ここ11試合で負けなしの我らがレアル・マドリード。
リーグ戦では首位との差を縮めチームの状態もかなり良いと言える。
そんな中今回迎えた試合はUEFAチャンピオンズリーグのベスト4をかけた戦い。
あいまみえるのは2018年のチャンピオンズリーグ決勝でも対戦したプレミアの強豪リバプールだ。
サラーやマネなどを擁する強力な攻撃陣は破壊力抜群。
一時期は調子が悪かったがここ最近はリーグ戦でも連勝し調子は上向きのチーム。
2ndレグを優位に進めるためにも少しでも多く得点をとって勝利しておきたい。
ということで、早速2021年4月7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント2回戦(ベスト8)1stレグ、リバプール戦のマッチレポートを報告していこう。
スターティングメンバーとフォーメーション
ベスト16突破を決めたアタランタ戦では完璧な試合を見せてくれた我らがレアル・マドリード。
モドリッチを中心に中盤を支配し、ベンゼマやヴィニシウスが攻撃を牽引し攻撃自慢のアタランタを無力化した。
そして今回迎えるのは決勝トーナメント2回戦のリバプール戦。
マドリディスタにとって記憶に新しいのが2018年CL決勝で対戦し見事3-1で勝利した試合ではないだろうか。
リバプールはその雪辱を果たそうとリベンジに燃えていることだろう。
不調が続いていたリバプールもここ3試合3連勝と調子を上げつつある。
油断はもちろんできない。
そんなリバプール戦のレアル・マドリードのスタメンとフォーメーションはこんな感じだ。
試合当日になって、レアル・マドリードに衝撃が走った。
それが、ラモスが怪我で離脱している中ディフェンスリーダーを務めているヴァランの名前がメンバーリストから漏れていたこと。
ヴァランはコロナ陽性の反応が出たということで急遽試合を欠場することになった。
そこで急遽スタメンに抜擢されたのは直近のリーグ戦でも好パフォーマンスを見せていたミリトン。
そして相方は今季安定したパフォーマンスでレアル・マドリードを支えているナチョだ。
ヴァランを代表ウィークの疲れを考慮して温存させたことが幸いし、ミリトンの試合勘に関しては心配することはなさそうだ。
そして、中盤はマドリー自慢の黄金の3人、そして3トップはここ最近絶好調のベンゼマ、アセンシオ、そしてヴィニシウスがスタメンに名を連ねた。
ベンゼマは7試合連続ゴール、アセンシオは3試合連続ゴールということで今回の試合も得点に期待がかかる。
そして前回のCLアタランタ戦で脅威となり続けたヴィニシウス。
🇧🇷 #ヴィニシウス の止められないドリブル 🔥#UCL | @realmadridjapan pic.twitter.com/AxIYP4vfDB
— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) March 25, 2021
持ち前のスピードとテクニックで切り裂き得点を決めることができるか、リバプールの右サイドバックアレキサンダー・アーノルドとのマッチアップは注目ポイントだろう。
ホームでの試合ということで最悪内容が悪くても勝ち切りたいところ。
今回のキーポイントは、リバプールにらしいサッカーをさせずに先制点を早い時間帯で取れるか、になってくる。
アラマドリー!!
