今年に入ってからの不調が嘘のように調子を上げてきている我らがレアル・マドリード。
リーグ戦3連勝ということで首位との差もだんだん縮まってきている。
CLのアタランタ戦も近づいているということで、リーグ戦を連勝で飾りアタランタ戦に勢いをつけたいところ。
そんなエル・ブランコはバリャドリードのホームホセ・ソリージャに乗り込んだ。
直前の試合で首位のアトレティコ・マドリードが敗戦したということで絶対に勝ちたい試合だ。
ということで、早速2021年2月21日に行われた振替試合ラ・リーガ第24節バリャドリード戦のマッチレポートを報告していこう。
スターティングメンバーとフォーメーション
前節は、我らがエル・ブランコの不動の右サイドバック、ダニ・カルバハルがようやく怪我から復帰したものの、試合途中で怪我が再発し途中交代。
負傷者が増え続けているレアル・マドリードだが前節のバレンシア戦はベテラン勢の活躍もあり見事勝利を飾ることができた。
この流れで勢いをつけて大一番となるCLのアタランタ戦への弾みをつけたいところ。
そんな今節の相手はラ・リーガ第24節バリャドリード。
レアルで得点を量産したロナウドがオーナーを務めていてレンタルさせる選手も多いというクラブなだけに何かと繋がりはあるクラブだ。
下位のチームなだけに油断はできないものの今節も勝ち点を確実に積み重ねたいレアル・マドリードのスタメンとフォーメーションはこんな感じだ。
レアル・マドリードファンにとってかなり暗いニュースが試合前に飛び込んできた。
それがチームトップの得点を決めていて中心選手でもあるカリム・ベンゼマの負傷だ。
正直、ベンゼマが怪我したら終わりだなって思っていただけに個人的にかなり落ち込んだ。
というのも、得点力もそうだが繋ぎの部分でベンゼマの役割はかなりでかい。
今回はスタメンにマリアーノが抜擢されているがタイプが違うだけに少し心配だ。
しかし爆発力があるのがマリアーノなので久しぶりに長い出場時間を得た彼の得点には期待できる。
そしてお気づきの人もいるだろうが、とうとうベンチメンバーでトップチーム所属の選手がイスコだけになってしまった。
転校した初日みたいな感情だったことだろう。
まぁGKのルニンもトップ所属だがなんか違う←
とにかくトップチーム所属の選手がたったの13人しかいないという緊急事態。
CLの試合もあるだけにこのメンバーで戦っていくのはジダンもハゲを抱えているだろう。
あ、頭を抱えているだろう。
右サイドバックにはルーカス・バスケスが入り、なぜか見慣れた形。
中盤はもう固定でいつもの3人だ。
今回のキーポイントはマリアーノが前線でどれほど存在感を示せるか、じゃないだろうか?
ビーストの爆発に期待!!
