15試合負けなしと無敗記録を伸ばしている我らがレアル・マドリード。
前節のヘタフェ戦は深刻なメンバー不足の中、降格権争いをしているチームになんとか引き分けることができた。
注目の久保建英が出場しなかったことでマドリディスタとしてはどちらも残念だったかもしれない。
そんな中で今回迎えるのはラ・リーガ第31節のカディス戦。
敵地のラモン・デ・カランサに乗り込んだ。
カディスはヘタフェと似たようなスタイルを貫いているチームで、ロングボールも多用してくるチームだ。
現在13位に位置しているチームでここ5試合で2勝2分1敗とまずまずの成績となっている。
ということで、早速2021年4月22日に行われたラ・リーガ第31節カディス戦のマッチレポートを報告していこう。
スターティングメンバーとフォーメーション
前節の試合で勝ち点を取りこぼしたと言っても過言ではないエル・ブランコ。
とはいえ主力が多数不在の中で負けなかっただけまだ良かったという見方もできる。
そんな中で今回迎えるのはラ・リーガ第31節のカディス戦。
実はカディスとの今季の対戦ではホームで敗戦を喫している。
そして、バルセロナにもカディスは勝利を収めるなど強豪と言われる相手にも屈せずしっかりとした戦い方ができるチーム。
前回負けているだけに今回は借りを返したいところ。
そんなカディス戦のレアル・マドリードのスタメンとフォーメーションはこんな感じだ。
まず最初に前回のメンバーから大きく違うのは、ここまで馬車馬のように働かされていたモドリッチがとうとう離脱したということ。
背中の痛みがあるとのことだが、大事をとって休ませているだけとのことで、大事ではなくて良かった。
そしてクロースも今回はメンバーから外れた。
ってことはつまり中盤の構成が気になるところなのだが、ここでカスティージャでもボランチを務めているアントニオ・ブランコがスターターとして初めて名を連ねた。
前節のヘタフェ戦でも途中出場でデビューすると落ち着いたプレーを見せてくれていたので攻守に貢献できる選手として期待。
そして何より、ナチョ、カゼミロ、ヴァランの3人がスタメンに復帰したこと、そしてカルバハルが怪我からようやく復帰したことはマドリディスタにとってもかなり朗報だ。
前節は深刻なディフェンス不足だったが、今回はディフェンスよりも中盤不足。
クロースとモドリッチがいない中でどのようなフォーメーションが組まれるか注目されていたがジダンが選択したのは3バックを採用した3-4-3。
3バックは順当にナチョ、ヴァラン、ミリトンが起用され、中盤は2ボランチでカゼミロとブランコ、ワイドにマルセロとオドリオソラを配置。
3トップはベンゼマを真ん中に置き、ウイングにヴィニシウスとロドリゴを配置した。
ベンゼマは下がって受けることもできるので0トップのような役回りになるだろう。
あとはサイドハーフというよりはウイングバックの2人がどれほど攻撃に参加できるかも鍵か。
今回のキーポイントは、トニルカ不在をどう埋めることができるか、になるだろう。
となるとキープレイヤーは普段から彼らと一緒にやっているカゼミロ。
デビューしたてのブランコをサポートしながらカゼミロ自身がボール回しに積極的に加わる必要がある。
ベンゼマをうまく利用しながら中盤を支配できるか。
トニルカ先輩、しっかり休んでてくださいね!
