世界でも有数のビッグクラブで世界でもトップレベルのファン数を誇る我らが常勝軍団レアル・マドリード。
日本にもそんな銀河系軍団の華麗に勝ち切るサッカーの虜になった人も多いだろう。
僕もその一人。
試合前のスタメン発表を見て、今日は誰が出てる!なんでベンチ!?と一喜一憂。
試合観戦中は、誰がどう交代するのかが気になって仕方がないし、見れなかった試合にはどんなフォーメーションから誰が交代したのかまで気になるようになった。
気付いたら、レアルのフォーメーションオタクみたいになってしまったのは内緒の話にしておこう。
でも同じようなマドリディスタも多いはず。。
って事で、そんなエル・ブランコが大好きなあなたの為にレアル・マドリードが各試合で行った基本フォーメーションやシステム変更などについて記録していく。
- 1 2021.03.02 vs レアル・ソシエダ(ラ・リーガ第25節)
- 2 2021.02.25 vs アタランタ(CLベスト16 1stレグ)
- 3 2021.02.21 vs バリャドリード(ラ・リーガ第24節)
- 4 2021.02.15 vs バレンシア(ラ・リーガ第23節)
- 5 2021.02.10 vs ヘタフェ(ラ・リーガ第1節)
- 6 2021.02.07 vs ウエスカ(ラ・リーガ第22節)
- 7 2021.01.31 vs レバンテ(ラ・リーガ第21節)
- 8 2021.01.24 vs アラベス(ラ・リーガ第20節)
- 9 2021.01.21 vs CDアルコヤーノ(コパ・デル・レイ3回戦)
- 10 2021.01.15 vs A・ビルバオ(スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝)
- 11 2021.01.10 vs オサスナ(ラ・リーガ サンタンデール)
2021.03.02 vs レアル・ソシエダ(ラ・リーガ第25節)
ラ・リーガ第25節のレアル・ソシエダ戦。
2月の試合を全て勝利したことで首位のアトレティコ・マドリードを猛追している我らがレアル・マドリード。
エル・ブランコはやはり勝利してこそエル・ブランコだ。
そんな中迎えたソシエダとの上位対決は途中出場のヴィニシウスのゴールでなんとか引き分けに持ち込んだ。
その試合のマッチレポートは下の記事から読んでもらいたい。
ここ5試合で5勝と波に乗っている我らがレアル・マドリード。 前回のチャンピオンズリーグベスト16のアタランタ戦でもメンディのスーパーゴールでなんとか勝利を得る事ができた。 イタリアの地からホームのエスタディオ・アルフレッド・ディ[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通りだ。
前回の試合までトップチーム所属選手がわずか13人とかしかいなかったのだが、今回は負傷離脱していたマルセロ、オドリオソラ、バルベルデ、ロドリゴがベンチに戻ってきた。
怪我人が多い中でもアリーバスなどのカスティージャの選手たちが奮闘してくれたおかげでなんとか勝利してきたわけだが、ジダンも攻守の選手が帰ってきてくれたということでテンション上げ上げだっただろう。
とはいえ数試合前のカルバハルのような怪我の再発が怖いので復帰組はベンチスタート。
というわけで今回の基本フォーメーションは4-3-3といういつもの形。
前回はイスコが0トップとして起用されたが今回はイスコは左ウイングで起用された。
センタフォワードの位置には裏へ抜ける動きが得意なマリアーノが起用された。
両チームともにポゼッション型のチームということで序盤からハイプレスが続く展開。
守備時も3トップを皮切りに、中盤のクロースやモドリッチまでがプレスをかけにいくくらいだった。
そのため、守備時は3-4-3の形をとりながらハイプレスをかけ、できるだけ相手陣地で奪取するような戦術。
そして攻撃時はいつも通り、両サイドバックが高い位置を取りながら頻繁に上下運動を繰り返し2-5-3のイメージ。
ナチョとヴァラン以外は相手陣地にいたし、カゼミロも積極的にシュートを狙いに言っていた。
もちろん、守備でも貢献していたカゼミロだが、今回の試合はモドリッチやクロースよりも高い位置を取り、ハーフスペースに入り込むような動きを見せていた。
前半の終盤らへんは流石に疲労も溜まってきたのか守備時の陣形をいつもの4-5-1に戻し、ブロックを敷いたことで試合を落ち着かせた。
後半には高い位置を取っていたメンディの裏のスペースに相手の右サイドハーフが走り込み、失点。