ってことでバリャドリード戦の両チームのスターティングメンバーは以下の通り。
# | レアル・マドリード | バリャドリード | # |
1 | ティボ・クルトワ | J・マシップ | 1 |
6 | ナチョ・フェルナンデス | ルイス・ペレス | 2 |
5 | ラファエル・ヴァラン | ブルーノ | 6 |
23 | フェルランド・メンディ | ホアキン・フェルナンデス | 24 |
17 | ルーカス・バスケス | ナチョ・マルティネス | 22 |
14 | カゼミロ | R・メサ | 17 |
8 | トニ・クロース | ルベン・アルカラス | 14 |
10 | ルカ・モドリッチ | S・ヤンコ | 18 |
11 | マルコ・アセンシオ | キケ・ペレス | 8 |
24 | マリアーノ・ディアス | F・オレジャーナ | 12 |
20 | ヴィニシウス・ジュニオール | セルジ・グアルディオラ | 7 |
監督 | ジネディーヌ・ジダン | ゴンザレス・ソリアーノ | 監督 |
試合データ
項目/チーム名 | レアル・マドリード | バリャドリード |
得点 | 1 | 0 |
ボール支配率 | 66% | 34% |
シュート数(枠内) | 10(2) | 9(5) |
パス本数 | 554 | 287 |
パス成功率 | 86% | 70% |
ファール数 | 11 | 13 |
イエローカード数 | 2 | 4 |
レッドカード数 | 0 | 0 |
コーナーキック数 | 5 | 4 |
オフサイド数 | 4 | 2 |
得点者 | カゼミロ(’65) | – |
ダレブラMarca紙の評価とバリャドリード戦の感想
評価(10点中) | レアル・マドリード | コメント |
10.0 | ティボ・クルトワ | 最近知ったけど君キーパーうまいんだね。まさか知らんかったとわ。 |
8.0 | ナチョ・フェルナンデス | ファール取られた後に相手を見下して「乳首ドリルすな」っていうのやめろ |
8.5 | ラファエル・ヴァラン | プーマと契約して嬉しいのか今日めっちゃ走ってたね。 |
8.0 | フェルランド・メンディ | 後半なかなか前に進めんでぃ!!!って叫ぶのほんとやめろ。 |
8.5 | ルーカス・バスケス | 君、守備上手くなったよね。シュート上手くなって欲しいけどね。 |
10.0 | カゼミロ | ファールされる時の声が人一倍デカい。ギャオース!って言ってるよね。 |
9.5 | トニ・クロース | 右足1日だけレンタルしたい。レンタルクロース。は? |
9.0 | ルカ・モドリッチ | フル稼働すぎてほうれい線が濃くなってるって。うまいけど。 |
7.0 | マルコ・アセンシオ OUT’66 | 彼女めっちゃ可愛いよね。だからトラップ上手いの? |
7.5 | マリアーノ・ディアス OUT’66 | なんか、常にフンガフンガしてるよね。 |
6.5 | ヴィニシウス・ジュニオール OUT’66 | 孤立ジュニオールだったね。本当に精度が上がらない子だ。 |
7.0 | ウーゴ・ドゥロ IN’66 | 右足がトイザらス製の片鱗見せてたね。 |
7.5 | セルヒオ・アリーバス IN’66 | 無駄なイエロー。途中出場でカードは印象悪い。 |
6.0 | イスコ IN’66 | うまい。うまいのは分かった。でも君は移籍だ。 |
8.0 | ジネディーヌ・ジダン | 解任報道出てから本気出す癖やめろwww |
ここ最近アトレティコ・マドリードが調子が悪い。
アトレティコとレアル・マドリードの調子が逆転したのではないかってくらい、エル・ブランコは調子が良い。
つまり、独走状態と言っても過言ではなかったマドリードのライバルとの差を縮める大きなチャンスだ。
ということで今回も連勝するぞー!点沢山取るぞー!!
ってノリだったはずなのに…
カリム・ベンゼマが違和感で招集外。
なにしてんねん。
いや、確かにここまで大した怪我もせず試合でフル稼働していたということもあるので同情はする。
しかしこのタイミングかねおにぎり君。
まぁ怪我してしまったのはしょうがないので代わりに出る選手が頑張るほかない。
ベンゼマの代わりに出場する選手…マリアーノか。
すごく心配だ。
マリアーノが決して悪い選手と言いたいわけではない。
しかしマリアーノとベンゼマではやっぱり今は2レベルくらい違うと思う。
ライバルのバルセロナで言えば、メッシとブライスワイトみたいな感じだ。
