育成機関としても最強な我らがレアル・マドリードの下部組織(カンテラ)について

欧州5大リーグの中でも1位2位を争う強豪リーグ、ラ・リーガ。

そのラ・リーガの舞台となっているスペインは育成大国とも言われている。

いつの時代もスペインには有望な若手選手が存在している。

なぜスペインは若手選手の育成にそんなに強いのか?

それには下部組織(カンテラ)の存在がある。

そして、我らがレアル・マドリードは最も多くカンテラ出身の選手を5大リーグに輩出している欧州1の育成機関としても知られている。

ということで今回は、レアル・マドリードの下部組織についてとことん解説していく。

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レアル・マドリードの下部組織について

我らがレアル・マドリードはワールドクラスの選手たちを世界中からスカウトし多額の移籍金を払ってでも買い集める金満クラブとしてもよく知られているだろう。

しかし、エル・ブランコはただ買うだけでなく有望な若手選手を育て上げ、必要あれば他のクラブに高値で売る。

もちろん、将来のレアル・マドリードを強くするためでもあるが、それが敏腕の会長フロンティーノ・ペレスのやり方だ。

下部組織は基本的にカンテラと呼ばれており、ユース世代の育成組織の事を言うが、レアル・マドリードのカンテラは「ラ・ファブリカ(工場)」と言われる。

工場のようにカンテラーノ(カンテラ出身の選手)を輩出するレアル・マドリードの組織図はこのようになっている。

  • プレベンハミン
  • ベンハミンA・B
  • アレビンA・B
  • インファンティルA・B
  • カデーテA・B
  • フベニールA・B・C
  • カスティージャ

一つずつ解説する。

プレベンハミン(U-8)

ラ・ファブリカを構成する一番下のカテゴリーがプレベンハミン

ここには7歳〜8歳の選手たちが所属する。

このカテゴリーからトップチームにのし上がるのは並大抵のことでは無いといわれているが、「少ないタッチでゴールに向かう」というレアルカンテラの理念はこのカテゴリーから叩き込まれる。

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ベンハミンA/B(U-10/U-9)

プレベンハミンの一つ上のカテゴリーからベンハミンというカテゴリーになる。

ここでは9歳〜10歳の選手たちが所属している。

我らがレアル・マドリードの伝説的守護神イケル・カシージャスはこのカテゴリーからレアル・マドリードに所属していた。

アレビンA/B(U-12/U-11)

ベンハミンの上はアレビンというカテゴリーになる。

ここでは11歳〜12歳の選手たちが所属している。

現在トップチームに所属しているダニ・カルバハルナチョ・フェルナンデスはここのカテゴリーからレアル・マドリードに所属している。

そして当時9歳の中井卓大がレアル・マドリードに加入したのもこのアレビンからだ。

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インファンティルA/B(U-14/U-13)

アレビンの上はインファンティルというカテゴリーになる。

ここでは13歳〜14歳の選手たちが所属している。

現在はヘタフェにレンタル移籍している日本代表久保建英の6個下の弟、久保瑛史(えいじ)がこのインファンティルカテゴリーに加入するのでは無いかといわれている。

テクニックは兄以上ともいわれている久保瑛史は横浜マリノスプライマリーでプレーしていたが、兄の影響を受けレアル・マドリードのカンテラに入団すると現地でも話題になった。

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カデーテA/B(U-16/U-15)

インファンティルの上はカデーテというカテゴリーになる。

ここでは15歳〜16歳の選手たちが所属している。

レアル・マドリードにとって伝説的な選手で現在はカスティージャの監督を務めているラウール・ゴンザレスはこのカデーテからカンテラに加入している。

フベニールA/B/C(U-19/U-18/U-17)

カデーテの上のカテゴリーはフベニールというカテゴリーになる。

ここのカテゴリーだけA・B・Cの3つに分かれていて、フベニールAに昇格するのはかなり狭き門として有名だ。

というのも、フベニールAはU-19相当のカテゴリーではあるが、18歳未満の外国籍選手が移籍できるようになる年代でもあるのでハイレベルな選手が加入することで一気に競走が高まり昇格の可能性が低くなるのだ。

現在フベニールBに所属している選手で有名なのが我らが日本の期待を背負う中井卓大だ。

狭き門と言われるフベニールAで飛び級で昇格し初ゴールを決めるなど現地でも注目されている逸材。

メディアでは当たり前のようにフベニールAで出場して初ゴール!と書かれているが、フベニールAに召集されるだけでもすごいということを分かってほしい。

その上でゴールを決めて活躍したことを理解すれば中井がどれだけレベルの高い選手なのかが分かるだろう。

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そして、中井と同様に将来を期待されている選手がダビド・デ・ラ・ビボラ・ボニージャだ。