ってことでカディス戦の両チームのスターティングメンバーは以下の通り。
# | レアル・マドリード | カディス | # |
1 | ティボ・クルトワ | J・レデズマ | 1 |
19 | アルバロ・オドリオソラ | イサーク | 20 |
3 | エデル・ミリトン | F・ヒメネス | 3 |
5 | ラファエル・ヴァラン | M・ロペス | 4 |
6 | ナチョ・フェルナンデス | A・エスピーノ | 22 |
12 | マルセロ | サルビ・サンチェス | 7 |
14 | カゼミロ | J・イェンセン | 2 |
31 | アントニオ・ブランコ | ホセ・マリ | 6 |
20 | ヴィニシウス・ジュニオール | J・イスキエルド | 25 |
25 | ロドリゴ・ゴエス | R・ソブリノ | 21 |
9 | カリム・ベンゼマ | A・ネグレド | 18 |
監督 | ジネディーヌ・ジダン | A・カルベラ・ディアス | 監督 |
試合データ
項目/チーム名 | レアル・マドリード | カディス |
得点 | 3 | 0 |
ボール支配率 | 62% | 28% |
シュート数(枠内) | 14(4) | 13(3) |
パス本数 | 614 | 374 |
パス成功率 | 86% | 78% |
ファール数 | 20 | 13 |
イエローカード数 | 3 | 4 |
レッドカード数 | 0 | 0 |
コーナーキック数 | 3 | 7 |
オフサイド数 | 2 | 1 |
得点者 | ベンゼマ(’30PK/ ’40) /カルバハル(’33) | – |
ダレブラMarca紙の評価とカディス戦の感想
評価(10点中) | レアル・マドリード | コメント |
9.5 | ティボ・クルトワ | 3点も決めてくれるトワ!って感じだよな。てかルニン何してるの? |
8.5 | アルバロ・オドリオソラ OUT’61 | 股抜きしたのたまたまだよね?置物キャラ守ってもらっていい?初ゴールおめでとう。 |
8.5 | エデル・ミリトン | お前いつの間に主力になりやがってwww助かるわ畜生www |
8.0 | ラファエル・ヴァラン OUT’61 | 弁当の緑色のやつなんていうか知ってる?お前だよ。 |
9.0 | ナチョ・フェルナンデス | キャプテンマークが似合うンデス! |
8.0 | マルセロOUT’74 | そうだよな、ベンゼマがドリブルしてる邪魔するわけにはいかないもんな。邪魔したら機嫌損ねるもんなwww |
8.0 | カゼミロ | お前モドリッチの真似してアウトサイドパスしてしっかり取られるんじゃねーよ。ミスした後にジタバタするのオネエ出ちゃってるけど。 |
9.0 | アントニオ・ブランコ | まったイケメンが出てきたよ。元気があればなんでもできる!!! |
8.0 | ヴィニシウス・ジュニオール OUT’61 | 倒された後もっと怒っていいんだよ。踏まれてるんだから。すげぇ内気じゃん。 |
7.5 | ロドリゴ・ゴエス | モモカンくらってたね。モモカツ?チャボ?チャランポ?ももち?どれ? |
10.0 | カリム・ベンゼマ OUT’74 | ベンチで居酒屋みたいにテンション高いのやめろwwwご機嫌ですね言われてたで解説にwww |
7.5 | ダニ・カルバハル IN’61 | おかえり。ガタイ良くなった気がするのはバスケスやらオドリやらバルベルデが細いからなのかな? |
7.5 | マルコ・アセンシオ IN’61 | 君はいつになったら中心選手になるの?本当うまいのは知ってるんだけど。 |
5.5 | イスコ IN’61 | 誕生日おめでとう!ベンチに仲間が増えて嬉しいね。一時期1人だったもんな。 |
5.0 | マリアーノ・ディアス IN’74 | もうええてお前はwww |
7.5 | ミゲル IN’74 | デビューおめでとう。絶対サイコだろ君。 |
8.5 | ジネディーヌ・ジダン | フランス代表監督は出世しすぎるから一回ヴィッセル神戸こない?イニエスタと姉弟ハゲコンビなんつってさ。ごめん。 |
前節のヘタフェ戦で引き分けたことにより首位との勝ち点差が3となったレアル・マドリード。
このリーグ終盤において勝ち点3と勝ち点4差では雲泥の差があるので、カディス戦は引き分けで良しというわけにはいかないだろう。
試合時点でアトレティコの試合は行われないので勝って暫定首位に立ちたいところ。
今回の対戦相手カディスは強豪相手にも屈しないメンタリティーを持っているチーム。
フォワードのネグレドを中心に攻撃を展開してくる油断できない相手だ。
そんな絶対に勝ち点を積み重ねたいカディス戦を一言で表すなら…
無観客でよかったー!
