苦しいメンバーのやり繰りの中で17試合無敗となっている我らがレアル・マドリード。
リーグ戦では痛い引き分けを喫してしまい、激しい首位争いを繰り広げている。
そんな中今回迎えるのはUEFAチャンピオンズリーグのベスト4 1stレグチェルシー戦。
ホームのアルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアムで1stレグを戦う。
通算成績はチェルシーの2勝1分と、実はチェルシーとはそんなに相性が良くない。
とはいえ、過去は過去、今は今。
難しい試合になることは間違いないが是非とも先勝して優位な状況に持ち込みたい所だ。
ということで、早速2021年4月28日に行われたUEFAチャンピオンズリーグベスト4の1stレグチェルシー戦のマッチレポートを報告していこう。
スターティングメンバーとフォーメーション
試合前はスーパーリーグ問題で揺れたUEFAと我らがレアル・マドリードの会長。
一時期は追放されてしまうのではないかと言われていたものの、なんとか試合が出来るということで一安心(笑)
CLのベスト8では合計スコア3-1でリバプールを圧倒したと言っても過言ではないエル・ブランコが今回あいまみえるのはトゥヘル監督率いるチェルシー。
トゥヘル監督が就任してからはリーグ戦でも調子が良いようだ。
スーパーリーグ問題で揺れただけに我々は優勝してレアル・マドリードというクラブがどんだけ偉大なのかを世界に示す必要がある。
絶対にベスト4で敗退するわけにはいかないのだ。
そんなお互い負けられない試合となったチェルシー戦のレアル・マドリードのスタメンとフォーメーションはこんな感じだ。
今回レアル・マドリードの招集メンバーは、ラモス、バルベルデ、バスケス以外は戻ってきたということで、ここ最近の試合に比べればなんとなく安心感がある。
前回の試合から復帰したアザールは前所属のチームということで試合前から色々と話題になっている。
1つ面白かったのはチェルシーファンはアザールのあのプレーを知っているからこそベンチでお願いします!ってかなり警戒していて、マドリディスタは期待しているけどスタートで使うなって感じのテンションなこと(笑)
マドリディスタからしたらアザールの本領発揮を見れていないのでこんなテンションになるのはしょうがないか(笑)
カルバハルが復帰したということでチェルシー戦に挑むフォーメーションとしては4-3-3が予想されていたが、ジダンが採用したのはカルバハルを右サイドバックではなくウイングバックとして起用した3-5-2。
フォワードの数を1枚減らしてマルセロのウイングバックを採用した。
中盤は怪我からクロースが復帰したことで久しぶりに黄金3人が揃った。
2トップは現在ノリノリのベンゼマとヴィニシウスが起用され、アセンシオがスタメンに入ると予想していた現地メディアはびっくりしたようだ。
ジダンの考えを簡単に読めると思うなよ?←
今回のキーポイントとしては、スピードのあるチェルシーのフォワード陣にいかに仕事をさせないか。
そしてインテンシティの高いカンテを中心とした相手の中盤をいかにてんやわんやさせるかだろう。
まずはホームで先勝!
