同じマドリードのライバル、アトレティコ・マドリードに首位の座を渡してしまっている我らがレアル・マドリード。
前回行われたラ・リーガ第20節アラベス戦ではゴールラッシュにより久しぶりに勝利する事ができた。
勝利した良い流れのまま迎えたい今節は久しぶりにホーム、エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノに帰ってきた。
ちなみに、前半戦に行われた試合ではレバンテのホームで2-0で勝利しているので今回も勝ち点3はマストだろう。
ということで、早速2021年1月31日に行われたラ・リーガ第21節レバンテ戦のマッチレポートを報告していこう。
スターティングメンバーとフォーメーション
残すタイトルはUEFAチャンピオンズリーグとこのラ・リーガしかない我らがレアル・マドリード。
ラ・リーガでもアトレティコ・マドリードが独走してしまっている状態なので、勝って首位との差を少しでも縮めたいところ。
今回も勝利必須!
相手は試合前で12位のレバンテだが最近調子を上げてきているチーム。
決して気を抜けない一戦に挑むレアルのスタメンとフォーメーションはこんな感じだ。
今回もレアルは怪我で試合に出れない選手が多くなっていて、セルヒオ・ラモス、カルバハル、バルベルデ、ロドリゴ、バルベルデ、そしてついにルーカス・バスケスまで負傷離脱してベンチ外。
スタンドで試合を見送る形になった。
前回のアラベス戦からはバスケスの代わりにオドリオソラを起用しそれ以外変更なし。
ディフェンス陣に負傷者が続出していることもあり、スタメンで起用されているミリトンはここにきて連続出場。
このチャンスを活かして指揮官にアピールしていきたいところだ。
フォーメーションは普段通り4-3-3でオドリオソラが右サイドバックに入っただけで現状で考えられる一番のメンバー。
フル稼働で出場してきていたルーカス・バスケスがいなくなったことでオドリオソラにとってはチャンス。
そしてバスケスの存在感がどれほどのものだったのかが分かる試合。
バスケスがどの試合でも起用されている理由がわかるかもしれない。
まぁ相手はバルセロナでもアトレティコでもセビージャでもないので勝ってもらわないと困る。
あなた達レアル・マドリードだからね!!
ってことでレバンテ戦のスターティングメンバーは以下の通り。
# | レアル・マドリード | レバンテ | # |
1 | ティボ・クルトワ | A・フェルナンデス | 1 |
3 | エデル・ミリトン | ホルヘ・ミラモン | 20 |
5 | ラファエル・ヴァラン | セルヒオ・ポスティゴ | 15 |
23 | フェルランド・メンディ | オスカル・ドゥアルテ | 6 |
17 | アルバロ・オドリオソラ | カルロス・クレルク | 19 |
14 | カゼミロ | ゴンサロ・メレロ | 22 |
8 | トニ・クロース | ネマニャ・ラドヤ | 5 |
10 | ルカ・モドリッチ | ミカエル・マルサ | 12 |
11 | マルコ・アセンシオ | ホセ・ルイス・モラレス | 11 |
9 | カリム・ベンゼマ | セルヒオ・レオン | 7 |
7 | エデン・アザール | ロジェール・マルティ | 9 |
監督 | デビッド・ベットーニ | パコ・ロペス | 監督 |
試合データ
項目/チーム名 | レアル・マドリード | レバンテ |
得点 | 1 | 2 |
ボール支配率 | 46% | 54% |
シュート数(枠内) | 8(2) | 14(8) |
パス本数 | 410 | 465 |
