世界最高峰のプロサッカーリーグとも言われているスペインのサッカー1部リーグ、ラ・リーガ。
世界中のサッカー少年達がいつかプレーしたいと志して目指す憧れのリーグだ。
そんな最高峰の舞台で33回の優勝経験を誇る我らがレアル・マドリード。
最近ではバルセロナが優勝する回数が増えてしまっているが優勝回数的にはまだまだ我らがレアルが上回っている。
そんな我らが常勝軍団「レアル」だが、「レアル」という名が付くチームは何もレアル・マドリードという訳ではない。
スペインのサッカークラブには「レアル」という名が付くチームが多数存在している。
この「レアル」という意味を知らない人も多いのではないだろうか?
ということで今回はファンなら絶対に知っておきたいレアル・マドリードの「レアル」の意味について解説していこうと思う。
「レアル」の意味とは?
我らがレアル・マドリードが大好きなみなさんは「レアル」といえばレアル・マドリードだ!って思う人もいるだろう。
しかし、実は「レアル」という名が付くクラブはラ・リーガの1部リーグを経験したチームだけでざっと17チーム存在している。
我らがレアル・マドリードはもちろんだが、実は久保建英がレンタル移籍でプレーしていたマジョルカ、そして香川真司が昨シーズンまでプレーしていたサラゴサなども「レアル」という名前がつくチームだ。
第三者からこの事実を聞いて、確かに言われてみれば「レアル」って名前が付くチームは意外と多いなぁって思う人も多いのではないだろうか。
そしてこう思うだろう。
「レアル」って何か意味があるの?
通常、サッカーチーム名は地名だったり企業名などが付く事が多い。
Jリーグを見ても、他の欧州のチームを見てもそれは言えるだろう。
しかし、スペインリーグに存在する「レアル」は地名でも企業でもニックネームでもなんでもない。
ズバリ「レアル」の意味をお答えすると、「レアル」はスペイン語で「王室の・国王の」という意味がある。
つまり、形容詞。
英語で言うところの”royal”(ロイヤル)と同じようなものだ。
よく「レアル」のスペルが”real”ということもあり、英語の「本当の」という形容詞だと思っている人が多いが、それは間違い。
そもそも英語ではない。
この「王室の・国王の」を意味する「レアル」は当時の国王から授けられるもので、レアル・マドリードは1920年にスペイン国王アルフォンソ13世から「レアル」の称号を授けられた。
アルフォンソ13世はサッカーが大好きな国王だったとか。
つまり、1920年まではマドリードCFだったチーム名が、1920年よりレアル・マドリードCFとなったのである。
そして、レアル・マドリードのエンブレムに注目してほしい。
エンブレムにはいかにも国王っぽい王冠が付いていると思う。
なんと「レアル」が付くクラブには全て王冠が付いているのだ。
これを知っていれば、エンブレムを見るだけで「レアル」って名前がついてるんだなって容易に理解できる。
ただここで衝撃的な事実がある。
レアルといえば、我らがレアル・マドリードを頭に浮かべる人も多いと思う。
実際、この記事内でもレアルはレアル・マドリードという意味をもって書いてきている。
しかし、それはあくまでも日本だけ。
というのも、国王から一番最初に「レアル」の称号を与えられたのは、若手の育成に評価が高いレアル・ソシエダ。
その為、レアル・ソシエダは「ラ・レアル」と呼ばれている。
つまり、スペイン国内でレアルといえば、我らがレアル・マドリードではなくレアル・ソシエダのことを指すのだ。
確かに解説などを見ていると、ソシエダのことを「ラ・レアル」、レアル・マドリードのことは「エル・ブランコ」もしくは「マドリー」や「マドリード」、稀に「メレンゲ」なんて言っている。
筆者としてはレアル=レアル・マドリードで統一していきたいが、本当はレアルはレアル・ソシエダを指すということだけでも覚えて帰ってほしい。
というかまぁ…レアル・マドリードが好きなら、呼び方なんてなんでもいいけどね。
悔しくなんかないんだから。
ビジャレアルだけは特殊
「レアル」は「王室の・国王の」という意味を持つということを書いてきた。
多数あるスペインのクラブチームにはエンブレムに王冠が付いているチームも多いが、王冠はレアルを意味する、ということも書いてきた。
ただ一つだけ例外がある。
それが、我らが日本のホープ久保建英がレンタル移籍で加入しているビジャレアルだ。
久保建英は他チームに移籍するかしないかという問題で揺れているが、久保建英は王冠が好きなのだろうか。
前所属のマジョルカも「レアル」が付くチームで王冠がエンブレムにある。
どうせなら次の移籍先も王冠がついているクラブに行ってh…
というの話は置いておいて、ビジャレアルの「レアル」はレアル・マドリードの「レアル」とは違う。
ビジャレアルというのはスペイン語で「王の町」という意味がある。
その為エンブレムにも王冠がついているが、よーく見てみると王冠の種類が違う。
これは、レアル・マドリードなどの王室(アルフォンソ13世)ではなく、アラゴン王国の王を指している。
え、何人も国王いるの?って思った人もいるのではないだろうか。
僕もおとぎ話かな?って思った。
スペインの細かい歴史のことは正直よく知らないが、とにかくレアル・マドリードとビジャレアルの「レアル」は授けた王様が違うということ。
同じ「レアル」でもその意味や由来が違うクラブチームがあるというのは面白い。
ファンなら知っておきたい「レアル」の豆知識
この記事を読んでいる人はスペインサッカーが好きな人もいると思うがレアル・マドリードファンもいると思う。
我らと同志のファンとして、友人や彼女、もしくは愛人に「レアルって付くチーム多くない?」って言われた時にスッと回答できて欲しい。
この記事内では「レアル」という3文字が異常に発生しているのでここで簡単に要点だけまとめておく。
- 「レアル」はスペイン語で「王室の・国王の」を表す形容詞。
- 「レアル」がつくチームのエンブレムには王冠がついている。
- 「レアル」を最初に与えられたのはレアル・ソシエダ。
- スペインで「レアル」といえば、レアル・ソシエダ。
- ビジャレアルの「レアル」はレアル・マドリードの「レアル」とは違う。
- ビジャレアルは「王の町」という意味。
- レアル・マドリードの「レアル」はアルフォンソ13世より授与
- ビジャレアルはアラゴン王より授与
とまぁ、なんだかんだ書いてきたが我々にとって「レアル」はレアル・マドリードだ。
この事実を知ったからといって、何も変わらない。
スペインに行く時だけ少し意識してさえいればいい。
とにかく僕らが望んでいることは、我らがレアルがリーグ優勝し、欧州でチャンピオンになり、他のチームを寄せ付けない強さで世界一になること。
これからも、「レアル」を一生懸命応援していく。
せーの…
Hala Madrid!!
プリメーラディビジョン(1部)を経験した「レアル」がつく17チームは以下の通り↓
- レアル・マドリード
- レアル・ソシエダ
- レアル・ベティス・バロンピエ
- レアル・バジャドリード
- ビジャレアル
- レアル・スポルディング・ヒホン
- レアル・クラブ・デポルティーボ・マジョルカ
- レアル・クラブ・デポルティーボ・ラ・コルーニャ
- レアル・クラブ・セルタ・デ・ビーゴ
- レアル・クラブ・デポルティーボ・エスパニョール・デ・バルセロナ
- レアル・ムルシアCF
- レアル・クラブ・レクレアティーボ・デ・ウエルバ
- レアル・ラシン・クラブ・デ・サンタンデール
- レアル・ウニオン
- レアル・オビエド
- レアル・ハエン
- レアル・サラゴサ