2021年に入ってから未だ1勝1分2敗と全く振るわない我らがレアル・マドリード。
前回行われたコパ・デル・レイでは10人となった3部相手に延長戦でゴールを決められ敗退してしまった。
そんな屈辱的な敗戦から中二日で迎えた久しぶりのラ・リーガは敵地エスタディオ・デ・メンディソローサに乗り込んだ。
ちなみに、前半戦に行われた試合ではアラベスにホームで2-1で負けてしまっている。
ということで、早速2021年1月24日に行われたラ・リーガ第20節アラベス戦のマッチレポートを報告していこう。
スターティングメンバーとフォーメーション
スーペルコパとコパ・デル・レイを逃してしまったことで1週間でタイトルを2個も逃してしまった我らがレアル・マドリード。
残すタイトルはUEFAチャンピオンズリーグとこのラ・リーガである。
しかし現在ラ・リーガの首位を走るのは同じマドリードを本拠地としているアトレティコ・マドリード。
試合開始前時点で試合数がレアルの方が多いにも関わらず勝ち点の差は7もある。
勝利必須!
これ以上アトレティコ・マドリードを独走させるわけにはいかない!
という訳でタイトル獲得に向けて絶対に負けられない一戦に挑むレアルのスタメンとフォーメーションはこんな感じだ。
現在レアルは怪我人が多く、セルヒオ・ラモス、カルバハル、バルベルデ、ロドリゴが負傷離脱しており招集外。
前回のCDアルコヤーノ戦からはバスケスとカゼミロとミリトンの3人以外を変更し組める限りのフルメンバーで挑んだ。
先ほども言った通りアラベスには前半戦で負けてしまっている。
しかし、前回の対戦時と違うことは前線にベンゼマがいる(前回はマリアーノ)。
今のレアルにとってこれは一番大きい。
フォーメーションは普段通り4-3-3でラモスの代わりにミリトンが入っただけで特に代わり映えのないメンバーだ。
実際、スタメンに毎回同じような名前が並ぶのも見飽きた感はあるが前回の3部に負けた試合パフォーマンスを見たらしょうがないだろう。
とにかく勝って少しでもラ・リーガ首位に近づいていかなくてはならない。
勝っていい流れを作っていきたい。
無冠で終わる訳にはいかないのだ!!
アラベス戦のスターティングメンバーは以下の通り。
# | レアル・マドリード | アラベス | # |
1 | ティボ・クルトワ | フェルナンド・パチェコ | 1 |
3 | エデル・ミリトン | ルベン・ドゥアルテ | 3 |
5 | ラファエル・ヴァラン | フロリアン・ルジューヌ | 22 |
23 | フェルランド・メンディ | ビクトル・ラグアルディア | 5 |
17 | ルーカス・バスケス | シモ・ナバーロ | 23 |
14 | カゼミロ | トマス・ピナ | 8 |
8 | トニ・クロース | ロドリゴ・バッタリア | 6 |
10 | ルカ・モドリッチ | ルイス・リオハ | 11 |
11 | マルコ・アセンシオ | マルティン・アギレガビリア | 21 |
9 | カリム・ベンゼマ | エドガル・メンデス | 16 |
7 | エデン・アザール | ホセ・ルイス | 9 |
監督 | デビッド・ベットーニ | アベラルド・フェルナンデス・アントゥーニャ | 監督 |
試合データ
項目/チーム名 | レアル・マドリード | アラベス |
得点 | 4 | 1 |
ボール支配率 | 61% | 39% |
シュート数(枠内) | 10(7) | 15(4) |
パス本数 | 606 | 374 |
パス成功率 | 89% | 82% |
ファール数 | 7 | 16 |
イエローカード数 | 3 | 5 |
レッドカード数 | 0 | 0 |
コーナーキック数 | 6 | 4 |
オフサイド数 | 1 | 1 |
得点者 | カゼミロ(15分)/ベンゼマ(41分・70分)/アザール(45分+1) | ホセ・ルイス(59分) |
ダレブラMarca紙の評価とアラベス戦の感想
評価(10点中) | レアル・マドリード | コメント |