とは言っても勝つためには前線の選手の奮起が必要だ。
そんな野戦病院と化しているエル・ブランコの今回の試合を一言で表すなら
ふぅ。
である。
前半の我らがレアル・マドリードはレアル・マドリードとは思えなかった。
クルトワ様と呼ぶしかないほどクルトワに助けられた。
それくらい序盤からかなり押し込まれていた。
むしろ、失点していないのがラッキーというくらいで、逆にバリャドリードはこういうところを決めきれないところが残留争いに足を踏み入れている原因なんだろう。
前半に関しては本当にいいところはなかったと思う。
そんな中でいい動きを見せていたのが、マリアーノだ。
オフサイドにはなってしまったものの、2ゴール。
決定力はやはりあるなぁという印象を思い出せた。
あとは、相手ディフェンダーとの駆け引きがもう少し上手くなってほしい。
ベンゼマがいないうちに結果を残してやろうっていう気持ちがオフサイドになってしまうのだろう。
前半36分の倒れ方はあまりにも大根芝居だったけどな。
前半は枠内シュート0という出来。
本来であれば後半は何かテコ入れしなければならないくらいの出来だったが、選手層のことを考えてもジダンは難しいハーフタイムになっただろう。
しかし、今節のエル・ブランコのMVPは一人しかいない。
カゼミロちゃんだ。
今回はカゼミロに救われたと言っても過言ではないだろう。
相手の中盤をいつも通りしっかり潰し、苦手と言われているビルドアップでも積極的に関わり、クロースやモドリッチを助け続けた。
そして何より苦しい状況で必ずと言ってもいいほど決めてくれる選手だということだ。
前半からカゼミロはセットプレーでかなり存在感を放っていた。
相手守備との駆け引きで勝るとフリーでシュートを放つなど絶対的な強さを出していた。
しかし、どこ打ってんねん!って突っ込みたくなるのほど枠外に飛ばしていたカゼミロ。
今日はカゼミロの日じゃないのかな、とすら思った時だった。
ルーカス・バスケスの粘りから相手のファールを誘うと、ボックスやや右あたりからのフリーキック。
この試合でカゼミロのマークが外れやすいのをキッカーのクロースは見逃さなかった。
相手の頭上からピンポイントに落ちてくるボールをカゼミロが相手の上から叩きつけた。
お手本のようなヘディングシュート。
三度目の正直!
チームトップの得点数を誇っているベンゼマに続いてチーム2位の得点を決めているのが実はカゼミロだ。
今日のゴールでカゼミロは4ゴール目。
むしろ、12ゴール決めているベンゼマの後が4ゴールのカゼミロというのは、今季のエル・ブランコにおける何か得点が取れていないイメージを物語っているだろう。
その直後に3トップを総入れ替え。
イスコ・アリーバス・ドゥロが投入された。
カスティージャで好調を維持しているウーゴ・ドゥロはこれがトップチームデビュー。
個人的な印象ではあるが、ウーゴ・ドゥロには可能性を感じる。
ボールを受けることもできるし、裏にも抜けられる。
そしてセットプレーでも積極的に競ることができるので、左利きということもあってスペイン代表のジェラール・モレノのようなイメージ。
デビュー戦ではすごいポジティブな印象を与えられたのではないだろうか?
今後に期待だ。
強いていうなら、ドゥロなのかドゥーロなのかはっきりして欲しいってことくらいだ。
アリーバスに関してはもう安心して見てられるくらいになってきた。
久保建英と少しタイプが似ているだけに活躍して欲しいけどしてほしくないっていうなんか不思議な感情ではあるが、確実にレアル・マドリードを率いるだけの能力は持っているだろう。
イスコに関してはコンディションがなかなか上がってきていない印象。
特に目立つようなプレーもなく終了だ。
上手なんだけどね。上手なんだけど…移籍するんだろうな。
もったいないけど、今は居場所がないと言えばないかもしれないのでやむを得ない。
個人的に一番心配しているのはモドリッチ・カゼミロ・クロースの3人。
フル稼働している選手で変えの効かない選手なだけに怪我をされたら一気に崩壊してしまいそうだ。
バルベルデや中盤でのプレーで結果を残したマルセロなどが復帰してくれたら嬉しいのだが…
次回の試合は中三日でチャンピオンズリーグベスト16ファーストレグでイタリアのアタランタと対戦。
少しでも怪我人が復帰してくれることを祈りながら、練習で怪我なんかは特に気をつけてほしい。
とりあえずアウェーではあるけど勝ち点を最悪でも1は持ち帰って欲しい。
CLも獲るぞー!!