現在ラ・リーガ2位につけている我らがレアル・マドリード。
前回のベティス戦では0-0のスコアレスドローに終わり、優勝争いから一歩後退したかと思ったが、首位のアトレティコ・マドリード、3位のバルセロナが共に敗戦したことで優勝争いはますます熾烈になっている。
となってくると、首位になるチャンスを逃したということで引き分けはどっちにしろ痛かったなって感想が出てくるが気持ちを入れ替えるほかない。
そんな中今回迎えるのはラ・リーガ第34節のオサスナ戦をホームのアルフレッド・ディ・ステファノで迎え撃つ。
リーグ戦も残り数試合となり、優勝するには勝ち点をなるべく落とさないことが大事になってくる中での試合。
神様が残してくれた優勝というチャンスをしっかりと活かしていきたい。
ということで、早速2021年5月2日に行われたラ・リーガ第34節オサスナ戦のマッチレポートを報告していこう。
スターティングメンバーとフォーメーション
まるでレアル・マドリードを救ってくれたかのような出来事が起きた。
首位のアトレティコ・マドリードがビルバオに敗れ、バルセロナがグラナダに敗れたのだ。
これで優勝争いから一歩後退したと言われていたエル・ブランコにもまだ優勝の可能性が残っている。
しかもアトレティコ・マドリードとバルセロナは直接対決も待っているだけにどちらかが後退する可能性だってある。
つまり、マドリーにもチャンスはそれなりにあるのだ。
そんな絶対に勝ち点を失うわけにはいかない、という中で迎えるオサスナ戦。
もう取りこぼしは許されない。
そんな大事な大事な一戦となるオサスナ戦のレアル・マドリードのスタメンとフォーメーションはこんな感じだ。
今回の試合前にはマドリディスタにとっては良くないニュースが飛び交っていた。
それがカルバハルの怪我だ。
またである。
カルバハルは今季シーズンアウトということで、純粋な右サイドバックのプレーヤーとしてはオドリオソラのみとなってしまった。
カルバハルがリーグ終盤で戻ってきて嬉しいと思っていたがそういうわけにもいかずジダンはまたハゲを悩ませることになってしまった。
そして、中三日でCLベスト4の2ndレグチェルシー戦があるレアル・マドリードにとって主力を休ませる必要がある。
ということで今回のスターティングメンバーの中にここまでフル稼働させているトニ・クロースとルカ・モドリッチ、ナチョ・フェルナンデスの名前はなかった。
その代わりにカスティージャからの招集で好パフォーマンスを見せてくれているアントニオ・ブランコが2ボランチの1角として起用された。
そして、トップ下にアザールを起用。
アザールの横にヴィニシウスとアセンシオを配置した。
ジダンはこれまで3-5-2や4-3-3などのフォーメーションをメインで使用してきたが、ここにきてトップ下を配置した4-5-1のフォーメーションを採用。
個人的にもこのフォーメーションはありだと思っていて、アザールは左ウイングだと窮屈そうに感じていたので期待が持てた。
今回のキーポイントとしては、トニルカコンビ抜きで勝利することができるか、になってくる。
これは今後のスケジュールのためにも彼ら2人を一切使わずに乗り切ることはかなり重要。
なかなか点が取れずトニルカを出さないといけない!って展開だけは避けたいので、前半のうちに試合を決めて、ベンゼマやカゼミロを休ませるくらいの気持ちでやってほしい。
そして19試合ぶりのスタメンでの出場となったアザールがどれだけコンディションを上げているかも見ものだ。
ボコボコにしてやりましょう!
ってことでオサスナ戦の両チームのスターティングメンバーは以下の通り。
# | レアル・マドリード | オサスナ | # |
1 | ティボ・クルトワ | S・エレイラ | 1 |
2 | アルバロ・オドリオソラ | N・ビダル | 2 |
3 | エデル・ミリトン | アリダネ | 23 |
5 | ラファエル・ヴァラン | D・ガルシア | 5 |
12 | マルセロ | M・サンチェス | 39 |
31 | アントニオ・ブランコ | L・トロ | 24 |
14 | カゼミロ | ロベルト・トーレス | 10 |
7 | エデン・アザール | モンカヨラ | 27 |
11 | マルコ・アセンシオ | ハビ・マルティネス | 28 |
20 | ヴィニシウス・ジュニオール | R・ガルシア・ルイス | 14 |
9 | カリム・ベンゼマ | エセキエル・アビラ | 9 |
監督 | ジネディーヌ・ジダン | ハゴバ・アラサテ | 監督 |
試合データ
項目/チーム名 | レアル・マドリード | オサスナ |
得点 | 2 | 0 |
