伝統の一戦エル・クラシコにおける歴史と様々な成績、フォーメーションを紹介!

スペインサッカーファンだけでなく世界中のサッカーファンが注目するダービーマッチ。

それがエル・クラシコだ。

言わずもがな、このエル・クラシコは我らがレアル・マドリードと永遠のライバルであるバルセロナの直接対決の事だ。

エル・クラシコはスペイン語で「伝統の一戦」という意味で、この2チームの対決は世界中に存在するダービーマッチの中でも最も注目されていると言っても過言ではない。

という事で今回は、レアル・マドリードとバルセロナが激突するクラシコの歴史やここ最近の戦績などについて書いていく。

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エル・クラシコの歴史

クラシコ(El Clásico)は英語で”The classic”、つまり「伝統」を意味する言葉。

長年、レアル・マドリードとバルセロナはお互いをライバルとして激突してきた。

サッカーにおいて「クラシコ」は世界中が注目するダービーマッチだが、スペインにとってはサッカーの垣根を越える大きなイベントだ。

サッカー選手もクラシコのことをただの試合ではなく、お祭りのようなものだと言ったりするのをよく目にする。

というのも、クラシコの歴史はサッカーだけでなくスペイン自体の歴史が大きく関係しているからだ。

両チームが本拠地を置くカタルーニャ・バルセロナカスティージャ・マドリード

まずカタルーニャ君主国が987年から1716年まで今のカタルーニャ州とほぼほぼ同じ位置に存在しており、1137年にアラゴン王国とアラゴン=カタルーニャ連合王国を形成し、どっちが上とかではなく対等な関係でカタルーニャ君主国は主権を維持していた。

そして現在のマドリードがあるエリアにはカスティーリャ王国があり、勢力をどんどん伸ばしていった王国はスペイン王国と成長すると、1479年にカタルーニャを併合することになった。

そして、1701年〜1714年に勃発したスペイン継承戦争の結果、カタルーニャをスペイン王国が支配するようになったのだ。

もちろんそれをよく思わなかったのがカタルーニャ側だろう。

歴史の勉強をしていたらよく耳にする「独立運動」というものが発生。

1936年から1939年のスペイン内戦が勃発した。

当たり前だが、この間スペインリーグ自体は中断されている。

その内戦でクーデターを起こしたのがフランシスコ・フランコを筆頭とする反乱軍。

その内戦ではバルセロナの会長でカタルーニャ共和主義左翼のメンバーでもある国会副議長のジョゼップ・スニョルがフランコ軍に逮捕され即行処刑されてしまったんだとか。

そして内戦で勝利したフランコ軍は、30年以上続く独裁政権を形成することになったのだが、ここからさらにカタルーニャの因縁に火を付ける。

それがカタルーニャ語の禁止、伝統の祭礼の禁止、などなど地方を抑圧したのだ。

スペイン語とカタルーニャ語はルーツは近くて似ているが、ほとんど意思疎通が出来ないと言われている。

今まではカタルーニャはカタルーニャで中心になってやってきたのにも関わらず、急に言語の違う奴らがやってきて支配し始めたのだ。

簡単に言えば日本が急にアメリカに支配されるようなものだろう。

そうなったらカタルーニャがスペイン王国を敵対視するのもしょうがないこと。

完全に抑え込まれていたカタルーニャは政府に反対運動をすることはできず、人々はサッカーでスペインを支配している政権に立ち向かうこととなった。

要は、FCバルセロナを通じてレアル・マドリードをぶっ潰すことである。

しかもフランシスコ・フランコがレアル・マドリードのファンだったというのだからなおさらだ。

こういった歴史的背景を考えれば、クラシコがチーム同士、サポーター同士で激しく激突する理由が理解できるだろう。

1975年にはフランコ将軍が死亡したことにより、独裁体制はなくなり自治が復活したことはしたのだがそれでもスペインへの不信感は拭えず、ここ最近でも独立運動は再燃した。