メンディの危機管理が少し甘かったように感じる。
これも相手がレアル・マドリードのプレスに慣れてきてダビド・シルバを中心にポゼッションで支配したことが失点の原因だろう。
要はプレスが甘くなってしまった。
そこでジダンはハイプレスのスイッチを入れる3トップを総入れ替え。
攻撃面で物足りなかったのもそうだとは思うが、フレッシュな選手でまたハイプレスを敢行した。
結果、ロドリゴやヴィニシウス、そしてモドリッチに代わって入ったバルベルデが攻守に躍動しなんとか最後の最後で追いつくことができた。
特に、ロドリゴとバルベルデは怪我明けにも関わらず、かなりのハイパフォーマンスを披露。
サイドバックのバスケスと右サイドを完全に崩し同点弾を演出した。
このようにハイレベルなプレーをしてくれる選手が復帰したのはかなりでかい。
これまでアリーバスなどの上手い選手は出てきたが流れを変えるというほどまではなかった。
今回はロドリゴとバルベルデが完全に流れを変えてチームを勢いづけたのが目に見えてわかった。
あと5分〜10分くらいあったらもう1点は取れてたことだろう。
しかし結果は痛い痛い引き分け。
アトレティコとの差がまた広がってしまった。
そして、次回はラ・リーガ第26節敵地で首位アトレティコ・マドリードと対戦する。
今日のパフォーマンスを見るとロドリゴがアセンシオの代わりにスタメンに入ってもおかしくない。
現地ではアセンシオに対する評価がだだ下がり中。
ウイングに求められるのは縦への推進力とゴールだ。
マドリードダービーを制してまだまだ順位争いを楽しませてもらいたい。
2021.02.25 vs アタランタ(CLベスト16 1stレグ)
UEFAチャンピオンズリーグベスト16 1stレグのアタランタ戦。
チームとしてはラ・リーガも含めて公式戦4連勝中と控えめに言って調子の良い我らがレアル・マドリード。
相変わらず怪我人は多いがなんだかんだ勝ちきっているところにエル・ブランコの強さが垣間見える。
そんな中で今回殊勲の活躍を見せてくれたのは、エリア外から逆足でもある右足で豪快な一撃を放り込んだフェルランド・メンディ。
前半から積極的な姿勢を見せたメンディが最後の最後に実を結んだ。
その試合のマッチレポートは下の記事から読んでもらいたい。
リーグ戦で好調を維持している我らがレアル・マドリード。 負傷者が多い中で4連勝できているチーム状況は良くなっていると言う他ないだろう。 そんな中、中三日で迎えるのはUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦(ベスト16[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
前回のラ・リーガ第24節では攻撃の中心であるベンゼマを欠いた状態で迎え、マリアーノをベンゼマのポジションで起用した。
しかし、ベンゼマとは違い前線で張って裏を狙うタイプのマリアーノはタメをつくるという面で物足りなさがあった。
そこで、ジダンはここまでベンチに置いてきたイスコをFalse9(偽9番)のポジションで起用することを決意。
これはイスコを最大限に活かせるポジションなのではないかとメディアでもファンの間でも話題になった。
ということで今回の基本フォーメーションは4-3-3ではあるがイスコが0トップという形。
マッチレポートにも書いたが0トップ戦術はフォワードの選手が中盤に降りてビルドアップに参加することができるので攻撃に厚みを持たせることができる。
相手もマークにつきづらくなるし、センターバックを引き出すことでできたスペースにウイングの選手が中に切り込んでいくことができるのでチャンスも増える。
今までベンゼマが自然とやっていたことをイスコに求めた。
そう考えるとベンゼマ不在の大きさを前回の試合で感じたのは当然のことだろう。
そして今回の試合ではイスコが持ち味のボールキープ力とテクニックで伸び伸びとプレーしていた。
前線で自由にやらせたことで、相手守備陣はかなり戸惑っていたのがみて取れた。
それが、退場を誘ったメンディの突破や、ヴィニシウスの決定機などにつながっていた。
相手が退場し10人になったことでエル・ブランコは攻撃に人数をかけた。
いつも通りサイドバックは高いポジションを取って攻撃参加。
ハーフウェイラインを超えていないのはセンターバックのヴァランくらいなんじゃないかってくらい前のめりだった。
もちろん相手もそれを逆手に取りカウンターを仕掛けようとするが、カゼミロ、ヴァラン、そして殊勲の活躍を見せたナチョを中心にシャットアウト。