ボール支配率 | 66% | 34% |
シュート数(枠内) | 22(6) | 3(2) |
パス本数 | 680 | 353 |
パス成功率 | 89% | 74% |
ファール数 | 9 | 12 |
イエローカード数 | 0 | 2 |
レッドカード数 | 0 | 0 |
コーナーキック数 | 7 | 0 |
オフサイド数 | 2 | 1 |
得点者 | ミリトン(76′)/カゼミロ(80′) | – |
ダレブラMarca紙の評価とオサスナ戦の感想
評価(10点中) | レアル・マドリード | コメント |
9.0 | ティボ・クルトワ | やっぱミリトンのパスズレた時「あとでぶん殴ろ」って思った? |
8.0 | アルバロ・オドリオソラ | みんな言ってる。下手くそだけどキャラがいいって。お前下手くそなの? |
10.0 | エデル・ミリトン | 感情の起伏が激しい試合になったな。頭抱えたの、俺は腹抱えて笑ったよ。 |
8.0 | ラファエル・ヴァラン OUT’45 | 怪我じゃないならいいけど…てか君移籍本当にするの? |
7.5 | マルセロ OUT’64 | 選挙の仕事頑張ってな。それにしてもかなり運いいよな。 |
9.5 | アントニオ・ブランコ | ごめん、俺どうしても猪木のイメージが強くなってるんだ。 |
9.0 | カゼミロ | トラップミスでしたって正式に表明しろ(笑) |
9.0 | エデン・アザール OUT’72 | あのヒールパスとかヘディングで後ろにそらしたやつとか狙ってるの? |
8.0 | マルコ・アセンシオ OUT’83 | トラップがうますぎるんだよな。サッカー上手いよね。ほんと。 |
8.0 | ヴィニシウス・ジュニオールOUT’64 | まーたベンゼマに頭抱えさせちゃってさw |
8.5 | カリム・ベンゼマ | いつも攻撃引っ張ってくれてありがとうな。だけどひどいシュート沢山だったな。頼むで。 |
8.5 | ナチョ・フェルナンデス IN’45 | 1トップの脇をどんどん上がっていくンデス!ってか。好き。 |
8.0 | ロドリゴ・ゴエス IN’64 | なんか、大人しくなった?前もっとガチャガチャいってなかったっけ? |
8.5 | ミゲル・グティエレス IN’64 | 俺は君のスタイル好きよ。2点目入る前「2本剃り込みハゲはよパス出せよ」って思ったでしょ? |
9.5 | イスコ IN’72 | すごいイスコしてたじゃん。あれ決めてればなー!途中出場で1G1Aだったのにー!んもぅー持ってないなー!笑 |
8.0 | セルヒオ・アリーバス IN’83 | やっぱブランコの活躍とミゲルの方が先に交代するあたりは嫉妬してるの? |
9.0 | ジネディーヌ・ジダン | 久々に雨降らなかったね。それにしてもミリトンのゴールに飛び跳ねる姿可愛すぎかよ。 |
リーグも終盤に差し掛かり、一戦一戦が非常に大きな意味を持ってくるようになってきた。
正直言って、前回のベティス戦の引き分けでリーグタイトルを諦めかけたマドリディスタは多かっただろう。
それでもラ・リーガはまだまだ終わらない。
今季怪我人が多い中でも優勝争いを繰り広げているジダンマドリーに神様がまだチャンスをくれている。
そんなチャンスを是非とも活かしたい今節はオサスナとの対戦だ。
首位アトレティコ・マドリードは今節勝利した為、マドリーは食らいつくために勝利するしかない。
負けたらそれこそ優勝争いから一歩後退となってしまう。
そんなホームで行われた絶対に勝っておきたいオサスナ戦を一言で表すなら…
よっしゃデカい!!
である。
🏁 試合終了:レアル・マドリード 2-0 オサスナ
⚽ 76分 @edermilitao
⚽ 80分 @Casemiro #Emirates | #HalaMadrid pic.twitter.com/5lTUUst3KF— レアル・マドリード C.F.🇯🇵 (@realmadridjapan) May 1, 2021
勝ってよかったー!!
とにかくこの言葉に限る。
1点目が入ったのはなんと76分だからね。
マドリディスタのみんなはこう思ってたことだろう。
引き分けはあり得ないぞ。
何度かチャンスがあった中で点を決め切ることができずスコアレスドローだなんて笑えない。
そして、そんな雰囲気も正直あった。
そんな「それだけはやめてくれよ…」的な息が詰まる展開を一蹴してくれたのは
エデル・ミリトン
だ。
この試合のキングオブザマッチにも選ばれたミリトンは個人的にも文句なしのMOM。
ミリトンのための試合のようなものだった。
㍉㌧ってずっとベンチにいた選手だったってマジ?
