2021年6月17日はマドリディスタにとってとても辛い1日となった。
それは、
セルヒオ・ラモスの退団が発表されたから。
マドリディスタだけでなく世界中が驚いたニュースとなっただろう。
これまでキャプテンとして幾度となくチームを救ってきたラモス。
退団会見でラモスが語った内容は少しばかり衝撃的な内容だった。
とはいえ、退団してもラモスは我らがレアル・マドリードの永遠のレジェンドであることに変わりはない。
ということで今回は我らがレアル・マドリードに16年間在籍した主将セルヒオ・ラモスの功績について書いていく。
「世界最高のアタッカーはクリロナかメッシか」という議論がなされるように「世界最高のディフェンダーは誰か?」という議論で必ず名前が上がる選手。 それが我らがレアルマドリードが誇る絶対的キャプテン、セルヒオ・ラモスだ。 正直、彼なし[…]
セルヒオ・ラモスが記者会見で語ったこと
それは突然やってきた。
マドリーの公式がツイートをすると通知をするようにしている僕のスマホが鳴った。
通知に目をやると
“Official announcement”(公式声明)
嫌な予感がした。
正直、開きたくなかったが恐る恐る内容を見てみる。
ラモスの退団セレモニーを開催するとの旨。
つまり、それはセルヒオ・ラモスの退団を意味する。
2021年6月30日で契約が切れてしまうラモスに対して、我々は契約延長をして来季もラモスの姿をみれると思っていた。
しかしラモスがなかなかマドリーが出したオファーに首を縦に振らない事で、マドリディスタの間では「移籍」の文字が浮かんでいた。
それでもなんだかんだ残留してくれるとラモスを信じてた。
でもどこかでラモスが来季いなくなってしまうかもしれないとも思っていた。
そしていざ公式にラモスが退団する事が発表されると、「そうなんだ。」とは簡単に受け入れられないし、信じられないし、夢だと思いたくなる。
ラモスが他のユニフォームを着てる姿は想像もつかないし、考えたくもない。
とか言って粋なラモスの演出で、
わざわざ会見までして
「とか言ってー!!実は契約延長しましたー!俺はここで引退する!アラマドリー!」
ってやつじゃないのー?期待してるぜそういうの。
マドリーもユーモアあるんだって思い知らせてやんなよ🥲— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) June 17, 2021
ここに書いたように「嘘でしたー!アラマドリー!」ってならないかなってガチめに期待してた。
でも公式でラモスの会見が発表された以上もう覆ることはない。
セルヒオ・ラモスという偉大なカピタンなしで来季を戦う事が決まった。
一つの時代の終焉とも言えるこの退団。
ラモスは会見で感謝の意を込めていた。
しかし、少しマドリディスタの中で聞きづてのならない内容があった。
ラモス「分かった一年でも契約延長する!」
ペレス「あ、もうそのオファー期限切れてるんで👋」これって相当やらかしてない?
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) June 17, 2021
退団セレモニーでラモスが語ったことは以下の通り。
レアル・マドリードの退団を望んだことは一度もなく、常にここで続けたいと思っていたことを明確にしたい。クラブは僕に契約更新のチャンスを与えてくれたけど、新型コロナウイルスのことなどもあり、ずっと先延ばしになっていた。そして最後の数カ月間に、クラブは給料を下げた1年間のオファーを出してくれた。お金ではなく契約期間が問題であることをペレス会長は知っていた。僕がお金で動くことはない。家族のために、リラックスするために、2年契約が欲しかったし、僕はそれを手にしたいと思っていた。しかし、そうはならなかった。オファーに回答期限があるとは聞いていなかったんだ。16年間のいつものように、交渉の一環だと思っていた。しかし、その後に『時間切れ』だと言われてしまった。なぜ、交渉中に何も言われずに期限切れになってしまったのか、僕にはわからない。僕が誤解していたのかもしれないけど、誰も僕に、オファーが取り下げられる可能性があるとは言わなかった。
これが本当なのか嘘なのかは、本人たちのみぞ知るって感じではあるが、もしこれが本当だとしたらマドリーというクラブはつくづく功労者たちとの別れ方が雑だなぁと感じれしまう。
ラウール、カシージャス、クリスティアーノ・ロナウド、監督としてのジダン、そして今回のラモス。
本人も「これはアディオスではなく、アスタ・ルエゴ(また今度)となる。遅かれ早かれ、僕は戻ってくるよ」と語っている通り、これまでのレジェンドたちと同様いずれはクラブに戻って来るかもしれない。
ラモスが監督になって帰ってきて、チャンピオンズリーグ5連覇を成し遂げる将来を夢見るしかないか。笑
その時には今19歳のミゲルがラモス監督のもとアイコン的な選手になってるなんてことがあればいいのだが。
我らがレアル・マドリードのキャプテンで闘将のセルヒオ・ラモスが退団を発表した。 マドリディスタにとってこの退団はかなりメンタルに来るものがあるとは思うが、それは決して我々だけではなく世界中のサッカーファン、そして選手たちにとっても衝撃[…]
セルヒオ・ラモスが残した偉大な功績
セルヒオ・ラモスはマドリディスタにとにかく愛されている選手である事が分かったとは思うが、ここからはラモスが残してくれた功績についてまとめてみた。
19歳で加入してから16年間でマドリーにもたらしてくれた偉業と功績をここに残しておこう!