中でもナチョの活躍はセルヒオ・ラモスが乗り移ったかのようだった。
守備時の陣形はイスコを残した4-5-1に近い形を取っていたが、レアル・マドリードが今回の試合でブロックを敷くシーンは基本的になかった。
それくらい常に攻撃、守備はカウンターを防ぐという試合で1点しか入らなかったのが不思議なくらいだ。
とにかく勝てたのは大事なこと。
2ndレグとなるホームのアタランタ戦もしっかりと勝利して次のラウンドに駒を進めてほしい。
次回はラ・リーガの試合でレアル・ソシエダと対戦する。
今回の感じを見ていると、イスコが連続でスタメンに名を連ねそうだ。
それまでに怪我人が少しでも復帰してジダンの悩みの種を減らしてあげたい。
兎にも角にも、今回の勝利は大きい。
メンディもクオリティの高さを見せつけたことは自信につながることは間違いない。
2021.02.21 vs バリャドリード(ラ・リーガ第24節)
ラ・リーガ第24節のバリャドリード戦。
前回の勝利でリーグ3連勝ということで我らがレアル・マドリードも調子が上がってきた。
怪我人が続出してしまいトップチーム所属選手がたったの13人という状況で中々厳しい状況。
ついにはカリム・ベンゼマまで負傷離脱になってしまった。
そんな中で殊勲の活躍を見せてくれたのはカゼミロだった。
トップ所属選手を多く欠く試合でブラジル代表の潰し屋カゼミロは攻守に動き回り貴重な1勝を手にした。
その試合のマッチレポートは下の記事から読んでもらいたい。
今年に入ってからの不調が嘘のように調子を上げてきている我らがレアル・マドリード。 リーグ戦3連勝ということで首位との差もだんだん縮まってきている。 CLのアタランタ戦も近づいているということで、リーグ戦を連勝で飾りアタランタ戦に[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
前回の試合でダニ・カルバハルとルーカス・バスケスが怪我から復帰したということで4バックに戻したジダン。
カルバハルは残念ながら怪我で再離脱となってしまったが、バスケスが戻ってきたのは大きい。
ということで今回の基本フォーメーションも4-3-3。
中盤はベテラン勢の不動の3人で、ベンゼマのポジションにマリアーノが入った。
マリアーノとベンゼマはプレースタイルが異なるということで全てを求めるのは少し酷ではあるが、ベンゼマの前線でボール収める能力やタメをつくれる部分はレアル・マドリードの攻撃において大きな役割があっただけにマリアーノでは少し物足りない印象を受けた。
それでもオフサイドにはなってしまったもののゴールに直結する動きを見せてくれたことは収穫だろう。
またベンゼマがいなくなったことでアセンシオやヴィニシウスが少し孤立してしまう場面が多く見受けられた。
これもベンゼマが相手の裏だけでなく、サポートに回ることができる選手ということを表していたと思う。
マリアーノは相手の裏や中央に固執している印象があるのでベンゼマのようにウイングのフォローに回るような動きがあっても良かったかもしれない。
攻撃時と守備時のシステム変更はいつも通りで、攻撃時はサイドバックが高い位置を取り中盤のクロース・モドリッチがサイドバックの位置まで下りてポゼッション。
守備時は基本的に4-5-1のシステムを敷いて相手のサイドバックをケアする形。
序盤は相手のハイプレスと流動的な動きによって押し込まれる場面も多かったがクルトワの堅実なセービングでことなきを得ている。
それ以降はサイドバックのメンディやバスケスを中心として全体的に押し上げることに成功していて、この両サイドバックが積極的に攻撃参加できていた。
これもカゼミロがうまく後ろでバランスをとりながらポジショニングをとっていることが大前提で、カゼミロはこの試合で得点を決めているがチームに欠かせない存在だということが改めて分かった。
ジダンが交代させた3人はドゥロ・アリーバス・イスコで前線の3トップを総入れ替えする形で投入された。
トップチームデビューとなったウーゴ・ドゥロはまずまずの印象で、下がって受けることができるドゥロはこれからベンゼマがいない間マリアーノとポジション争いをすることになるだろう。
とはいえ、ベンチメンバーにフィールドプレイヤーでトップチーム所属選手がイスコしかいない状況はかなり苦しい。
カスティージャの選手たちも優秀な選手であることは分かっているものの、次節のCLアタランタ戦のように経験値も必要となってくる試合では少し心細い。