である。
今節がもしカディスファンで埋め尽くされてたらとんでもないブーイングの中でプレーすることになってただろうから(笑)
あ、スーパーリーグの騒動があった後の試合だから、選手たちなんも悪くないけどかなりプレッシャーになったと思う。
むしろ、ブランコなんかスタメンデビューでブーイングとかそうなってたら、萎縮して小さくなっていなくなっちゃってたかもしれない。
今回は無観客ということで事なきを得たエル・ブランコイレブン(笑)
そんな心配はよそに、ブランコがいきなりミドルシュートを打つなどブランコは序盤から積極的にボールに絡み中盤をコントロール。
そして「先輩」のカゼミロも普段はトニルカに任せているビルドアップの部分を自ら積極的に行う。
ただ終始パスずれてたけど。
カゼミロはビルドアップが下手くそだからトニルカに任せてるってよく言われているけど、実際そうでもないと思うんだよね。
でもクロースとモドリッチを見ちゃってるからか、「そこで彼らはミスしないよ〜!」ってのが目立つんだよね(笑)
カゼミロちゃんとしてもらっていい?←
そんな「先輩」をよそにブランコは大きなサイドチェンジを通したり、相手の隙を見て鋭い縦パスを入れたりと難なくマドリーのボランチとしてプレー。
今節確実に評価を高めたのはブランコ👏
スターターとして初めての試合でこのスタッツ。
パス成功率93%もだけど守備でしっかり戻って相手の攻撃を遅らせたりパスコース切ったりしてるあたりが本当良かった👏カスティージャのプレー見てたら出てくるの遅すぎるくらいだけどまた楽しみな選手が増えたね https://t.co/2WJ7w4iRCD
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) April 21, 2021
見事フル出場を果たし、来季のトップチーム昇格候補、そして高齢化している中盤のローテに十分に入れることを証明したと思う。
ブランコって名前はもうエル・ブランコでプレーするための名前だよね←
そんな中ヴィニシウスがペナルティエリア内で足を踏まれてPKをゲット。
倒れたヴィニに対して「簡単に倒れんなよ立てよオラァ!」って相手選手言ってる感じだったけど、思いっきり足踏まれてたもんね。
ヴィニすぐ「いじめられてます」みたいな顔するから可哀想に見えてきて(笑)
PKになった瞬間どんな気持ちだったんだろう?笑
緊急事態宣言発動!!
とか心の中で思ってたのかな?
僕は何を言ってるんだろうか?
キッカーはベンゼマ。
カディス戦ではまだゴールを決めたことがないということ、そしてPKは左側にしか蹴っていないというデータが出てて正直心配だった。
しかもあとから知ったんだけど…
これおもろすぎ😂
これはあかんてwwwそしてベンゼマしっかり左側に蹴るやんか。 https://t.co/eZ9nzF8ufl
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) April 22, 2021
今後の対策として使われないように気をつけて欲しいね(笑)
とまぁ相手も反応したけど、コースとスピードがよくてしっかりと決まった。
相手の守備が結構固くて、なかなか中に入れ込めてなかっただけに、相手の不用意なファールで先制することができたのはかなり大きかった。
こっからレアル・マドリードが一気に仕掛ける。
そして、早起きして朝5時から試合を見ていたマドリディスタ全員が目が覚める出来事が起きた。
オドリオソラがゴールを決めたのだ!