ってことでチェルシー戦の両チームのスターティングメンバーは以下の通り。
# | レアル・マドリード | チェルシー | # |
1 | ティボ・クルトワ | E・メンディ | 16 |
2 | ダニ・カルバハル | A・クリステンセン | 4 |
3 | エデル・ミリトン | T・シウバ | 6 |
5 | ラファエル・ヴァラン | A・リュディガー | 2 |
6 | ナチョ・フェルナンデス | C・アスピリクエタ | 28 |
10 | ルカ・モドリッチ | N・カンテ | 7 |
14 | カゼミロ | ジョルジーニョ | 5 |
8 | トニ・クロース | M・マウント | 19 |
12 | マルセロ | B・チルウェル | 21 |
20 | ヴィニシウス・ジュニオール | C・プリシッチ | 10 |
9 | カリム・ベンゼマ | T・ヴェルナー | 11 |
監督 | ジネディーヌ・ジダン | T・トゥヘル | 監督 |
試合データ
項目/チーム名 | レアル・マドリード | チェルシー |
得点 | 1 | 1 |
ボール支配率 | 51% | 49% |
シュート数(枠内) | 9(1) | 11(5) |
パス本数 | 582 | 562 |
パス成功率 | 86% | 89% |
ファール数 | 11 | 9 |
イエローカード数 | 5 | 1 |
レッドカード数 | 0 | 0 |
コーナーキック数 | 4 | 6 |
オフサイド数 | 2 | 2 |
得点者 | ベンゼマ(29′) | プリシッチ(14′) |
ダレブラMarca紙の評価とチェルシー戦の感想
評価(10点中) | レアル・マドリード | コメント |
9.0 | ティボ・クルトワ | ヴェルナーって本当にシュート入らないトワwwwってそんな笑うなよお前。 |
8.0 | ダニ・カルバハル OUT’77 | お前のせいでマルセロカードもらってたよ。指詰めてもらっていい? |
9.0 | エデル・ミリトン | どうしたの?逆に心配。 |
8.5 | ラファエル・ヴァラン | 移籍の噂がある相手との試合はどんな気持ち?ムラムラする? |
7.5 | ナチョ・フェルナンデス | 今日はへナチョこなポジショニングで失点に関与。なんで相手から離れてったの?あとアスピリクエタ蹴るのやめて?笑 |
8.0 | ルカ・モドリッチ | 珍しく消えてたけど、しょうがないよね。君、頑張ってるもん。 |
8.0 | カゼミロ | ミスした時の飛び跳ねて悔しがるあたりがオネエ出ちゃってる。抑えて。 |
7.5 | トニ・クロース | 体重かった気がするけどユニに雨が染み込みすぎてたってことでいい? |
7.0 | マルセロ OUT’77 | ミス多いて。そんなに上手いのにミス多いて。放出候補なるやんて。 |
8.5 | ヴィニシウス・ジュニオールOUT’66 | 交代するとは思わなかったな。ドリブルの姿勢良すぎわろたwwwあとイエローは同情する。ナイスタックル。 |
9.5 | カリム・ベンゼマ OUT’90+2 | 今日の君には最高級の具を詰めてあげよう。 |
7.5 | エデン・アザールIN’66 | 君のポジショニングが掴めない |
8.0 | アルバロ・オドリオソラ IN’77 | フリーキックの壁で横になる役ぴったりやな君。 |
7.0 | マルコ・アセンシオ IN’77 | やっぱスタメン外れた時は「このハゲ」って思った? |
– | ロドリゴ・ゴエス IN’90+2 | ロスタイム93分なのに92分に出て何するんだよってなwww |
7.0 | ジネディーヌ・ジダン | 采配ミス。後半に修正したのは認める。雨具しっかり被らないのはなんでなの?そんな見せたいの? |
ついにベスト4にまで辿り着いた我らがレアル・マドリード。
ここまでくると楽な試合なんてものはなく、もう一戦一戦を集中して戦うしかない。
そんな中で今回はここ最近プレミアでも調子を上げているチェルシーと対戦。
先ほども言ったがレアル・マドリードはチェルシーとはそんなに相性が良くない(チェルシーの2勝1分)。
堅い守りと速攻で相手ゴールを脅かすことができる選手が揃っている。
そして何より戦術を落とし込むのが上手いトゥヘルが指揮をとっているということ。
彼が監督になってからチームは調子が一気に変わった印象もある。
なかなか厄介な相手がベスト4でやってきたなって感じではあるが、
勝つしかないのです。
そんなホームで行われた重要な1stレグチェルシー戦を一言で表すなら…
よく耐えた!
である。
🏁 試合終了:レアル・マドリード 1-1 チェルシー
⚫ 14分 プリシッチ
⚽ 29分 @Benzema #Emirates | #UCL pic.twitter.com/nwpXVFLPwD— レアル・マドリード C.F.🇯🇵 (@realmadridjapan) April 27, 2021
結論から言うと、今回の試合は1-1の引き分け。
普段であればあまりこんなことを言いたくはないが、今回のチェルシー戦に関して言えばマドリディスタは引き分けを喜ぶべきだろう。
よく耐えた!って言い方が正しいくらいの試合内容だった。
逆にチェルシーファンからしたらここで勝ち切れないのか!って思ったに違いない。
ソレくらいチェルシーが圧倒していたと言っても過言ではない。
というか正直な感想言っていいですか?
