司令塔としての役割はプレーだけでなくメンタル面でも味方を引っ張っていけるのは間違いない。

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ルカ・モドリッチのプレースタイル

 

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ルカ・モドリッチがどんな経歴を歩んできたかを説明したところで、僕が思う彼のプレースタイルと彼の凄さについて書いていきたい。

彼はよくミッドフィルダーとしてオールラウンダーの選手、だとか、万能な選手などと言われている。

それは間違いない。

だが、彼の何がどう万能なのかを語れる人はそんなに多くない。

ってことで僕が思う、彼を語る上で大事なポイントは以下の通りだ。

  • キックのインパクトがうますぎる
  • 強烈なミドルシュート
  • 状況判断の良さを生む視野の広さ
  • 豊富な運動量
  • クレバーな守備

1つずつ解説していく。

キックのインパクトがうますぎる

まず最初にモドリッチを語る上で欠かせないのがキックの正確性だ。

これはミッドフィルダーをプレーする選手として、必ず持っておきたい技術。

もちろんレアルの10番を背負っているのだからパスができない訳が無い。

キックの正確性といえば簡単だが、彼のキックフォームなどを見ていると無駄がない。

要は、ボールをキックする際のインパクトがめちゃくちゃうまい

サッカーをやっている人は分かると思うが、強いボールを蹴ろうとして思いっきり力を込めて蹴ってもボールはさほど遠くには飛ばない。

子供の頃は「蹴る瞬間に足首に力を入れろ」などと教わる。

モドリッチのキックは、ボールに足が当たるその瞬間にボールに一番力が伝わる蹴り方をするのがかなりうまいのだ。

それを表しているのが、モドリッチの代名詞と言っても過言ではない「アウトサイドパス」である。

モドリッチのアウトサイドパスは、いわば一級品。

彼は、インサイドキックやインステップキックなどと同じように、アウトサイドを使って長短織り交ぜたパスを正確に且つ同じスピードで出すことができる。

試合中にアウトサイドでサイドチェンジをすることもあるのだが、最初にそれを見たときは目を疑った。

簡単に力む様子もなく平気でやってのける。

グラウンドに出て真似をしてみようと思ってもなかなかできるものではない。

それもこれも、彼のボールに力を伝えるインパクトがめちゃくちゃうまいことを表している。

僕が単にアウトサイドパスがうまい!と言わないのは、その持ち前のインパクトのうまさでショートパスやロングパスなど足のどの部分を使っても正確にパスを出すことができるからだ。

キックに悩んでる少年がいたらモドリッチの蹴り方を真似してみろ、って言いたくなる。

それくらいキックのインパクトがうまい。

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強烈なミドルシュート

そしてモドリッチは、エリア外からの強烈なシュートを持っている。

少し先ほどと話が被ってしまうが、強いシュートを打つためには筋肉も必要だが1番大事なのはボールの芯を捉える能力だ。

つまり、先ほど書いたキックのインパクトがうまい事からも分かるようにモドリッチのシュートはしっかりボールの芯を捉えた強烈なミドルシュートを放つことができる。

モドリッチはエリア外のスペシャリストとも言われていて、レアルに移籍してきてから決めた22ゴールのうちほとんどがエリア外からのシュートだ。

このデータを見ても分かるように、相手からしたらかなり厄介なはずだ。

普段は長短を織り交ぜたパスでゲームメイクしているので、相手はもちろんモドリッチから危険な位置に出されるパスに警戒する。

だが、パスを警戒しすぎて少しでもモドリッチの前にゴールまでの道ができてしまうと、持ち前のシュート力でズドン!と打ち込まれてしまう。

もちろん、モドリッチはボールコントロールに優れているため、ドリブルでボールを運ぶこともできる。

つまり、相手は迂闊に近づきすぎることもできない

パスを警戒したら打たれる、打たせないように近づいたらドリブルでスルスルと抜かれる、シュートとドリブルを警戒したら危険なパスが出る。

相手チームにモドリッチがいるだけで、攻撃の危険度が増し、守備に手を焼くことは間違い無いだろう。

「小さな巨人」という言葉をたまに目にするが、モドリッチこそ体は大きくなく華奢に見られるがピッチ上では巨人張りの存在感を放っているのだ。

状況判断の良さを生む視野の広さ

次にモドリッチを語る上で欠かせないのが状況判断の良さ、そしてそれを生む視野の広さだ。

先ほどから書いているパスやシュート、そしてドリブルなどの技術を活かせるのも抜群の視野の広さを持ち合わせているからこそである。

彼のプレーを見ていると鷹の目の視点でピッチを見ているのでは無いかと思うほど。

何のプレーがそう思わせるかというと、正直言って全てなのだが個人的にいつも驚かされるのは、空いているスペースと敵の位置を瞬時に判断してドリブルやパスを選択すること。