これには正直驚いた。
ベンゼマの柔らかい完璧なクロスをオドリオソラがファーサイドでヘディングで叩きつけてみせたのだ。
先制点からわずか3分後の出来事で、僕も思わず
「ぉおぉオドリオソラっ!?」
って声が漏れてしまった。
本当に素で声が漏れて、次に出たのが
「なんでそこにいたんだ…」
である。
💥 @alvaroodriozola 💥#CádizRealMadrid pic.twitter.com/Ym9jSdrgfq
— Real Madrid C.F. 🇬🇧🇺🇸 (@realmadriden) April 21, 2021
マドリディスタの間で「幸運の置物」とか「クロスオドリ」とかイジられまくってる彼が点を決めたことでTwitterのタイムラインが少し荒れた(笑)
なんだかんだみんなオドリオソラが好きなんだな。
しかし忘れてはいけないのがその前のナチョの頑張りだ。
ナチョの頑張りでベンゼマにボールがいき、そこから点が生まれている。
前線からどんどんボールにアタックしたナチョが半分ゴールを決めたようなものだと思っている。
オドリオソラもいつもより一つ前のポジションだったことがあそこの位置まで攻撃参加できた要因だろう。
とにかく、ベンゼマのボールの質、シュート精度完璧だった。
この時点で2-0。
攻撃の手を緩めないレアル・マドリードは一気に試合を決めにかかる。
ボールを保持して相手ゴール前にどんどん進入することができる時間帯が増えたエル・ブランコは混戦の中からボールがこぼれる。
そのこぼれたボールを拾ったのは、ここまでパスミスが目立っていたカゼミロ。
ここでシュートをどーーーん!!!!って打っちゃうのかな?なんて思っていたら
神パス降臨。
ベンゼマの頭にピンポイントで合わせるモドリッチやクロースを思わせるようなフライパスを繰り出してきたのだ。
ベンゼマはもうコースを変えて枠に入れるだけ。
⚽️⚽️ Two goals
🅰️ One assist
🌟 Just @Benzema things.#HalaMadrid pic.twitter.com/D0yFr5m88g— Real Madrid C.F. 🇬🇧🇺🇸 (@realmadriden) April 21, 2021
ベンゼマはこれでドブレーテを達成し、前半だけで2G1Aという大活躍で存在感を示した。
ぶっちゃけこれで試合あり。
油断はもちろんできないけど3点差は安全圏だなと思った。
んで僕もちょっとリラックスして試合見てたんだけど、今回のスタメン、
半分ブラジルやん。
なんかいつもよりもトリッキーな感じというか、リズムが違うなって思ってたけど、サンバのリズムだったわ←
なんて思いながら前半は終了。
後半はもう無難な試合運びで得点を決めることもなく、そのまま終了。
特に言及する場面もありませんよ。
強いていうならロドリゴあと少しで決めれるなー、決めたらノリに乗れそうなのになーって思ったこと。
今回はフル出場となったが、点を取れるチャンスがあっただけに決めて結果を残しておきたかったね。
え、途中出場のマリアーノですか?
なんかもう「自分さえ良ければいい」みたいなプレーが散見してましたね。
オフサイドになったシーンもGK抜いて枠外に打ってたし、エリア外からゴール裏のスタンドにラグビーしてたし…
マリアーノはアメフト選手かなんかなのかもしれない。
あ、忘れてたけど後半にはついに、カルバハルがピッチに戻ってきたこと。
これがマドリディスタにとって良いニュースになったのではないだろうか。
試合勘という部分ではまだまだだとは思うが、いつも通り安定したプレーで試合に入れていたように思う。
これは終盤のリーグ戦やチャンピオンズリーグに向けてかなり心強い選手が戻ってきた。
怪我が再発しないことだけを祈りたい。
そして19歳のミゲルもトップチームデビュー。
Nunca olvidaré mi debut en @laliga con el @realmadrid. Aún hay mucho por conseguir y por ello voy a trabajar con más ilusión que nunca. Muchas gracias a todos los que me habéis ayudado a llegar a aquí, en especial a ti, abuelo. #HalaMadrid #RealMadrid pic.twitter.com/zY0BLrfUzZ
— Miguel Gutiérrez (@Miguel3Guti) April 22, 2021
個人的な感想いいですか?
大物になる予感。
プレー時間は少なかったけど、ポジショニングとかサイドバックでありながら中央にどんどん入ってボールを受けようとするし、足元もうまい。
んで一番面白いって思ったのが、ペナルティエリアで相手に突進したシーン。
ありゃPKスレスレだ(笑)
なんか悪童のぺぺが一瞬浮かんでしまうくらいのプレーだった。
気になる人は82分からDAZNかなんかで見て欲しい(笑)
とにかくミゲルやらブランコやらカスティージャの選手達がここ最近はトップチームデビューを果たし、本当は移籍市場で大物なんか必要じゃないんじゃないか、ってくらい豊富だ。
来季に向けてどんどんアピールをしてもらいたいし、それが我らがレアル・マドリードをどんどん選手層も含めて強くしていくだろう。
次回の試合はラ・リーガでレアル・ベティスと対戦する。
ベティスは上位チームでもあり、ヨーロッパリーグの出場枠を確保するために負けられない試合となる。
16試合無敗と記録を伸ばしているレアル・マドリードも勿論負けるわけにはいかない試合だ。
バルベルデコロナ陽性ぴえん。
ぱおん。