モドリッチいた?(笑)
普段あんなに「上手い!」って思わせてくれるモドリッチが全く目立たなかったと感じた。
これはつまりチェルシーに完全に消されてたんだとは思う。
恐らく僕の予想ではあるが、モドリッチのプレスの掛け方がかなり前目から行っていたのでジダンは相手の3バックに同数プレッシングをかけようとしたんだと思う。
リュディガーの位置までモドリッチがプレスに行き、中盤のジョルジーニョにはカゼミロ、カンテにはクロースといった形でどんどんハイプレスをかけていたことからも高い位置で奪ってゴールを狙うという意図だっただろう。
ただ、
カンテとジョルジーニョ上手すぎぃぃぃぃ!!
ジョルジーニョはまぁ分かる。
でもカンテってイメージが走りまくる守備職人ってイメージがあったんだけど、めっちゃ視野確保とパスセンスあるなって思ったね。
チェルシーの3バックもマドリーが前からプレスをかけてくるのでボランチのカンテとジョルジーニョも下がって助けに行くわけだが、そうなればカゼミロやクロースがついていくので、マドリーとDFラインの前のスペースがぽっかり空いてしまう。
そこでその空いたスペースに入ってくるプリシッチとマウントへカンテやジョルジーニョがワンタッチパスで簡単にプレス回避してしまうのだ。
試合を見ている感じ、ジョルジーニョ側よりカンテ側の方が多かった印象があるのはやはりカンテは攻撃より守備の選手だという認識があったからだとは思うがここは大きな誤算だったかもしれない。
っていうかジダン同じフランス人なんだからそれくらい把握しとけよ!
ってのはあまりに横暴かもしれないが、てか僕の解釈が間違ってるかもしれないんだが(笑)
カンテがモドリッチが入れ替わったのかなって途中思いたくなったほど、カンテがモドリッチ的な剥がし方をするし、モドリッチはなんかうまくいかないしでマドリディスタも
「これはなんかやばいぞ」
ってなったのではないだろうか?
そして前半14分に恐れていた失点シーンが訪れる。
リュディガーのロングボールに抜け出したプリシッチがクルトワをかわしてゴールを決めたのだ。
試合を見ていた時は簡単に裏取られたなーって思ってたんだけど、なんかハイライトが出るたびにナチョのポジショニングが気になっていたので後から見返してみたのだが…
やはりこのナチョのゴールラインに突進する感じが意味が分からない(笑)
クルトワが出てくると思ったんだよね、おそらく。
もうナチョその位置じゃ何もできないよ〜
ナチョがついていってたらまだどうにかなった感、とか結果論だけど。。 https://t.co/8mLULKCylk— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) April 29, 2021
ナチョどうしたのぉぉぉ!?
いや、分かる。気持ちは分かるよ。
クルトワが飛び出してくると思ったんだよね。
だけどクルトワは飛び出しキャンセルでプリシッチからしたら
「あれ、俺むっちゃフリーやん」
ってなってたと思う。
ナチョはクルトワが頑張っている間していたことはクルトワの後ろで後ろに手組んで突っ立ってただけ(笑)
ここ最近のナチョのプレーで一番ちょっと分かんないシーンとなった。
貴重なアウェイゴールを与えてしまったレアル・マドリードは少しでも早く追いつきたいところ。
そんな中で火を吹いたのはやはり
おにぎりカリム・ベンゼマ
である。
⚽ @Benzema、@RaulGonzalez と並びCL歴代得点ランキング4位に!
🎯 71ゴール
🚩 110試合出場
🔥 16シーズン連続得点#RealFootball | #HalaMadrid pic.twitter.com/jHc2g2msDu— レアル・マドリード C.F.🇯🇵 (@realmadridjapan) April 28, 2021
ショートコーナーからパスを受けたマルセロがファーサイドのカゼミロへクロスを上げるとアスピリクエタをなぎ倒して折り返す。
そのボールがベンゼマの元に飛んでくると頭でコントロールして思いっきりボレーシュートを叩き込んだ。
キーパーが一歩も動けないゴラッソだ。
頭ってトラップってあんなに柔らかくできるんですか?