大事なアウェイでのファーストレグで勝ち点をゲットするためにも怪我人の早期復帰が望まれる。
2021.02.15 vs バレンシア(ラ・リーガ第23節)
ラ・リーガ第23節のバレンシア戦。
前回のヘタフェとの試合は第1節の振替試合ということもあり、前節という言い方が正しくはないと思うが2021年で初めて連勝することができた。
本来左サイドバックのマルセロとカスティージャ上がりのマルビンをウイングバックに置く新しいフォーメーションで完璧な試合運びをしたエル・ブランコだったが、その両ウイングバックが怪我で離脱。
またもや怪我人が出てしまったが、今節からは怪我で離脱していたカルバハルとバスケスが復帰。
残念ながらカルバハルが復帰戦で再度怪我に見舞われてしまったが試合はベテラン勢による完璧な試合運びで勝利を手にした。
その試合のマッチレポートは下の記事から読んでもらいたい。
2021年に入って初の連勝と調子が上がってきた我らがレアル・マドリード。 怪我人が多い中ではあったが新しいフォーメーションや選手の組み合わせで希望の見える完璧な試合運びを見せてくれた。 勝ち点3をゲットし3連勝を狙うエル・ブラン[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
前回のヘタフェ戦では3-4-3のフォーメーションで試合に挑み勝利することができたが、今回ジダンが考えたのはカルバハルが復帰したということもありサイドバックを作った。
つまり、これまでジダンが愛用してきている4-3-3の基本フォーメーションだ。
セルヒオ・ラモスは未だ復帰できていないが、ほぼほぼフルメンバーと言っても過言ではないくらいのメンバーで試合に挑んだ。
戦い方としてもこれまでと同じで、攻撃の際はサイドバックがかなり高い位置を取り、クロースやモドリッチがサイドバックの位置まで降りて後ろからビルドアップ。
守備時は4-5-1にシステムを変更し、ヴィニシウスとアセンシオが中盤まで下がる形をとった。
この試合は攻撃から守備、守備から攻撃のトランジションの場面ですごく意識統一されている気がした。
逆サイドにボールがある時も、ヴィニシウスやアセンシオがサイドバックの位置まで下がって相手のサイドバックの選手をケアしているシーンはかなり徹底されていたと思う。
カゼミロはいつも通りバランスを取りながらピンチの芽を摘んでくれて、中盤3人の成熟度は見ていて安心。
この3人の中にイスコやウーデゴールがなかなか入れない理由が分かる試合だった。
前回の試合もそうだったがサイドバックがインナーラップで相手ボックス内でボールを触れているのはいい兆候だろう。
実質メンディは今回はVARで幻のゴールとはなってしまったが、エリア内でドリブルするほど侵入できているのは素晴らしい。
クロースが決めたゴールもバスケスがエリア内に侵入しているのを見てもかなり意識づけされている。
ボールを保持して攻撃を優位に進めるレアルのスタイルには欠かせないのがサイドバックのポジショニングなのだろう。
1点目の起点になったカルバハルが残念ながらまた負傷離脱してしまったのは痛いが、ユーティリティに動けるバスケスがいる復帰したのはレアルにとってもかなり大きい。
あとは試合終盤に投入された選手たちがうまく試合に入って違いを生み出せるかは課題だろう。
特にイスコとマリアーノは試合に入れないまま終了した印象がある。
能力はある選手たちなだけにスタメンとベンチメンバーで差がつかないように準備していって欲しいものだ。
次回のバリャドリードとの試合も完璧な試合運びを期待したい。
2021.02.10 vs ヘタフェ(ラ・リーガ第1節)
振替試合となったラ・リーガ第1節のヘタフェ戦。
第22節のウエスカ戦ではなんとか逆転勝利をする事ができたエル・ブランコ。
アザールが筋肉系の怪我で離脱したが、前節の試合でオドリオソラも怪我で離脱。
さらにはミリトンも離脱。
さらにはクロースがイエローカードの累積警告で出場停止というピンチな状態。
しかしジダンが講じた奇策が見事にハマり完璧な試合運びで見事2021年連勝を飾る事ができた。
その試合のマッチレポートは下の記事から読んでもらいたい。
同じマドリードを本拠地に置くアトレティコ・マドリードを追いかける立場になっている我らがレアル・マドリード。 怪我人が続出している状況ではあるがもう負けるわけにはいかない。 そんな中で前節行われたラ・リーガ第22節のウエスカ戦では[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