ってことでリバプール戦の両チームのスターティングメンバーは以下の通り。
# | レアル・マドリード | リバプール | # |
1 | ティボ・クルトワ | アリソン | 1 |
6 | ナチョ・フェルナンデス | A・アーノルド | 66 |
3 | エデル・ミリトン | N・フィリップス | 47 |
23 | フェルランド・メンディ | O・M・カバク | 19 |
17 | ルーカス・バスケス | A・ロバートソン | 26 |
14 | カゼミロ | N・ケイタ | 8 |
8 | トニ・クロース | ファビーニョ | 3 |
10 | ルカ・モドリッチ | G・ワイナルドゥム | 5 |
20 | ヴィニシウス・ジュニオール | M・サラー | 11 |
9 | カリム・ベンゼマ | D・ジョッタ | 20 |
11 | マルコ・アセンシオ | S・マネ | 10 |
監督 | ジネディーヌ・ジダン | ユルゲン・クロップ | 監督 |
試合データ
項目/チーム名 | レアル・マドリード | リバプール |
得点 | 3 | 1 |
ボール支配率 | 45% | 55% |
シュート数(枠内) | 16(7) | 7(1) |
パス本数 | 505 | 606 |
パス成功率 | 82% | 85% |
ファール数 | 6 | 11 |
イエローカード数 | 1 | 3 |
レッドカード数 | 0 | 0 |
コーナーキック数 | 5 | 3 |
オフサイド数 | 3 | 0 |
得点者 | ヴィニシウス(’27/’65)/アセンシオ(’36) | サラー(’51) |
ダレブラMarca紙の評価とリバプール戦の感想
評価(10点中) | レアル・マドリード | コメント |
8.0 | ティボ・クルトワ | 失点したけど反応したのすごかったよ。ティボってた。 |
8.0 | ナチョ・フェルナンデス | 今やDFリーダーだな。ところで小池百合子についてどう思う? |
8.5 | エデル・ミリトン | 君Twitterとかで「ミリ」と「トン」の絵文字で書かれてるって知ってる? |
8.5 | フェルランド・メンディ | 品川庄司のネタ一緒にやらない? |
8.5 | ルーカス・バスケス | アーノルドよりも良いDFだ君は。あ、本職FWなの?それ言わないほうがいいよ |
9.5 | カゼミロ | カゼミロ様を抜いてミロ!って随所に現れるよな。合格! |
9.5 | トニ・クロース | ドヤったのを俺は見逃していない。助かるけど。ドヤるな。うまいけど。 |
9.5 | ルカ・モドリッチ | 世界一元気な35歳ことルカ・モドリッチ、ゆうてやらせてもらってます |
10.0 | ヴィニシウス・ジュニオール OUT’85 | お前がゴール決めるから吉瀬美智子離婚したわ。どうしてくれんねん |
9.0 | マルコ・アセンシオ OUT’70 | 調子はいいけどチャンス潰す率も高いので減点だクソイケメンが。 |
8.5 | カリム・ベンゼマ | DFは俺が引きつけるからお前ら点取ってこい!って言ってたよね。 |
7.5 | ロドリゴ・ゴエス IN’85 | いた? |
7.5 | フェデリコ・バルベルデ IN’70 | 出てた? |
9.0 | ジネディーヌ・ジダン | 得点者2人辛抱して育てた甲斐があったな。あとは髪の毛育てたいな。 |
UEFAチャンピオンズリーグも佳境になってきていよいよベスト4を決める戦いが始まった。
好カード目白押しのベスト8だが、目の前の敵を倒してタイトル獲得を成し遂げたいところ。
そんな強豪ビッグクラブがぶつかり合うベスト8の1stレグ、レアル・マドリードの相手はイングランドプレミアの強豪リバプール。
サラー、フィルミーノ、マネという強力3トップを擁し、最高峰の両サイドバック、最高峰のプレッシングを駆使しているチームだ。
しかし、これだけは言える。
今季のリバプールはパッとしない。
これまで無類の強さを誇ってきたリバプールだが、アンフィールドの要塞と言われていたホームで4年ぶりの敗戦をするなど自慢の攻撃は影を潜めている。
おまけにファン・ダイクを怪我で欠くと深刻なセンターバック不足にも悩まされ守備もガタガタだ。
というわけでそんな是非とも勝っておきたい今回の試合を一言で表すなら…
おいおい急にどうしたの!?