16歳で既にトップチームとプロ契約を結んだ選手で、アフロの髪型がトレードマークの選手。

ディフェンダー登録ではあるが、マルセロを彷彿とさせるような攻撃力が売りの選手で、同世代ではもう敵なしとのこと。

アフロ髪の若手選手が出てきたらダビド・デ・ラ・ビボラ・ボニージャだ。

エル・ブランコ好きであれば覚えておいて損はないだろう。

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カスティージャ(年齢制限なし)

そして、フベニールの上のカテゴリーがカスティージャになる。

ここ最近はトップチーム所属の選手たちに負傷者が続出したことによりカスティージャという名前をよく聞くようになったとは思う。

カスティージャは簡単にいうと実質レアル・マドリードのBチームにあたる。

現在はカスティージャという呼び方をするが少し前まではレアル・マドリードBという言い方をする時代もあった。

まぁBチームだしどっちでもいいとは思うが、マドリディスタであればカスティージャで覚えておくほうが通っぽいだろう。

これまでのカテゴリーは年齢制限があったが、カスティージャでは年齢制限はない

しかし、23歳頃になると他チームへ移籍する選手が多く、実際にカスティージャに所属している選手は18歳〜22歳くらいの年齢の選手でほとんど構成されている。

実際、カスティージャ所属の選手が最近のレアル・マドリードのようにトップチームに招集されることも少なくない。

しかし、ラ・リーガにはちょっとしたルールがあり、カスティージャからトップチームへ招集可能な選手は23歳未満、もしくはプロ契約を結んでいる25歳未満となっている。

このルールの意図は明らかではあるが、リザーブで登録して使いたい時にトップチームに招集するなんて起用法を防ぐためだ。

簡単に言えば、アザールをリザーブチーム(カスティージャ)に登録して怪我してない時だけ招集する、なんて方法を取らせないため。

トップチームの選手層を増やすためにカスティージャがあるのではなく、あくまで育成組織ということだ。

注目選手はトップチームでも何度か出場機会を得ているセルヒオ・アリーバスマルビン・パクだろう。

アリーバスは左利きのイスコのような選手でトップリーグでもそのドリブルとパスセンスが通用することを証明してみせた。

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そしてマルビンは持ち前のスピードと対人にも負けない強さを見せつけジダンの信頼を勝ち取ってみせた。

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両者ともポジション争いが激しいポジションではあるが、近い将来レアル・マドリードを背負ってくれる存在にまでなることは間違い無いだろう。

下部組織(カンテラ)出身の現レアル・マドリード所属選手

最高の育成組織を持つ我らがレアル・マドリード。

どのカテゴリーにも将来有望とされる選手がうじゃうじゃ存在する。

しかし、エル・ブランコのトップチームに食い込むのはかなり狭き門であることは想像するだけでお分かりいただけるだろう。

世界中からワールドクラスの選手たちが最強の白いユニフォームに袖を通しにくるからだ。

それでもその狭き門をくぐり抜け現在もレアル・マドリードのトップチームに所属している選手たちがいる。

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ナチョ・フェルナンデス

 

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守備のポジションならどこでもプレーすることが出来るユーティリティプレイヤーのナチョ・フェルナンデス

絶対的なレギュラー選手ではないものの、現在も負傷者が多い中で貴重な戦力としてエル・ブランコの守備を助けている。

スペイン代表にも選出されるほどの堅実な守備が売りの選手で、2018年ロシアW杯では豪快なミドルシュートを叩き込んだ。

そんなナチョは11歳の時にアレビンに加入した選手で、カンテラに加入以降レアル・マドリード以外のクラブでプレーしたことがないワンクラブマンだ。

レアル・マドリードのカンテラ出身の選手は1回他のチームへレンタル移籍させられることが多い中で常にレアル・マドリードの一員として召集され続けているのはナチョがエル・ブランコの信念を常に理解しているからなのだろう。

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ルーカス・バスケス

 

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ウイングの選手でありながら守備のタスクもしっかりこなす献身的なプレーが売りのルーカス・バスケス

豊富な運動量で攻撃に守備にと走り回り、現在のジダン政権のチームの中で最も信頼を置かれている選手と言っても過言ではない選手。

2020-21シーズンはサイドバックの選手に負傷者が続出したことにより、サイドバックとしてスタメン起用される機会が増え、その役割もしっかりとこなす。

そんなバスケスは2007年にフベニールCに加入し順調にステップアップしていった優秀なカンテラーノだ。

その後2014年にエスパニョールに買い戻しOP付きでレンタル移籍したものの1年後にはまたエル・ブランコに復帰した。

現在では本職のウイングではなくサイドバックの選手として出場するのが当たり前になってきた選手ではあるが、レアル・マドリードとの契約は2021年6月30日まで

現在チームで最も貢献している選手なだけに、バスケスの去就にはレアルファンのみならずサッカー界も注目している。

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ダニ・カルバハル

 