パス成功率 | 86% | 88% |
ファール数 | 9 | 20 |
イエローカード数 | 1 | 2 |
レッドカード数 | 1 | 0 |
コーナーキック数 | 6 | 4 |
オフサイド数 | 2 | 1 |
得点者 | アセンシオ(13分) | ホセ・ルイス・モラレス(32分)/ロジェール(78分) |
ダレブラMarca紙の評価とレバンテ戦の感想
評価(10点中) | レアル・マドリード | コメント |
8.0 | ティボ・クルトワ | 今日はかなりティボってたね!クルトワの偉大さを感じた試合。 |
1.0 | エデル・ミリトン (退場’9) | ちょっと何言ってるか分かんないです。 |
6.0 | ラファエル・ヴァラン | なんか覇気がないよね。もう移籍ですかね? |
5.0 | フェルランド・メンディ | ミスした時に「誠にすいまメンディ!」って試合中に言うのやめてくれる? |
6.0 | アルバロ・オドリオソラ | ベンゼマとアセンシオと仲良くやってくれる?いじめられてる? |
7.5 | カゼミロ | ボス今日も助かりました。ただ最後のタックルは悪質すぎっす! |
7.0 | トニ・クロース | モドリッチからの悪戯に気をつけて。下着にスースー塗られてるかも。 |
8.0 | ルカ・モドリッチ | チーム一番のパフォを見せるジジイ。審判にイライラでシワを増やした90分。 |
7.5 | マルコ・アセンシオ OUT’82 | 右足でよく決めた!けどそのあと空振りしたね! |
7.5 | カリム・ベンゼマ OUT’82 | 球離れ早く!エゴがすごい。でも俺よりサッカー上手い。 |
7.0 | エデン・アザール OUT’60 | 1試合に1回は必ず誰にパスしてるの?ってやつやるよね。 |
6.5 | マリアーノIN’82 | お前出てきたらレアル9人になったけど何でだろ。 |
5.5 | セルヒオ・アリバス IN’82 | えっと、急に出てきて…キミ誰? |
6.0 | ヴィニシウス・ジュニオール IN’60 | ヴィニ…おまwwwそろそろwww活躍してwww |
7.5 | デビッド・ベットーニ | ホームでの試合なんだからちゃんと髪セットしろや! |
今回の試合を一言で表すなら…
やってくれたなこの野郎。
である。
先制したはいいものの、逆転されて1-2で敗戦となってしまった。
なぜ負けてしまったのか?
前半9分ミリトン退場。
今回の試合はこれに限る。
最初はイエロー判定だったけどVARが入ってレッドカードに変更。
あんなに手をあげててもレッドカードになるのか、イエローでもいいのではないかって思ったが結局退場。
約80分間を10人で戦うハメになってしまった。
でもこれだけは言いたいんだけど、一昔前のレアルだったらちょうどいいくらいのハンデだった。
10人であろうが中位下位チームにはそうそう負けるなんてことはなかった。
けどスタッツを見てもらえれば分かる通り、非常に攻め込まれている。
とは言っても序盤からエル・ブランコのDF陣は不安定さが目立っていたのは正直なところ。
簡単に裏は取られるし、センターバックの間を簡単にパスを通されたりして、低気圧かな?ってくらい不安定だった。
これもやはりディフェンスリーダーのセルヒオラモスの不在、そしてそのリーダーとなるべきヴァランの統率力の無さがかなり顕著に現れていた気がする。
結果、退場したシーンも裏を取られ、ヴァランとミリトンが追いかける格好となり倒してしまった。
ミリトンも倒すつもりは一切なかったと思うし、判定もちょっと厳しい気もする。
しかし!!