記憶にも新しいのが2017年から2018年に行われたカタルーニャ危機

カタルーニャ州政府が独立宣言したが、それをスペイン中央政府が制圧し、一時的に自治権を停止したことで多くの政治家や市民が逮捕され投獄される事態にまで発展した。

その宣言を行ったカルラス・プッチダモン元首相は亡命状態にまでなっている状況だ。

そして、2019年には独立派指導者に対し最長13年の禁固刑をスペイン最高裁が言い渡すと、カタルーニャ州内はパニック。

その当時に行われる予定だったエル・クラシコは危険ということで延期されたほどだ。

とにかくカタルーニャ州の市民代表というバルセロナと国の首都としての威厳を保つ代表でもあるレアル・マドリードはスポーツの垣根を越えた歴史的背景があって、サッカーを通じて激しくぶつかり合っている。

選手たちはお祭りというが、歴史を考えるともはや戦争

お互いがお互いに絶対に負けたくない、負けてはいけないという意識を持っているが故に試合はヒートアップし、サポーター同士も激しくぶつかり合う。

なんとなく、「ライバルだからサポーターにヤジられてもしょうがない」って思ってた禁断の移籍も、バルセロナからレアル・マドリードに移籍するということがどういうことなのか、これでもっと深くお分かりいただけただろう。

しかもこの2チームは世界的にも人気があるチームということで、世界中が盛り上がるダービー「クラシコ」だが、スペイン国内からすると「ただのサッカーではない」というのを理解するとまたクラシコを観戦する面白さがあるのではないだろうか。

エル・クラシコにおける様々な成績

リーグが発足した1929年から常に競い合ってきたレアル・マドリードとバルセロナだが初回対戦は1902年にまで遡る(1-3でバルセロナが勝利)。

スペイン国内でも半分以上がこの両チームを支持していると言われている。

SNSでも1位2位を争うほど世界的に人気な両チームが対戦するとなれば世界が注目するのもしょうがない。

ここからは長年の歴史を誇るクラシコにおける様々な成績やデータを紹介していくとする。

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対戦成績

大会 試合数 勝利数(マドリード/バルセロナ) 引き分け
ラ・リーガ 182 75 72 35
コパ・デル・レイ 35 12 15 8
スーペルコパ・デ・エスパーニャ 14 8 4 2
コパ・デ・ラ・コロナシオン 1 0 1 0
コパ・デ・ラ・リーガ 6 0 2 4
UEFAチャンピオンズリーグ 8 3 2 3
合計 246 98 96 52

執筆時点(2021年4月11日)

獲得タイトル数

カテゴリ 大会 レアル・マドリード バルセロナ
ラ・リーガ プリメーラ・ディビシオン 34 26
RFRF(スペインサッカー連盟) コパ・デル・レイ 19 30
スーペルコパ 11 13
コパ・デ・ラ・リーガ 1 2
UEFA(ヨーロッパサッカー連盟) チャンピオンズリーグ 13 5
UEFAカップ 2 0
スーパーカップ 4 5
カップウィナーズカップ 0 4
ラテンカップ 2 2
コパ・イベロアメリカーナ 1 0
FIFA(国際サッカー連盟) クラブW杯 4 3
インターコンチネンタルカップ 3 0
ラ・ペケーニャ・コパ・デル・ムンド 2 1
合計 96 91

執筆時点(2021年4月11日)

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最多得点者

ランキング 選手名 所属チーム 得点数
1位 リオネル・メッシ FCバルセロナ 26得点
2位 アルフレッド・ディ・ステファノ レアル・マドリードCF 18得点
2位 クリスティアーノ・ロナウド レアル・マドリードCF 18得点
4位 ラウール・ゴンザレス レアル・マドリードCF 15得点
5位 セサル FCバルセロナ 14得点
5位 フランシスコ・ヘント レアル・マドリードCF 14得点
5位 フェレンツ・プスカシュ レアル・マドリードCF 14得点
8位 サンティリャーナ レアル・マドリードCF 12得点
9位 ルイス・スアレス FCバルセロナ 11得点
10位 ウーゴ・サンチェス レアル・マドリードC 10得点
10位 フアニート レアル・マドリードC 10得点
10位 ジョゼップ・サミティエール FCバルセロナ/レアル・マドリードC 10得点
10位 カリム・ベンゼマ レアル・マドリードC 10得点