そんなクラブあるわけないやん😂😂😂
ヴィニよりもシュート打ってるんちゃう?笑 https://t.co/aHEMpcTz62
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) May 2, 2021
前半からミリトンは迫力が凄まじかった。
守備はもちろん、攻撃でもセットプレーから存在感を発揮し、前半だけでミリトンは2回もヘディングで相手ゴールを脅かした。
相手GKにセーブされてしまったものの「ミリトンっ!!」って朝から叫ばせてもらった(笑)
そして何より印象的なシーンがバックパス(笑)
浮いたボールをクルトワに戻そうとしてまさかのパスミス。
ミスした瞬間のリアクションはタイムラインを賑やかにしてくれた(笑)
今後ミリトンの頭を抱えた写真をいじる人は増えるだろう。
後半もミリトンの勢いは変わらず、セットプレーからストライカーばりのボレーシュートを放つなど何かやってくれる感は出ていた。
そして迎えた76分、イスコが蹴ったコーナーキックをミリトンがしっかりと枠に飛ばして先制。
3度目の正直である。
1試合で3回もドンピシャでコーナーキックに合わせるなんて、ラモスでもなかなか見ない。
個人的にも「よしっ!」って声が出てしまうほど、1点をとってくれた事に安堵した。
まじでスコアレスドローの雰囲気出てたから(笑)
今節のミリトンは本当にモンスター級の大活躍で、こんな選手がセンターバックの控えとしてずっとベンチに座ってたのかと思うと本当に信じられない。
今後彼は中心選手に成長していく事だろう。
そして2点目は1点目の4分後に訪れた。
ベンゼマが長い距離をドリブルで持ち込むと、相手の股を抜いてパス。
そのパスを受けたカゼミロはトラップなのかシュートなのかわかんないが決めてみせた。
いや、
あれは完全にトラップだろう。
トラップが大きくなっただけとはいえ、あの位置まで走って高い位置を取っているカゼミロがすごい。
ベンゼマにボールを受けた時点ではまだカゼミロはハーフウェイラインよりも後ろ。
そしてベンゼマがドリブルしている間に最前線まで走っている貪欲さ。
さすがチーム2位の得点力。
シュート自体はミスもあったかもしれないが1点は1点。
ベンゼマもカゼミロに出したかどうかは分かんないが1点は1点だ。
ここまでオサスナの守備に手こずっていたマドリーだが一気に試合を決めた。
試合はこのまま2-0で勝利。
なんとか首位のアトレティコ・マドリードに食いついている。
今回の試合はミリトンの独壇場だったと言っても過言ではないのだが、まだまだ良い印象を与えた選手がいる。
まず一人目がアントニオ・ブランコ。
いやブランコの安定感やばいよ。
アザールとかイスコ出すなら彼を使って2ボランチがいいかもね。
ブランコお疲れ様ー! https://t.co/30oMH47hXE
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) May 1, 2021
モドリッチとクロースを休ませるという意味合いでカゼミロと2ボランチで起用されたブランコ。
控えめに言って、素晴らしいパフォーマンスを見せている。
本当にこの前トップチームデビューしたの?ってくらい落ち着いているし、何よりもうチームに溶け込んでいる。
92%のパス成功率という数字はクロースに匹敵するレベルの数字。
この試合でも左右にパスを散らし、隙を見ては縦を狙うなど舵取りをしっかりとこなしながらクレバーな守備で相手の攻撃をシャットアウト。
カゼミロがゴールを決めれる位置まで上がることができるのもブランコの存在があったからかもしれない。
来季のルカトニコンビのバックアッパーとしてかなり有力候補となるだろう。
そしてもう一人、エデン・アザールだ。
俺らが知ってるアザールはこういうことしちゃうよな、確かに。 https://t.co/asXi6PauFs
— Dale Blanco(ダレブランコ) (@daleblanco10) May 1, 2021
今節のアザールを見て思ったことは、
アザールがアザールしてる。
ってこと。
トップ下で起用され、自由に動くことができたからなのかなんなのか分からないが、かなりコンディションが良さそうだった。
相手の脅威になり続けている姿は我々が知っているあのアザール。
画面で見ていても騙されるトリッキーなワンタッチや、ヌルヌルとしたドリブルを何回も見せてくれた。
それもこれも最初の一発目に自分でシュートを打ったことも良かったと思う。
前回シュートを打てる場面でシュートを打たなかったことでかなり非難を浴びたのは記憶に新しい。
それと同じようなシーンで今回はシュートを打って攻撃を終えた。
Twitterのみんなも
- それでいいんだよ。
- 自分でよく打った。
- 外れてもいいからそれが大事。
などなどアザールの姿勢を評価するマドリディスタが多かった。
前半には相手GKのスーパーセーブに阻まれたものの、鋭い飛び出しからゴールを狙うシーンもあった。
あれを決めていればもっと乗っていたかもしれない。
とにかくアザールの復調はチェルシー戦に向けても素晴らしい材料になる。
シーズン終盤すぎて今更かよ!って感じはするが、やはり彼がいるいないでは違うのかもしれない。
ただ、トップ下というポジションを作るにはクロースとモドリッチとカゼミロの同時起用ではなかなか難しいというのも事実。
アザールに交代して入ったイスコも生き生きとプレーしていたポジションでもあり、イスコもゴールまであと少しってとこまで迫っていた。
システム変更でトップ下を試合途中から作るオプションがあってもいいかもしれない。
次回の試合はCLベスト4 2ndレグでチェルシーと対戦する。
少々不利な状況で敵地スタンフォード・ブリッジでの試合となる。
メンディやラモスも復帰する噂があるのでメンバーは問題なさそうだ。
マルセロも選挙の仕事しっかりしてから合流するみたい。
しっかり今回は温存させることできたし、チェルシーをボコボコにしてやりましょう
ベンゼマ5点お願いします!