この試合でジダンが講じた奇策というのはフォーメーション変更。
これまで基本フォーメーションは4-3-3を使用してきたが、今回はなんと3-4-3。
ディフェンダー陣に負傷者が離脱しているということで、右サイドバックが足りなくなってしまった。
その為当初は右サイドバックにメンディ、左サイドバックにマルセロが起用されるのではないか、とメディアもファンも予想していたが、蓋を開けてみたらメンディを3バックの一角に起用してマルセロをウイングバックで起用した。
カスティージャから招集された6選手のうち、唯一の先発出場となったスピード自慢のマルビンもウイングバックで起用された。
このフォーメーションの都合上、試合の状況に応じて可変するシステムとなる。
攻撃時はアセンシオが自由に動き回り、ボールサイドの逆サイドのウイングバックはトップと同じくらい高い位置を取る事ができる。
またウイングバック2人が絞ることでボランチのモドリッチとカゼミロが高い位置を取り、攻撃に絡むチャンスが増える。
その為この試合でも、普段は真ん中でつなぎ役に徹しているカゼミロがボックス付近まで上がりシュートを打つシーンも増えるなど基本的に前がかかりで試合を運ぶ事ができた印象。
守備時はこれも可変式ではあるが、基本的にはウイングバックを最終ラインに下げた5-4-1になる。
3トップのアセンシオとヴィニシウスが1つ後ろの列まで下がることでブロックを敷く事ができ、かわされたとしてもカバーリングし合える距離感。
もしくは4-4-2でボールサイドのウイングバックが中盤に残り、ベンゼマとアセンシオが二人残る形を取るシーンもあった。
試合を通してうまく機能していて、攻撃も守備も非常にスムーズな印象を持てた。
今回のこのフォーメーションはまさにマルセロ用フォーメーション。
マルセロの攻撃センスと守備の脆さを生かせる最高のフォーメーションを見つけたと言っても過言ではない。
上のマッチレポートでも書いているが、メンディのセンターバック適正が意外とあることで、マルセロの守備をしっかりとメンディがカバーリングしてくれること。
マルセロが1個前のポジションで自由に動き回れることで攻撃のバリエーションが増すなど攻守でマルセロは輝く事ができた。
今の怪我人が多い状況ではこのフォーメーションは大当たり。
マルセロが足に違和感を訴えて負傷退場した事以外は完璧な試合だったと言える。
これで2連勝する事ができたのでこの調子で次のバレンシア戦も勝利して欲しいものだ。
2021.02.07 vs ウエスカ(ラ・リーガ第22節)
ラ・リーガ第22節のウエスカ戦。
勝たなければいけない状況でまさかの敗戦を喫した前節のレバンテ戦。
監督のジダンとナチョがコロナウイルスから復帰したものの、アザールが負傷離脱してしまい、またもや主力がひとり怪我をしてしまった。
そんな中で行われた今回の試合は岡崎のアシストで先制されるもヴァランが2014年以来となる1試合2得点の大活躍でなんとか逆転勝利した。
その試合のマッチレポートと交代選手は以下の通り。
ラ・リーガ制覇に向けて絶対に負けられない戦いが続く我らがレアル・マドリード。 前回行われたラ・リーガ第21節レバンテ戦ではまさかの敗戦を喫してしまった。 ホームで勝利を逃したエル・ブランコは日本代表の岡崎慎司が在籍しているウエス[…]
前節退場したミリトンは今節は出場停止ということで、ただでさえ主力が多く欠場しているのにも関わらずミリトンまで出場できないという緊急事態。
ジダンはカスティージャからチュスト・マルビン・アルトゥーべの3人をトップチームに招集した。
フォーメーションはいつも通り4-3-3だが、アザールが普段起用されている左ウイングにはヴィニシウスが起用された。
ここ最近のパフォーマンスに疑問の声があり、今夏に放出するのではないかと噂されていることもありこの試合でアピールしたいところだったが、そんなヴィニシウスは積極的にドリブルでしかけ相手の脅威になっていたこともあり、ドリブルに絶対的な自信を持っていることが試合を見ていても感じ取れた。
中盤はいつも通り素晴らしかったが、痛いのはクロースがイエローカードの累積で次節出場停止ということ。
次節はクロースの位置に誰が起用されるかが注目になってくるだろう。
人員的にマルセロの中盤起用、もしくはカスティージャのA・ブランコの起用もあり得るかもしれない。
中井卓大(ピピ)がトップチームに来てくれたら最高だな、なんて夢物語も考えてしまう。
次節は久保建英が所属しているヘタフェと中2日での試合。
久保対中井とか見てみたくないか?