執筆時点(2021年4月11日)

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ここ5年間のクラシコのフォーメーション

世界が注目するダービーマッチ「クラシコ」だが、我らがレアル・マドリードとバルセロナは世界的にもトップレベルの選手たちが多く在籍してきた。

そのトッププレーヤーたちがしのぎを削りぶつかり合う姿が我々をまた熱くする。

そこで気になるのはこれまでクラシコでプレーしたあの選手がどのポジションでプレーしたのか、ではないだろうか。

ということで、ここからはクラシコにどのような選手がどのようなフォーメーションで戦ってきたのかを記録的に残しておく。

2016-17シーズン

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2016年12月4日(ラ・リーガ)

結果は1-1の引き分け。

90分にラモスが値千金の同点ゴール。ノベンタ・イ・ラモス(ラモスの時間)である。

2017年4月24日(ラ・リーガ)

試合は2-3でバルセロナの勝利。

先制しながらメッシにドブレーテ、しかも92分に決勝ゴールを決められた。

ラモスは77分に退場。

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2017-18シーズン

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2017年8月14日(スーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝 1stレグ)

試合は3-1でレアル・マドリードの勝利。

途中出場のクリスティアーノ・ロナウドが値千金の勝ち越し弾を決めるも退場している。

2017年8月17日(スーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝 2ndレグ)

試合は2-0でレアル・マドリードの勝利。

過密日程の中、合計スコア5-1で優勝を決めている。

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2017年12月23日(ラ・リーガ)

試合は0-3でバルセロナの勝利。

カルバハルが退場するなど屈辱の完封負けとなった。

2018年5月7日(ラ・リーガ)

試合は2-2の引き分け。

この試合はイエローカード8枚、バルセロナのS・ロベルトがレッドカードで退場するほどあれた試合展開となった。

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2018-19シーズン

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2018年10月29日(ラ・リーガ)

この試合は1-5で完敗。

スアレスにハットトリックを決められるなどメッシ不在でありながら散々な試合だった。

2019年2月7日(コパ・デル・レイ準決勝1stレグ)

この試合は1-1で引き分け。

バスケスが開始早々に先制するもマウコムに決められてしまった。

しかしアウェイゴールを決めたことで優位な状況で2ndレグへ。

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2019年2月28日(コパ・デル・レイ準決勝2ndレグ)

この試合は0-3でバルセロナの勝利。

ヴァランのオウンゴールとスアレスにドブレーテを達成されてしまい、レアル・マドリードは準決勝敗退となった。

2019年3月3日(ラ・リーガ)

この試合は0-1で敗戦。

激しい試合展開も前半に決められたラキティッチの1点に沈んだ。

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2019-20シーズン

2019年12月19日(ラ・リーガ)

この試合は0-0で引き分け。

バルベルデの台頭でモドリッチがベンチにいる時期でもある。

そして長年チームを支えてきたナバスはこの時期もういない。

PSGからアレオラがレンタル加入。

バルサもグリーズマンを獲得した。

2020-21シーズン

2020年10月24日(ラ・リーガ)

この試合は3-1でレアル・マドリードの勝利!

開始早々にバルベルデが豪快なシュートを決めるとその3分後にファティに決められるという試合展開だったが疑惑を生んだラモスのPKで勝ち越すとモドリッチがらしいプレーで追加点を決めて完勝となった。

2021年4月11日(ラ・リーガ)

この試合は2-1でレアル・マドリードの勝利。

これで20-21シーズンはシーズンダブルを達成した。

バルベルデ体勢ではなかなか勝てていなかったがクーマンになってから勝てるようになってきた。

詳しくは下のマッチレポートで!

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