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数々の優秀なサイドバックが在籍してきたレアル・マドリードにおいて現在不動の右サイドバックとして君臨しているのがダニ・カルバハルだ。

豊富な運動量を生かして攻守に貢献し、対人にも負けない強さと正確なパス、そして足元のコントロール力が持ち味の選手。

2020-21シーズンは負傷が続きなかなか試合に出場することができていないものの、それまでは怪我も少なく右サイドバックの地位を不動のものにしていた。

スペイン代表に選ばれるまで成長を遂げたカルバハルは、ナチョとともにアレビンからこのレアル・マドリードのカンテラでサッカーをしている。

順調に成長を遂げたカルバハルはキャプテンをこなし、アシスト王にもなるなどチームを率いる存在としてカンテラの一時代をつくった選手。

怪我から復帰してその試合で再発してしまうなどアンラッキーな状態が続いているが、本来のコンディションにまで復活すれば確実にハイレベルなパフォーマンスを見せてくれることだろう。

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マリアーノ・ディアス

 

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身体能力を生かしたシュートや裏への抜け出しのスピードで相手を陥れるゴールハンター、マリアーノ・ディアス

ゴールへの嗅覚もさることながら、前線から走り回り守備も手を抜かない選手で、その一生懸命な姿がファンの心をつかんでいる選手だ。

現在は同じポジションにずっと活躍しているカリム・ベンゼマの存在もあり、なかなかレギュラーの位置を確保することができていないがレアル・マドリードが期待して育て上げたカンテラーノ。

そんなマリアーノは狭き門と言われているフベニールAに加入した選手。

そこでの活躍が認められカスティージャに昇格し、そこでも得点力が大爆発。

ジダンにも認められトップチームにも昇格したが出場機会を得るためにフランスの名門リヨンに移籍を決意。

リヨンでも大活躍していたマリアーノだったが1年後にまたレアル・マドリードに凱旋復帰することになった。

2020-21シーズンもなかなかベンゼマの牙城を崩せず苦しいシーズンとなっており、放出候補の一人となっている。

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カスティージャから所属の選手はカンテラーノとは呼ばない!?

下部組織(カンテラ)出身の選手を総称して「カンテラーノ」と呼ぶ。

スペインサッカーが好きであればどこかしらでは必ず聞く言葉だろう。

ここでレアル・マドリードに現在所属しているメンバーを見てみた時に勘違いしている人が多いのがカゼミロやバルベルデの存在だ。

カゼミロやバルベルデは実質Bチームにあたるカスティージャから所属している選手

確かにカスティージャは下部組織(カンテラ)の1つのカテゴリーなのだが、彼らの事を基本的にカンテラーノ扱いとするのはかなりグレーゾーン

というのも、彼らはカンテラで育成された選手というよりは、カンテラの最もトップチームに近いカテゴリー(カスティージャ)に移籍してきた選手。

カゼミロは母国ブラジルのサンパウロFC、バルベルデは母国ウルグアイのペニャロールで実力をつけ国外移籍が可能になる18歳を迎えてようやくレアル・マドリードに移籍してきた。

他のチームの育成選手として成長し、ほぼほぼ完成された選手をレアル・マドリードに迎え入れた選手をカンテラーノと呼ぶのは流石におかしいだろう。

もし、彼らをカンテラーノ扱いにしてしまえば、久保建英もカンテラーノになってしまう。

久保建英はライバルバルセロナの下部組織(カンテラ)、通称「ラ・マシア」で育成された選手だということは有名な話。

久保建英はバルサのカンテラーノであって、レアル・マドリードのカンテラーノではない。

なんかややこしく感じるかもしれないし、しっかりとした定義がないのがまた厄介だが、とにかく覚えておいて欲しいのは、その選手が下部組織(カンテラ)で育ったかどうかってこと。

ただそんなことよりもっと覚えておいて欲しいのは、レアル・マドリードのカンテラが欧州で1番の育成機関であるということだ。

ユヴェントスに所属しているアルバロ・モラタやアトレティコ・マドリードに所属しているマルコス・ジョレンテなど、現在強豪クラブでプレーしているあの選手やあの選手も実はレアル・マドリードのカンテラーノだったなんてことは当たり前のように存在する。

これからのレアル・マドリードを背負っていける有望な選手たちの育成をこれからも引き続き頑張ってもらいたい。

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