今季は期待しちゃうかも!ACミラン戦で感じた新生マドリーの可能性

2021年8月9日にシーズン開幕前最後のプレシーズンマッチ、ACミラン戦が行われた。

EUROやコパアメリカ組も合流して最初の試合ということで、新生アンチェロッティマドリーがどのようなサッカーをするのか、非常に注目された試合。

もちろん僕もリアルタイムで観戦した訳だが、

今季のマドリーは期待できそう!

って思ってしまった。

ということで今回は、今季は期待できるかも!ACミランとの試合で感じた可能性!について書いていく。

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今季のマドリーに可能性を感じた理由

オフシーズンに行われた試合はたったの4試合

EUROにコパ・アメリカ、そして東京オリンピックなどが行われた影響からか、通常よりも試合数は少なく感じる。

しかも、4試合のうち2試合は練習試合なので実質プレシーズンマッチとしてマドリーがプレーしたのはレンジャーズFCとACミランと行った2試合のみだ。

そんな中でしっかりとメンバーが揃って行った試合が今回僕が可能性を感じた試合ACミランとの試合。

シーズン開幕前にオーストリアで行われた試合は、新戦力と現戦力をどう融合させるのか、どういうサッカーをアンチェロッティが落とし込んでくるのか、僕はもちろんファンだけでなくメディアも注目の試合だ。

そして僕は、たった1試合を見ただけではあるが、今季のマドリーに可能性を感じてしまったのだ。

ここからはその理由を書いていこう。

  • アラバが頼りがいありすぎる
  • ベイルとイスコの復活
  • バックアッパーの安心感

アラバが頼りがいありすぎる

 

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まず最初に可能性を感じたい理由は、新戦力のダビド・アラバが頼りがいがあり過ぎたことだ。

今季のマドリーで僕が一番心配していたこと。

それは、ラモスとヴァランが抜けた守備陣だ。

絶対的な主力として最終ラインを統率してきた2人が抜けた穴は、昨シーズンの最後でミリトンとナチョが好パフォーマンスを見せていたとしても、流石に不安だった。

開幕節にラモスがいないなんて、ちょっとにわかには信じられない。

センターバックに誰が起用されるのかは、オフシーズン中ずっと言われてきていることではあるが、アンチェロッティは大方の予想通りアラバを起用

ファンとしても、アラバがどれほどのプレーを見せてくれるのかは注目だった。

しかし、試合を見ていくうちにだんだん感じてくるアラバの存在感、そして安定感

確かにラモスやヴァランと違って相手にがっつり体を寄せてボールを奪い取るという感じではない。

だが、ここぞという場面で足を出して突っつき、ピンチになりそうな場面もスピードを生かして相手に突破させない。

マルセロが上がった後のスペースもしっかりとカバーリングし、どちらかとスマートな印象。

コンビを組んだナチョとの連携も悪くなかった。

そして何よりもアラバは、ボールを長短しっかりと蹴り分けてボールを動かすことができるのが大きい。

ボランチに預けるパスのタイミングもさすがだが、サイドに展開する長いパスも難なく蹴ることができる。

これはこれまでクロースが一番下まで降りてきて、ラモスやヴァランからボールを預かってやっていたことを、アラバは1人でやれてしまうということ。

つまり、クロースがピッチにいる場合はもっと高い位置でボールをクロースが受けることができるので、真ん中が間延びせずにいい距離感でボールを動かすことができることを意味する。