7.0 | ティボ・クルトワ | 君ドMだよね。シュートたくさん浴びても絶対体に当てるじゃん。 |
7.5 | エデル・ミリトン | 失点したFKのやつファールじゃないよねー!今度のみ行こうぜー! |
7.5 | ラファエル・ヴァラン | お前移籍する噂出てるな?出たら体ヴァランヴァランにするぞ? |
6.0 | フェルランド・メンディ | ミスした時に「ごめんディー!」って言うのやめてもらっていい? |
7.5 | ルーカス・バスケス | 体の使い方上手いって解説が誉めてたよ。今日は合格! |
9.0 | カゼミロ | 先輩今日も摘んでくれてあざっす!スタメン俺から奪ってミロって感じっすね! |
9.0 | トニ・クロース | 左右のパス精度半端ないって。そんなんできひんやん普通。 |
9.0 | ルカ・モドリッチ OUT’77 | 「もどりっち」ってゲームあったら食事もうんち掃除もしっかりやらせて頂きます。 |
6.5 | マルコ・アセンシオ OUT’77 | 誕生日おめでとう。今日二日酔いだったの? |
9.0 | カリム・ベンゼマ | サッカーIQが高いのは髪より髭の方が生えてるから? |
8.0 | エデン・アザール OUT’67 | キレが戻ってきたね!なんでか知ってる?痩せてきたからだよ! |
6.5 | アルバロ・オドリオソラ IN’77 | 顔の系統モドリッチと似てるよね?「いや誰が老けてるねん!」ってゆな。 |
5.5 | イスコ IN’77 | 前回のイスコは何処に(イズコに)?って感じだったな。 |
6.0 | ヴィニシウス・ジュニオール IN’63 | 早く出ていってもらっていい? |
7.5 | デビッド・ベットーニ | いやお前もハゲてるんかい。 |
今回の試合を一言で表すなら…
なんだやればできるじゃん。
である。
いやぁ今日の試合は朝から気持ちよかった。
前半のうちに3ゴール決めて前半のうちに試合を決めたようなもんだった。
アラベスはこの日が100周年の日だったらしいが可哀想なくらいにボッコボコにしてやった。
清々しいね!
今回はコロナ陽性と診断されたジダンの代わりにセカンドコーチのデビッド・ベットーニが指揮をとったが、そのおかげともいうべきか選手たちがすごく伸び伸びプレーしていたように感じる。
そしてもう1つ感じたことは、レアル・マドリード中盤はやっぱり黄金の中盤だなってこと。
その名に恥じないくらいのパフォーマンスを今回の試合は発揮してくれたし今のレアルはこの中盤なしではダメなんだなって感じたほど。
- クロース2アシスト(ほぼ3アシスト)
- モドリッチ1アシスト
- カゼミロ1ゴール
中盤3人が全ての得点に絡んでいるのがそう感じたことの裏付けでもある。
中でもモドリッチのパフォーマンスは際立っていた。
ボールを受けるために動き回って、得意のパスでチャンスを演出。
点は決まらなかったがアウトサイドで出した何本かのパスは
半端ないって!!
って言ってしまったくらい巧みだった。
また、ベンゼマの4点目を演出したパスも何気ないパスのように感じるが回転をかけてベンゼマがコントロールしやすいボールを送っている。
特にこの4点目はそのラストパスの前から絡んでパスでリズムを作って完璧なゴールを演出していたが、試合を通じてモドリッチはワンタッチを織り交ぜながら局面を変えるプレーを終始行なっていた。
前回のコパ・デル・レイの試合で足りなかったのはそういうプレーだったのかもしれない。
モドリッチがこの試合を作っていたと言っても過言ではない。
それほど良いパフォーマンスだった。
もちろんクロースもカゼミロも試合に貢献した数字を残している通りほぼ完璧なパフォーマンスだった。
これでは今ベンチに座っているメンバーがスタメンを奪い取れないのは分かる。
というか今回の試合で黄金の中盤3人とベンチメンバーの差が完全に開いただろう。
個人的には、A・ブランコなどの若い新戦力を試さない限り中盤は今日は固定だなって思った。
その時…
INイスコ OUTモドリッチ
なるほどね、モドリッチ今日は全然d…
ってバカ!