僕はそういう問題じゃないと思っている。
まず裏を取られないように、オフサイドトラップをかけるなり、相手を押さえておくなり何か対策が必要だ。
決して足が遅いタイプのDFではないはずなので基本的に対応できるはず。
そして、ミリトンは前回のアラベス戦の失点にも絡んでいる。
不用意なファールでセットプレーを献上し失点した。
前回も今回もミリトンに言いたいのは、
せっかくのチャンスを活かしなさいよバカタレ。
って事。
このままではミリトンはまたベンチで爪をかじってかじりまくってお腹いっぱいになってしまうことになるだろう。
ラモスも移籍の噂があるし、このままでは困る。
そんな中、今回もやはりベテラン勢の活躍が目立った。
特にモドリッチ先輩とクロース兄さんである。
10人と劣勢の状況ながら先制点を決めたシーン。
長い距離をドリブルで駆け上がって冷静にゴールを沈めたアセンシオも素晴らしいが、その前のクロースのアウトサイドでのラストパス。
モドリッチのお株を奪うようなタイミングも質も見事なパスで得点を演出。
モドリッチが嫉妬してクロースのロッカーにアロンアルファとかばら撒かないか心配である。
クロースは試合を通じてパスを散らしてリズムを作っていたが、時より簡単に取られてピンチになるシーンも露呈。
クロースってパスとか凄いけど、たまに「はっ?」ってことするよね。
そして圧巻はやっぱり今節もモドリッチ先輩。
今のレアルで一番パフォーマンス良いのはダントツでモドリッチだと思う。
守備でもパスコースを塞いでしっかりと守っているし、インターセプトした後の攻撃のパスはもうさすがバロンドール受賞者って感じ。
みんながヒップホップを演奏してるのにモドリッチだけEDMみたいなね。
僕は何を言ってるんだろう。
とにかくモドリッチは今回も個人的MOMだ。
そして、アザール問題について話していこう。
アザールはなかなかコンディションが上がらず、全盛期のアザール!ってプレーは未だみれていない。
しかし今節の試合を見ても確実にコンディションは上がってきている。
ドリブルも足についているし、らしいパスをベンゼマに通すなど確実に攻撃の脅威になりつつある。
ただ60分で交代が約束されているのか分からないが、ヴィニシウスと交代。
個人的には大きな?が浮かぶ。
モアイ像並みに大きな?だ。
今みんなの頭の中にもっと大きな?が浮かんでいると思うが何事もなかったかのようにマッチレポートしていく。
アセンシオは後半は疲れが見えてそこまで目立ったプレーができていなかったのでアセンシオに変わるならまだ分かるが、あの場面ではアザールではなかったと思う。
結果交代直後のワンプレーでヴィニシウスは相手にPKを献上。
クルトワが神セーブで救ってくれたとはいえ、不用意なファールが目立ち、攻撃でも何度か直線的なドリブルでスピードを生かしていたがポゼッションしたい中盤とのギャップがかなりあったように感じた。
これでいいのかジダンよ?ベットーニさんよ?
とにかくアザールはもっとプレーさせたほうが良いと思うけど、何か理由があるんだろうか。
そしてメンディ!
メンディのことを少し買っていたが、僕は気づいてしまったようだ。
メンディはプレーのアイデアが他の選手に比べて少ない。
おそらくスペースが目の前に大きくある時にメンディのプレースタイルは生きてくるのだろうと思う。
その為、サイドバックが高い位置をとるレアルのサッカーでは、ウイングとの狭いエリアでのプレーになるので、全てのプレーが単調で攻撃参加をしてもリズムを変えるという働きまではできていない。
単純にトラップミスやパスミスなどのテクニック的な部分の脆さも露呈してきている気がする。
マルセロは確かに守備の面で不安定さはあるが、今日みたいな試合であればマルセロの攻撃参加の方が脅威になった可能性はある。
直近で行われたライバルのバルセロナは攻撃的なジョルディ・アルバを投入した途端に得点が入り始めた。
サイドバックの攻撃参加の質でチームが嘘のように変わるのは現代サッカーではよく知られていることだとは思うが、ここまで変わるんだぞ。と言わんばかりのジョルディ・アルバのドヤ顔だった。
もうほんっと嫌い。
上手いけど。
そんな中今回レアル・マドリードが交代したのは前線の3枚。
もちろん退場者を出したので色々と考えるところがあったのは分かるが、ベンチメンバーのクオリティを考えればもっとやりようはあったのではないかと疑問が残る。
結果、最後の数分はレアル・マドリードというチームのサッカーではなかった。
パワーで押し切ろうという下位チームのサッカー。
銀河系なんていうのは銀河系に失礼なレベル。
もう激おこぷんぷん丸何とかスティックファイヤーだ。
夜更かししてまで見てるのに!
次回の試合はラ・リーガ第22節ウエスカと対戦。
次節も下位チームとの対戦なので負けてる場合ではない。
相手チームには日本代表の岡崎慎司がいるし、前線からどんどんプレスをかけてくるだろう。
しっかり相手をいなして、押さえ込んで勝ち点3を積み上げてもらいたい。
岡崎にだけはゴール絶対決められるなよ!!