実際、アラバは相手FWの脇が空いていると見るや、積極的にボールをドリブルで前に運び全体を押し上げるシーンも何度か見られた。

押し込んでいるシーンでは後ろから出てきてミドルシュートを狙う場面も見られた。

とにかく、キックに優れている選手ということもあり、後ろから攻撃のリズムを作れるのはこれまでのマドリーにはなかった形だろう。

セットプレーの時にはキッカーも務めていたアラバは、マドリーの中心選手として攻守に貢献してくれるだろう。

アラバがフィットしてくれて本当によかった。

これならマドリーの後ろの心配はほぼなくなったと言っても過言ではないなって心の底から思ったのである。

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ベイルとイスコの復活

そして次に可能性を感じた理由として、ベイルとイスコの復活をあげたい。

言わずもがな、昨シーズンまで散々っぱらメディアやファンに叩かれていた選手たちである。

ベイルに関しては怪我が多く稼働率が低いこともあり、トッテナムへレンタル移籍。

徐々に復調するとEUROでもウェールズ代表のキャプテンとしてチームを牽引してチームに合流した。

一方、イスコはベンチを温める日々が続く辛いシーズンを過ごし、オフシーズンには放出候補にまで挙がっている選手だ。

正直、そんな2人が見せてくれたパフォーマンスには圧倒された。

僕が彼らに抱いた印象は、

ベイルは腐ってもベイル、イスコは腐ってもイスコ

って感じだ。

まずベイルに関しては、テクニック、スピード、センスがやっぱり異次元だ。

全盛期のベイルは圧倒的なスピードとシュートセンスで相手を無効化してきたイメージのある選手だが、久しぶりにそんなベイルを見ることができた。

スルーパスに抜け出してPKを貰ったシーンなんか圧巻。

久しぶりにベイルの抜け出しを見た気がする。

僕はベイルが放出候補に挙がる度に、ベイルは試合に出れば結果を出してくれる選手だ!と言い続けてきている訳だが、ACミラン戦のプレーを見てしまうとやっぱり僕は彼に期待したいと思ってしまう。

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そしてイスコにも衝撃を受けた。

もともと彼はサッカーが上手いってのは知ってるし、異常なほどボールをキープできちゃう足元を持っているのは知っているが、そんなイスコの体が軽いのだ。

つまり、なおさらボールを取られなくなっちゃってるのだ。

オフシーズンからイスコの体型がシュッとしている!と話題になっていたが、今回の試合の彼は本当に体が軽い感じが見て取れた。

ぴょんぴょん走ってるのだ。

ボールを受けてもノロノロキープだけして味方にパスしてたイスコはもういない。

ボールを受けたら前に運び、ゴール前にラストパス、もしくは自らエリア内に入って行ってシュートまで打っていた。

放出しちゃダメだ!

とさえ思った。

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そして、ベイルとイスコの2人に言えること。

それは、しっかり前線から守備をしていること。

これが本当に素晴らしい守備だった。

アンチェロッティサッカーの真骨頂なのか、彼らのコンディションが単に上がっただけなのかは分からないが、彼らが前から守備をサボらないことでチームはもちろん助かっている。

そしてボールを追いかける姿を見て思ったのは

コイツら今季に懸けてるな。

ってことだ。

やる気が違うな、って思わず声に出てしまったほど。

ベイルも契約ラストシーズンだし、イスコも放出されるかもしれない。

そんな中で彼らが全盛期の時にチームを指揮していたアンチェロッティの元で再度花を咲かせようとしているのだ。

これを見て、今季のマドリーに期待できないって言っている人はちょっと頭おかしい←

バックアッパーの安心感

そして最後に、バックアッパーとなる有能な選手たちがたくさんいる安心感だ。

ACミランとの試合では交代できる選手をGK以外全員使い切った。

そしてその出てくる選手が皆コンディションが良さそうだったのは救いだし、何よりオプションがかなり豊富だ。

まず、今回試合に出場していないが、マドリーのセンターフォワードにはベンゼマという絶対的なエースがいるが、そのバックアッパーとして計算できるヨビッチは十分すぎる活躍をしたと考えている。

これまではマドリーでは活躍できないと言われてきているが、ACミラン戦のパフォーマンスを見てみれば彼に得点の匂いがすることは言うまでもないし、何より周りとの連携もバッチリだ。

ベンゼマとは確かにタイプは違うかもしれないが、シーズン中に数々の試合をこなすマドリーにとってヨビッチの存在はローテーションを組む上でも十分に戦力になり得る

ウイングの選手に関しては、アザールもベイルのように復調したら正直半端ない3トップになると思うし、ヴィニシウス、ロドリゴ、アセンシオだっている。

アンチェロッティはどの組合せで起用するか頭を悩ませることになるだろう。

そして中盤に関しては考えるだけでも沢山の選択肢がある。

ACミラン戦ではモドリッチ、カゼミロ、イスコが中盤の3枚を担当したが、試合に参加していないクロースやバルベルデ、カゼミロと代わって出場したブランコ、モドリッチの代わりに出場したウーデゴールなどまだまだ選択肢は広がる。