通算成績
シーズン | 出場試合数 | ゴール数 | アシスト数 | プレー時間(分) | イエローカード数 | レッドカード数 |
2005-2006 | 46 | 6 | 0 | 4029 | 15 | 1 |
2006-2007 | 42 | 6 | 4 | 3697 | 19 | 0 |
2007-2008 | 45 | 6 | 4 | 3901 | 18 | 0 |
2008-2009 | 42 | 6 | 3 | 3641 | 13 | 1 |
2009-2010 | 40 | 4 | 3 | 3513 | 13 | 1 |
2010-2011 | 46 | 4 | 3 | 4050 | 18 | 1 |
2011-2012 | 51 | 4 | 6 | 4679 | 16 | 1 |
2012-2013 | 40 | 5 | 0 | 3709 | 15 | 1 |
2013-2014 | 51 | 7 | 2 | 4546 | 19 | 3 |
2014-2015 | 42 | 7 | 1 | 3694 | 20 | 0 |
2015-2016 | 33 | 3 | 0 | 2843 | 14 | 2 |
2016-2017 | 44 | 10 | 2 | 3988 | 14 | 1 |
2017-2018 | 42 | 5 | 0 | 3730 | 17 | 2 |
2018-2019 | 42 | 11 | 0 | 3661 | 13 | 1 |
2019-2020 | 44 | 13 | 0 | 3830 | 11 | 1 |
2020-2021 | 21 | 4 | 1 | 1790 | 4 | 0 |
ジダンが引退した2005-2006シーズンに加入したセルヒオ・ラモス。
そのラモスが退団することになったのが、ジダンが監督として退団したシーズンと重なるというちょっとした巡り合わせ。
そんなラモスはレアルマドリードに在籍した16年間で合計671試合に出場し、101得点を記録。
ちなみに、100ゴール以上を記録した純粋なディフェンダーはラモスが初めて。
そのほとんどがヘディングによる得点なのだが、ラモスといえば試合終了間際に見せてくれる勝負強さが思い浮かぶ人も多いのではないだろうか。
ノベンタ・イ・ラモス(ラモスの時間)とも言われているくらいだ。
当時アトレティコに在籍していたクルトワを相手に決めた決勝ゴールは今見ても鳥肌が立つ。
エル・ブランコで同じくレジェンドのジダンが49ゴールというのを考えても100ゴールというのがどれだけすごいか分かる。
守備ではチームを鼓舞して、攻撃でもチームを勝利に導くその姿をサポーターは一生忘れることはないだろう。
獲得タイトル
大会名 | 獲得数 | シーズン |
ラ・リーガ | 5回 | 2006-07/2007-08/2011-12/2016-17/2019-20 |
コパ・デル・レイ | 2回 | 2010-11/2013-14 |
スーペルコパ・デ・エスパーニャ | 4回 | 2008/2012/2017/2019 |
UEFAチャンピオンズリーグ | 4回 | 2013-14/2015-16/2016-17/2017-18 |
UEFAスーパーカップ | 3回 | 2014/2016/2017 |
FIFAクラブワールドカップ | 4回 | 2014/2016/2017/2018 |
セルヒオ・ラモスが獲得したタイトルは全部で22個。
マルセロと同じく、クラブ史上で最もタイトルを獲得した選手となった。
I never thought this day would come, but everything has a beginning and an end. pic.twitter.com/B4IlwQ4pBJ
— Sergio Ramos (@SergioRamos) June 17, 2021
見よこの画角に収めるのに必死な感じを。笑
彼がまだ長髪でサイドバックとして加入してきたあの頃からずっとマドリーにいて、歓喜の瞬間には必ずラモスの姿があった。
これからはその姿が見れないのか…
実感が湧かない。
獲得個人タイトル
受賞名 | 獲得数 | シーズン |
リーグ最優秀新人選手 | 1回 | 2004-2005(セビージャ時代) |
ESMチームオブザイヤー | 4回 | 2007-08/2011-12/2014-15/2016-17 |
UEFAチームオブザイヤー | 9回 | 2008/2012/2013/2014/2015/2016/2017/2018/2020 |
FIFproワールドイレブン | 11回 | 2008/2011/2012/2013/2014/2015/2016/2017/2018/2019/2020 |
FIFAワールドカップベストイレブン | 1回 | 2010 |
リーガ・エスパニョーラ最優秀DF | 4回 | 2012/2013/2014/2015 |
EURO UEFA選定大会優秀選手 | 1回 | 2012 |
EUROカストロールEDGEインデックス | 1回 | 2012 |
FIFAクラブW杯ゴールデンボール | 1回 | 2014 |
FIFAクラブワールドカップ得点王 | 1回 | 2014 |
UEFAチャンピオンズリーグ最優秀DF | 2回 | 2016-17/2017/18 |
ラモスは別に引退したわけではないが、これまでに36個の個人タイトルを獲得している。
セビージャ時代の最優秀新人選手もあえて入れているのでマドリーとしては35個だが。
今でこそ色々な有能なセンターバックがポツポツと出てきてはいるが、いまだにセルヒオ・ラモスはトップクラス。
2020-2021シーズンは怪我に泣かされてしまいなかなか試合に出ることはできなかったが、復帰したらまたこれぞラモス!ってプレーを見せてくれるだろう。
というかまず、彼のように守備の人間がクラブW杯とはいえ得点王を取るってこと自体もすごいことではないだろうか。笑
マドリー史上最強のセンターバック、いや、サッカー史上でも有数のセンターバックであることは間違い無いだろう。
ありがとう、ラモス!