個人的にすごく楽しみな試合だが、負けている場合ではないのでしっかり勝ってもらおう。
とにかくこれ以上怪我人は勘弁して欲しいところだ。
2021.01.31 vs レバンテ(ラ・リーガ第21節)
ラ・リーガ第21節のレバンテ戦。
前節は久しぶりのゴールラッシュで快勝した我らがレアル・マドリード。
今回もジダンがコロナ感染の隔離の状況でベンチには入れない中怪我人も続出しているということでトップチームメンバーはわずか16人という状況。
ラ・リーガでは好調を維持していただけに連勝を狙いたいエル・ブランコだったが1-2で逆転負けを喫してしまった。
ミリトンが退場して10人で厳しい戦いを強いられた試合のマッチレポートは下の記事よりどうぞ。
同じマドリードのライバル、アトレティコ・マドリードに首位の座を渡してしまっている我らがレアル・マドリード。 前回行われたラ・リーガ第20節アラベス戦ではゴールラッシュにより久しぶりに勝利する事ができた。 勝利した良い流れのまま迎[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
先ほども書いた通り怪我人が続出しているレアル・マドリード。
特にディフェンス陣に怪我人が増えている訳だが、ここまでジダンから絶大の信頼を得ていたルーカス・バスケスが腰の違和感を訴えてベンチ外。
これまでアタッカーながらサイドバックをこなしてきていたバスケスだが、ここにきてオドリオソラに頼らざるを得なくなった。
フォーメーションはいつも通り4-3-3でレバンテ戦に挑み、攻撃は中盤で組み立てながらベンゼマが上手く絡んでいくスタイル。
守備時はアザールとアセンシオが下がり4-5-1で相手の攻撃に備える。
しかしこの試合は、前半9分にミリトンが退場してしまったことでそう簡単にはいかなくなった。
ベンチで本職がセンターバックのプレイヤーはカスティージャから招集されているチュストのみということでクラブ側は若手を起用するかシステムを変更するかで選択を強いられた。
結果、レアルベンチの決断はアンカーのカゼミロをセンターバックに下げ、モドリッチとクロースのダブルボランチという4-4-1にシステムを変更した。
攻撃時はサイドバックの2人が高い位置を取ることで2-4-3のスタイル。
守備から攻撃にシフトする時にサイドハーフ気味にプレーするアザールとアセンシオが攻撃参加に時間がかかるということもあったが、先制点を挙げたシーンではアセンシオが長い距離のスプリントでカウンターを仕留めることができた。
しかし、同点に追いつかれたシーンでは相手のサイドバックを掴むことができずにマークのずれが生じ始め、相手右サイドバックの選手が挙げたファーサイドへのアーリークロスはオドリオソラの頭上を超えて失点。
クロスを上げた選手に誰もプレスに行けなかったこと、オドリオソラからしたら「これ僕のマークですか?」って感じになっていたことが人数の少なさ、唐突なシステム変更に対応しきれていなかったかもしれない。
積極的に前線からプレスをかけてきたレバンテは終始攻撃的な姿勢を貫いてきたことでレアル・マドリードは人数が少ない劣勢を立て直すことがなかなかできなかった。
体力の消耗が激しかったサイドの選手を交代したということなのだろうが、アザールは攻撃でコンディションが戻ってきている感じがあって存在感があった気がするので、もう少し見てみたかった。
交代したヴィニシウスの狙いもアセンシオが決めたゴールのような、持ち前のスピードでカウンターを狙うという戦術で投入されたとは思うが、なかなか存在感を発揮できなかったイメージ。
今回の試合では急遽センターバックでプレーすることになったカゼミロのユーティリティさに感謝すべき試合だろう。
人数が10人になったこと、ピンチでクルトワがPKを止めたことなどを考えても最低引き分けに持ち込みたかったところ。
失点のシーンも個人的にはヴィニシウスが突っ立っていたように感じるが…
リーガ制覇に向けてもう負けるわけにはいかないだろう。
2021.01.24 vs アラベス(ラ・リーガ第20節)
ラ・リーガ第20節のアラベス戦。
久々のラ・リーガとはなったが、ラ・リーガではここまで8戦無敗と好調を維持。