アラバが加入したことにより、これまで代えが効かない選手と言われていたカゼミロを休ませてアラバを起用することもできるし、カスティージャのブランコも十分適応できることを証明済みだ。

2ボランチにしてイスコをトップ下気味に起用することだってできるし、こちらもバックアッパーという面では怪我さえなければ十分すぎる陣容だ。

一番不安とされている守備陣も、サイドバックにはメンディやカスティージャのミゲルやマルビンも十分にプレーできるし、フォワードもできるバスケスもサイドバックとして板がついてきた

カルバハルも怪我から復帰すれば強力な選択肢だ。

 

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ゴールキーパーも絶対的な選手としてクルトワが存在しているが、ルニンのパフォーマンスはベンチに置いておくのはもったいないほどの選手ということを証明してくれた。

これまでは、怪我をしている選手がいなければ強力なチームだ!とは言っても、いまいちコンディションが上がらない選手が多かったが、今季はそう思われていた選手が復調してコンディションを上げてきている。

これが、ピントゥス効果なのかアンチェロッティ効果なのかは分からないが、バックアッパーがこんなに優秀で頼もしいのであれば、リーグ制覇だけでなくCLやカップ戦も圧倒的な強さで勝ち抜くことができるだろう!って期待してしまうのだ。

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アンチェロッティのサッカーも面白い

 

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ここまで完全に主観で、しかも1試合のプレシーズンマッチを見ただけで期待してしまったという話をしてきた訳だが、どうだっただろうか。

書いていてもワクワクしてしまうくらい、この前の試合に関する感触が個人的によかったのだが、上に書いたような理由のほかにももう1つだけ理由がある。

それがアンチェロッティが叩き込んでいるであろう縦に速いサッカーだ。

これぞまさに「マドリーサッカーの真骨頂」とも言えるのだが、これまでボールを保持して相手ブロックを崩すという形のサッカーとは違い、ボールを奪ったらとにかく前にボールを運びブロックが形成される前に相手ゴールに迫るというショートカウンターを意識しているように見えた。

まさにベイルやロドリゴやヴィニシウスのようなウイング陣が生きる訳で、ベイルがPKをゲットした時なんかはまさにそのスタイルが見えたシーンだった。

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レアル・マドリードの新監督に就任した名将カルロ・アンチェロッティの戦術と成績

「最も重要なのはシステムではなく選手」という言葉でも有名なアンチェロッティだが、ベイルやイスコがベストコンディションになれば良いサッカーができるということを知っているのだろう。

CLとコパ・デル・レイを第一次政権時に勝ち取ったアンチェロッティと当時から今も在籍しているメンバーがベストコンディションになればそりゃあ強い。

アンチェロッティもそれを分かっているからこそ、ベイルやイスコのコンディションを徹底的に管理し、マルセロやバスケスなどを中心としたチーム作りをしていくと明言しているのだろう。

そこに有能な若手が融合すれば、マドリーの可能性は無限大。

個人的には、アザールをどう復活させてどう起用してくるか、にかなり注目している。

アザールを復活させて、ベイルとベンゼマと3トップを組ませればどこにも負けない3トップだし、アンチェロッティのことだから選手の相性を考えて違う選択肢も見せてくれるかもしれない。

いずれにせよ、縦に速いサッカー、試合展開の速いサッカーをアンチェロッティはマドリーに叩き込んでくるだろう。

ACミラン戦のように相手が出てくる場合はいいが、ラ・リーガのように相手を押し込む時間帯が増えた時にどのような戦いを見せてくれるのか、まだまだ注目すべき点は沢山あるが、とりあえず言えることは

今季のマドリーには期待しかもてない

ということだ。

王座奪還するぞ!

Hala Madrid!!!

 

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