疲労が見えたって理由ならしょうがないかもしれないが、あれだけいいパフォーマンスを見せているモドリッチを下げる采配には目を疑った。
いや疲労が理由だとしても、点差も離れているし、交代をするのであれば経験を積ませるという意味でA・ブランコならまだ分かる。
イスコではないことは明らかだろう。
実際、モドリッチに変わってポジションに入ったイスコは試合に入る事ができず、何のインパクトも残せなかった。
何か考えがあって交代させてるのであればちょっと目の前に正座させて聞いていたいものだ。
というか、ジダンに電話してたのを見るとセカンドはげコーチのデビッドはなく交代はジダンの指示なんだろう。
ジダンは頭が切れる監督だとは思っていたが何も考えてないのかなってくらいのレパートリーの少なさに呆れるほどだった。
そしてもう1つ良いニュースとしてアザールのコンディションが良くなってきているということ。
今日の試合では
「あ、アザールっぽい!!」
ってプレーを何度か見せてくれた。
これはここ最近では全く見る事のできなかった仕掛ける姿勢、シュートまで持っていく姿勢が明らかに変わっていた。
今まではバザールって感じだったからね。
・・・
は?
相手がよろけるほどの切り返しなんかを見ていると、今日はやってくれそう!って感じた。
実際、ベンゼマが決めたチーム2点目もアザールのスルー気味のヒールパスで完全にDFを騙していた。
今日のアザールはDFもついていかないとやられる!って思ってたからこそ効いたプレーだったのかもしれない。
ベンゼマも
「アザーッル!!(あざーっす)」
って言ってた。
そして前半ロスタイムに素晴らしい抜け出しから素晴らしいコントロール、そして落ち着いたシュートで自ら試合を決定づける3点目をゲット。
アラベス側のミスではあったがクロースがボールを奪取した後にすかさず反応した走る姿はすごく体が軽そうに見えた。
アラベスも裏簡単に取らせすぎ感はあるけど。
とにかくアザールのコンディションが右肩上がりなのはレアルにとってめちゃくちゃ良いニュースなのは間違いない。
個人的にもアザールは応援しているので彼はプレー時間をもっと伸ばせば絶対にやってくれる!
そう思った矢先…
INヴィニシウス OUTアザール。
はいはいはいはい、なるほどね…
っええぇぇぇぇぇ!!!
60分ぴったりくらいでの交代だったこともあり解説も「最初から60分に交代って決まっていたのかもしれない」と言っていたがどうなのだろうか。
個人的には今日のうちに伸び伸びプレーさせる事の方が大事だとは思ってしまう。
僕が間違っているのだろうか←
ヴィニシウスも全く試合に入れずなんのインパクトも残せていない。
彼を無理して使う必要はないとは思うが。
そして左サイドが死んだとなれば、活性化するのは右サイドだ。
アセンシオに変わってオドリオソラが投入されたことで右サイドバックから右ウイングにポジションを移したルーカス・バスケス。
良い!!
今日のバスケスは顔つきが高校生だったな。
普段はアセンシオだけが得点の匂いがしていたが今日は全くと言っていいほど目立たず。
これもアザールが良かった影響なのかもしれないが、アセンシオの交代は後半開始からでも良いって思ったほどだ。
遅くなったがレアルベンチもやっとアセンシオに見切りをつけたがそのポジションに入ったバスケスが躍動も躍動。
得点やアシストはしてないが、前線からのプレスも素晴らしかったし、今日は特にボールキープが素晴らしかった。
前線でしっかり収めてくれるためオドリオソラのオーバーラップする時間も稼げるし、相手を惹きつけてクロースやベンゼマにパスをつけることも難なくこなしていた。
これほどまでバスケスを心強いと思った事があるだろうか。
いや、ない!(キッパリ)
バスケスは移籍の噂が出てきているがとりあえず今日のプレーができるのであれば今レアルの右ウイングはバスケスで決まりだと思う。
サイドバックはオドリオソラでいい。
バスケスをサイドバックで使うな!とジダンに直談判してこようと思う。
っていうかカルバハルいつまで怪我してんねん。
ベンゼマに関してはもう言う事なし。
いつも通り貢献してくれて、今日の2得点で得点王も狙える位置まで復活。
今得点源はベンゼマしかいないので怪我に気をつけて頑張ってもらいたい。
次回の試合はラ・リーガ第21節レバンテと対戦。
久しぶりにホームでの試合となるのでしっかり勝ち点3を積み上げてもらいたい。
次負けたらラ・リーガのタイトルも怪しいぞ!