である。
マドリディスタであれば100人中80人はそう思ったのではないだろうか。
というのも、今回我らがエル・ブランコを救ってくれたMVPはヴィニシウス・ジュニオールだ。
ヴィニシウスといえば、持ちネタでもある「いや外すんかい!」で有名なアタッカー。
ドリブルやスピードで相手のゴール前まで侵入だけして外すという、ひな壇芸人みんなをずっこけさせるのが得意な選手だ。
しかし、今回のリバプール戦はそんなヴィニシウスがなんとドブレーテ(2得点)の活躍。
これまではリーグ戦で26試合出場で3ゴール、CLでも8試合出場で1ゴールだ。
逆に心配になるレベル。
今回のヴィニシウスはノリノリだった。
試合序盤に放ったヘディングシュートはわずかに外れてしまうも、積極的にドリブルを仕掛けるなどシュートを打っていく姿勢を見せていた。
そしてマドリディスタの誰もが予想していなかったヴィニシウスの1点目はクロースの超素晴らしいロングボールがきっかけ。
このパスに関してはタイミング、スピード、ボールの回転全てが完璧なパスだった。
そのパーフェクトなパスが裏に走り抜けたヴィニシウスにピタッと収まると、胸トラップで相手より前に抜け出し、GKとの一対一で冷静にゴールに流し込んで見せた。
これにはマドリディスタ全員が歓喜したことだろう。
相手GKはアリソン。
そう簡単にゴールを決めれる相手ではないが、ヴィニシウスは「僕いつも決めてるんご!」と言わんばかりに冷静に流し込んだ。
ゴールパフォーマンスちゃんとできるか心配だったのは僕だけだろうか。
というのはまぁ置いといて…(笑)
代表ウィーク中にシュート練習を行っていたと聞いていたが、早速結果を出すあたりはさすが我らがエル・ブランコの選手と言ったところか。
このヴィニシウスの先制点を含め、前半のレアル・マドリードのパフォーマンスは控えめに言って素晴らしい出来だった。
すばらC。
…ほんとごめん。
2点目を決めたのは現在公式戦3試合連続ゴール中のアセンシオ。
このシーンもクロースのロングパスがきっかけで、クリアしようとしたアレクサンダー・アーノルドのボールをアセンシオが見逃さなかった。
繊細なボールタッチでアリソンの頭上を抜くとあとは無人のゴールに蹴り込んだ。
これでアセンシオは4試合連続ゴールとなり、出場していながら結果が出ないことで批判があったもののここ最近は有無を言わせぬ活躍でチームに貢献している。
やればできるじゃないか!
その後も何度かチャンスはあったものの、CBのカバクやアリソンが攻守を見せ前半は2-0で終了。
前半はあのリバプールにシュートを打たせない展開で出来過ぎのパフォーマンスだった。
後半になるとリバプールも修正してきて、立ち上がりから一気に攻め込まれる。
そして51分には警戒していたサラーにこぼれ球を押し込まれ1点を返されるも、ここでチームに勢いをつけたのは…
ヴィニである。
点を取った事で余裕が生まれているのかいつもとは明らかに違う動きを見せていたが、モドリッチのパスを呼び込んだヴィニシウスは股抜きシュート。
ボールが来た時にはほとんどスペースはなかったが見事に決めてみせた。
ロゴを指差しキスをするというパフォのレパートリーの無さは何とも言えないが、それだけマドリーを誇りに思っているという事だろう。
こういう忠誠心のある選手はマドリーを出ていくことはそうそうないだろう。
3-1となったチームはその後も安定したパフォーマンスを披露。
むしろ、その後追加点を何点も取れそうなチャンスがたくさんあったが追加点は取れず。
終始、相手にボールを持たせながら自陣でボールを奪取してカウンター気味に前にいく戦術がハマった形となった。
何より相手も高い位置で激しくプレッシングに来ていたが、さすがは我らがレアル・マドリード。
さらりとそのプレスを交わしながらボールロストをしないあたりは見ていて
「こいつらサッカー上手いな」
って思わせてくれた。
70分にはアセンシオに代わり怪我から復帰したバルベルデ、85分には殊勲の活躍を見せたヴィニシウスに代わりロドリゴが投入されたが、アセンシオとヴィニシウス以上のインパクトは残せず。
むしろ何か流れも変わり少し攻め込まれるほどではあったが、問題なし。
アウェイゴールを取られてしまったもののホームで快勝したレアル・マドリードが優位な状況で敵地アンフィールドでの2ndレグを迎えることになった。
今回の試合はヴィニシウスやアセンシオ、そしてアシストをしたクロースが取り上げられることになるとは思うが、カゼミロやモドリッチ、そしてベンゼマのマークの引きつけ、守備陣の踏ん張りなどチーム一丸で掴んだ勝利と言えよう。
誰一人守備をサボらずに集中していたと思う。
次回の試合はラ・リーガでバルセロナと対戦する。
エル・クラシコである。
対戦するバルセロナは現在2位。
前節は首位のアトレティコ・マドリードが負けたことで首位との差はマドリーが4、バルセロナが1ということでクラシコの結果次第ではラ・リーガのタイトル争いに大きく影響してくるだろう。
クラシコはマドリディスタだけでなく世界中が注目する一戦。
残念ながらセルヒオ・ラモスを欠いた状態で試合に臨むことになりそうだが、カルバハルやアザールが復帰するのではないかということ、そして今回のCLで勝利したことにより公式戦12試合無敗と状態は良好。
クラシコでも勝利して優勝を一気に手繰り寄せ、その勢いそのままに2ndレグに向かって欲しいものだ。
ってことで…
アラマドリー!