サッカー上手い人ってよく分かんない。
ってことでなんとか1-1の状況に持ち込んだジダンマドリーだが、やはり1stレグでホームということもあり勝利が欲しい。
ゴールを決めた後ベンゼマが一番最初に自陣に戻ってキックオフを待っている姿が印象的だった。
なんかいいやつだよなベンゼマって。(笑)
しかし、ベンゼマが点を決めたのはベンゼマが上手かったってだけで正直奇跡のゴール。
チャンスというチャンスはそれくらいしかないかなってくらいで終始チェルシーペースだった。
パターンは先ほども言った、取り所としていたカンテに簡単にワンタッチで剥がされてハーフスペースに入ったプリシッチとマウントに簡単に前を向かれてしまう事。
プレスを裏返しされてしまうシーンが散見した。
そして後半に入ると、流石にジダンも修正。
カゼミロを持ち場である中央に残すことができるようにモドリッチに前からプレスではめるのをやめさせた。
中央が3人距離感をしっかり保つことができるようになったので、前半ほどマウントやプリシッチが自由にやっているイメージは無くなったと思う。
それでも攻撃で何か上手くいかないのが見て取れたマドリーは、ヴィニシウスに代わりアザールを投入。
⚡️ #ビニシウスJr ⚡️#UCL pic.twitter.com/xS4EMtszgZ
— レアル・マドリード C.F.🇯🇵 (@realmadridjapan) April 27, 2021
個人的にはヴィニシウスはドリブルで相手をかわしチャンスを作ることができていたので勿体無いなと感じた。
結果論ではあるが、アザールが入ったところで何か変化があったとは正直思えなかった。
アザール自身は伸び伸びプレーしているように感じたけどね。
チェルシーの奴らは俺のボール取ったりしないだろ?
って言ってるかのように伸び伸びしてた気がする(尖った見解)笑
後半はお互いにハイプレスをかけるような展開ではなく、前半とは打って変わったような展開になったので個人的には眠くなったんだけど←
See you in London !!! pic.twitter.com/DXiCA0HCQv
— Álvaro Odriozola (@alvaroodriozola) April 27, 2021
でもみていて思ったのはオドリオソラがコンディション上がってきたなってこと。
カルバハルに代わって投入されたオドリオソラを4-3-3の右サイドバックに起用。
特に何かをやり遂げたわけではないんだけど、ここ最近スターターとして出ていたからか、得点を決めることができたからかすごく自信に満ち溢れている気がする。
まぁイエローもらう必要ないんだけど(笑)
でもそれも彼の良さってことで。
アクション映画の切羽詰まったシーンにしか見えなくなるオドリオソラwww https://t.co/5XvHRhYfIL
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) April 28, 2021
試合は1-1で終了したわけだが、これでは完全にチェルシー優位の展開。
我らがレアル・マドリードは来週スタンフォード・ブリッジで行われる2ndレグで勝利、もしくは2-2で引き分ける必要がある。
逆にチェルシーは0-0でも決勝進出となる。
前半のような戦い方をしていたら完全にチェルシーに食われると思う。
しかし後半のようにしっかりとカゼミロの横にモドリッチとクロースがいるような布陣であればチャンスはあるだろう。
アタランタ戦やリバプール戦で見せたようなロングカウンター作戦は有効だとは思うが、0-0でもいいチェルシーがガンガン前目からくるとは考えにくい。
1stレグでその戦い方をなぜ選択しなかったのか、ジダンに鬼問いただしたいと思う。
次回の試合はラ・リーガ第34節でオサスナと対戦する。
ラ・リーガもアトレティコがまさかの敗戦をしたことで、首の皮一枚繋がった形。
まだ優勝できる可能性は残った。
しかしチェルシー戦に向けてモドリッチやクロースなどの中盤は休ませたいところ。
メンディやラモスも復帰できるか?みたいなニュースもあるのでここにきてメンバーがほぼほぼ揃うことになるかもしれない。
バスケスは確実に今季絶望らしい。
ってことで心を込めて…
アラマドリー!!