彼のプレー集などを見ていると、敵が何人来ても「はい分かってます」って言いながらスルスルと交わしているんじゃ無いかと思わせてくれる。

ドリブルのタッチ1つにしても、相手との距離感やスペースをすぐに見つけて長いタッチと短いタッチをうまく使い分けている。

そして、状況を一発で変えるようなロングパスも持ち前のキックセンスと視野の広さで一気にチャンスを作る。

基本的にモドリッチが前を向いたらチャンスが生まれると言っても過言では無い。

その中でも彼の状況判断と視野の広さを表す圧巻のプレーは彼の「スルーの技術」だと思っている。

実際に試合を見ている僕らも、解説者も、もしかしたら味方も騙されているのでは、って思うほど、ボールを触らずしてチャンスを演出できる。

相手はモドリッチにボールが渡ると危険なので勿論モドリッチ行きのパスはカット、もしくはモドリッチにピンチを作らせないようにプレッシャーをかける。

でも彼はいつも周りの選手より一枚上手だ。

味方からのボールの強度、周りの味方のポジショニングや走り込みを一瞬にして把握し、相手が自分に食いついたのを確認すると何食わぬ顔でボールをスルーする。

味方は周りに誰も敵がいない状態でプレーすることができる。

華麗だ。

なんて華麗にプレーするんだ。

マドリディスタはモドリッチのことを妖精、魔法使い、オーケストラの指揮者、傀儡子(くぐつし)と言ったりもするが本当にその通りだ。

なんでもない状況が急にチャンスになったりする。

それが我らがエル・ブランコの心臓ルカ・モドリッチなのだ。

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豊富な運動量

そして、モドリッチはパスやシュートなどのボールテクニックが注目されがちだが、彼の豊富な運動量は目を見張るものがある。

サッカーにおいて一番大事なのはテクニックでもシュートセンスでもない。

試合中にプレーの質を落とさずに走り切る事が出来るスタミナだ。

モドリッチは90分間プレーの質が落ちない

いくらモドリッチが足元のテクニックに自信があるとは言っても流石にプロの世界で試合中に彼に自由にやらせてくれる選手などいない。

的確なポジショニング、パスを出した後の走り、などオフ・ザ・ボールの動きをするために90分間とにかく動いている。

勿論、彼は中盤の選手なので攻撃だけ求められているわけではない。

攻撃がいかに凄くても守備で戻れないミッドフィルダーは現代のサッカーでは通用しない。

後に書くが、チームが押されている時のモドリッチの守備は半端じゃない。

高い集中力を保ちながら激しい寄せで相手からボールを奪取する。

それを90分間続けられる体力も持っているのだ。

直近で言えば、2018年ロシアW杯が記憶に新しい。

グループリーグのアルゼンチン戦では試合終了まで残り10分というところで、ドリブルから豪快なミドルシュートを叩き込んだ。

決勝トーナメントに進んで決勝に行くまでの3試合は全て延長戦までもつれ込んだが、モドリッチはほぼフル出場だ。

それでもパスミスが目立ったりコントロールミスをしたりすることはほぼなく、終始集中を切らさず果敢にミッドフィルダーとしてボールに飛び込んでいっていた。

クロアチアでも勿論レアル・マドリードでも、まさにチームの心臓。

心臓が止まるとチームが止まり、心臓から供給されるものがされないとチームは動かなくなる。

それくらいモドリッチの役割や存在はチームにとって大きなものなのである。

クレバーな守備

ここまでルカ・モドリッチの攻撃における彼の万能っぷりを書いてきたが、攻撃のみ万能な選手だったらオールラウンダーなミッドフィルダーなどとは言われないだろう。

つまり、モドリッチは攻撃だけでなく守備も素晴らしい選手ということだ。

フィジカル推しの選手がたくさん揃う強豪リーグの中で、体がそこまで大きくなく華奢な印象があるモドリッチだが守備面での評価はかなり高い。

それを可能にしているのが、モドリッチのクレバーな守備だ。