前回は歴史的な屈辱の敗戦をしているだけに負けられない一戦だったがここ最近の不調が嘘のように4発快勝となった。
ジダン監督不在の中で行われた試合のマッチレポートは下の記事よりどうぞ。
2021年に入ってから未だ1勝1分2敗と全く振るわない我らがレアル・マドリード。 前回行われたコパ・デル・レイでは10人となった3部相手に延長戦でゴールを決められ敗退してしまった。 そんな屈辱的な敗戦から中二日で迎えた久しぶりの[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
ジダンがコロナ陽性反応が出たと言うことでこの試合はセカンドコーチのデビッド・ベットーニが臨時で指揮をとった。
だからと言って特に特別なことをする訳ではなく、普段通りの4-3-3のフォーメーションでアラベス戦に挑んだ。
レギュラー組としてはセルヒオ・ラモスとカルバハルが怪我の影響で招集されておらず、その代わりにミリトンがセンターバック、そしてルーカス・バスケスが右サイドバックを補った。
いつも通り攻撃時はサイドバックが高い位置を取り、中盤の枚数を増やしながらボールを保持する展開。
守備時はベンゼマだけを残して4-5-1へのシステム変更で対応していた。
いつもやっているメンバーなので何も問題はなかった。
カルバハルが戻ってきたときにどのようなメンバー選考になるかはひとつ注目するポイントだ。
ジダンから絶対的な信頼を得ているバスケスが右ウイングで出場しアセンシオがベンチになるのか。
攻撃センスと左足の強烈なシュートが武器のアセンシオが起用されてバスケスがベンチに回るのか。
いずれにしよ、本職の右サイドバックカルバハルの早期復帰が望まれる。
交代で入ったイスコとヴィニシウスに関しては全くと言っていいほどボールに絡む事ができず交代に関してもレパートリーの少なさが少し目につく。
交代して入って消えてしまったので攻撃が活性化した印象は全くない。
マッチレポートにも書いているが、点差が離れていたからこそ若手を起用して経験を積ませた方がまだ良いと思った。
とにかく今回の勝利はベテラン勢に感謝すべきだろう。
2021.01.21 vs CDアルコヤーノ(コパ・デル・レイ3回戦)
コパ・デル・レイ3回戦のCDアルコヤーノ戦。
相手は3部のチームということでほとんどの人が勝利を確信していたのだが…
まさかの延長戦で逆転されて3回戦で敗退。
そんな波乱が起きた試合のマッチレポートは下の記事よりどうぞ。
1月15日に行われたスーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝アスレティック・ビルバオ戦では1-2で敗戦してしまった我らがレアル・マドリード。 負けてしまったせいと言うべきか、おかげと言うべきか1週間ぶりの試合となった今回のコパ・デル・レイ[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
メンバーはだいぶ入れ替わっているもののフォーメーション自体は4-3-3といつも通り。
今回の試合のポイントとしては、右サイドバックが本職のオドリオソラが起用されているということでルーカス・バスケスが本職のウイングで出場していること。
これによりバスケスがサイドバックをやっていた試合に比べて守備に安定感を持たせながら攻撃の厚みを増やすことができる。
オドリオソラの積極的なオーバーラップも相手の守備陣を混乱させた。
また、左サイドバックがマルセロということで、持ち前の攻撃参加でどんどん高い位置をとっていたが、アルコヤーノもそのマルセロが開けたスペースをついてくる戦術。
しかしそこはカゼミロがしっかりと埋めていたのでさほどマルセロのスペースが脅威にはならなかった。
守備の時は4-3-3から4-5-1の形になり、ウイングのヴィニシウスやバスケスも守備に回った。
バスケスはここ最近で守備もこなしているので適応している感じだったが、ヴィニシウスに関してはちょっと守備の部分では物足りない印象。
相手からしたらレアルの左サイドと右サイドであれば左サイドの方が攻撃しやすかったはずだ。
実質、オフサイドにはなったものの前半に決定機を作られたシーンでは左サイドからやられている。
ちなみに、この試合では2人の選手がデビューした。
GKのアンドリー・ルニンとDFのビクトル・チュストだ。
ルニンに関しては加入後やっとレアルデビュー、チュストに関してはカスティージャから昇格登録されて早速スタメンで起用された。
二人とも安定したプレーをしていたが、単純に結果だけ見てみれば悔しいデビュー戦となったことだろう。
3部の相手に対して主力を温存する采配を取ったレアル・マドリードだが、結果的に見れば主力をもう少し多く起用すべきだったのではないか、と声が出るのもしょうがないだろう。
少なからず対戦相手のCDアルコヤーノは前回1部のウエスカを倒して駒を進めてきているのだから。
2021.01.15 vs A・ビルバオ(スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝)
スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝のアスレティック・ビルバオ戦。
こういう一発勝負の大会でのビルバオは強いと言われているが、案の定前線からのハイプレスで押し込まれてしまいミス連発。
カウンターとPKの二発を決められてしまい、バルセロナが待ち構える決勝に行くことはできなかった。
そんな試合のマッチレポートは下の記事よりどうぞ。
1月10日に行われたラ・リーガ第18節CAオサスナ戦では枠内シュートたったの1本と全く震わなかった我らがエル・ブランコ。 そんな雪の中で行われた試合から中4日でスーペルコパ・デ・エスパーニャの会場マラガにあるラ・ロサレダに乗り込んだ。[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
この試合も4-3-3という布陣。
大会規定もあってかベンチメンバーは9名のみ。
オドリオソラ、カルバハル、フランクフルトに移籍が決まったヨヴィッチ、アルトゥーべなどが外れた。
基本的な4-3-3におけるレアルの戦術はいつもの通り。
中盤のクロース・モドリッチを中心にポゼッションしながらベンゼマが下がって来たりして起点を作る。
この試合では序盤からアザールとアセンシオがポジションを入れ替えながら自由に動き回っていた。
守備の時は4-4-2の形に変更し、アセンシオがサイドハーフの位置まで下りて守備に参加することで対応していた。
4人の選手交代をしたが、それによって何か基本フォーメーションが変更されることはなく、選手のタイプを変えただけの采配だった。
2021.01.10 vs オサスナ(ラ・リーガ サンタンデール)
敵地エル・サダルで行われたラ・リーガ第18節のオサスナ戦。
完全に引いて守り、奪ったらカウンターを狙ってくるというオサスナに対し、レアルはなかなか糸口を掴むことができず引き分けに終わった。
マッチレポートは下の記事よりどうぞ。
2021年一発目のセルタ戦を勝利で飾った我らがレアル・マドリード。 今年2戦目となるCAオサスナ戦は敵地のエル・サダルに乗り込んだ。 試合開始直前までリーグ2位につけているエル・ブランコは試合数は違うものの勝ち点1差でアトレティ[…]
この試合のスターティングラインナップと交代選手は以下の通り。
お馴染みの4-3-3で挑んだ我らがエル・ブランコ。
怪我から復帰後徐々に調子を戻したいアザールとアセンシオをウイングに添えて真ん中には不動のベンゼマを配置した。
中盤3枚は黄金の中盤と言われているクロース・モドリッチ・カゼミロ。
ジダンが初期から信頼して起用している3人で攻守にバランスを持たせる。
サイドバックはカルバハルが出場停止ということでベンチ外。
カルバハルの代わりに起用したのは、オドリオソラでもナチョでもなくルーカス・バスケスだった。
左サイドバックはここ最近レギュラーに定着して来ているメンディ、キーパーは安定のクルトワだ。
選手交代で変化したシステムは以下の通り
4-3-3から4-4-2のダイアモンド型に変更された。
アセンシオに変わりバルベルデが入った時点で4-4-2に変更。
モドリッチをトップ下に起用しアザール・ベンゼマで2トップを形成。
その後は同じ位置にそれぞれイスコとマリアーノを配置した。