中盤の守備というと、相手をガツン!と押さえ込むようなイメージがあるかもしれないが、彼は相手のパスコースを的確に読んで華麗にインターセプトする守備が得意だ。

いわゆる「相手のボールをかっさらっていく」という表現が正しいかもしれない。

先ほどもチラッと書いたがトッテナム時代の2010-2011シーズンでは得意のパス成功数とインターセプト数でリーグの中でベスト3に入る活躍さえ見せた。

それはスペインのラ・リーガに来てからも変わらず、パス成功数だけでなくボール奪取能力にもトップクラスで長けていることが証明されている。

これは高いサッカーIQもそうなのだが、先ほどもいった広い視野を持っていることもかなり関係している。

味方のポジショニングと敵のポジショニングを把握し、狙われたら危険な場所をすぐに察知してそこに出たパスをカットする。

味方が空けたスペースを瞬時に把握してそのスペースを埋める。

相手からしたら「読まれた!」「くっ…出しどころがない!」とやきもきするに違いない。

我らがレアルの最終ラインはセルヒオ・ラモスを始めとして最強の布陣だが、その前に一つモドリッチというフィルターがあると考えてもらっていいだろう。

攻撃時のゲームメイク能力ばかりが注目されがちな選手だが、ハードワークも厭わず走りきれる運動量を持っているので自陣深くまで戻って守備をする事が出来る守備職人でもあるのだ。

そして何よりもパスカットした後の攻撃につながる最初のパスの出し手がモドリッチということは…

もう言わなくても分かるだろう。

視野の広さを活かして有利なポジションにいる味方に正確なパスをつける。

波乱万丈な時代が彼のプレースタイルを創った

 

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「世界最高のミッドフィルダーは誰か?」と言われたら多くの人が名前を挙げるであろうルカ・モドリッチ

彼がいるだけでチームは落ち着き、味方を生かす鋭いパスやリズムを作る長短織り交ぜたパスを使いながら、チャンスと見るや強烈なシュートを叩き込む。

こんな選手が我らレアル・マドリードの中盤に君臨してると考えたら安心だ。

彼は幼少期にトライアウトを落ちた経験からサッカーに対して真摯に向き合い、小柄で華奢というフィジカル以外で生き残るために、状況判断のスピードやオフ・ザ・ボールなどを意識的に取り組んだ。

つまり、今我々に見せてくれている華麗なプレーだったり、あっと驚かせてくれるプレー、90分間走り続ける豊富な運動量と献身性は幼少期の苦い経験を糧にして取り組んできた賜物。

そして、モドリッチはプレー面だけでなく、レアルやクロアチア代表の10番としてどんな逆境でもチームを鼓舞する強いメンタリティーを持つ。

幼少期に経験した紛争などの辛い環境で生き残るために全力を注いだ経験が、この逆境に立ち向かう強いメンタルを創っている。

彼は10代から騒がれるような天才タイプの選手では無かった。

が、失敗や苦い経験を糧にして、フィジカルのハンデを補うにはどうしたらいいか、サッカーで生き残るためにはどうしたらいいかなど、自分に足りないものや自分を生かす方法をすごく考え直向きに練習に取り組んだのだろう。

その努力が選手としての才能をどんどん磨き上げ、レアルファンを、いや、世界中を熱狂させるまでになり、33歳でFIFAバロンドールを受賞するまでの万能なプレーヤーにまでなった。

現在35歳のモドリッチは2021年6月までレアル・マドリードと契約を結んでいる。

契約が更新されるかどうか色々な憶測が飛び交っているが、彼はまだトップレベルの選手。

他のチームに移籍させたら後悔することは間違いない。

彼の性格上分かっているが、幹部には自分がトップパフォーマンスを見せていないと分かったら適任の若手を使ってくれと申し込んでいるらしい。

なんて彼らしいんだ。

なんて謙虚なんだ。

でもまだレアルの中盤は彼が必要だ。

移籍の話は一旦忘れて、レアル・マドリードの万能司令塔10番ルカ・モドリッチにまだまだ魅了されたいと思う。

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